ぶつよくさんの『言いたい放題』。

シリーズ屈指のスーパーアイドルここに降臨。しかし、そこには思わぬ罠が。

健全なゲームDEATHよ？

「すーぱーふみなのコスプレか･･･そう言えば“すーぱーふみな”の事忘れてた」

ガンプラモデラーで、良くも悪くもその名を知らぬ者はおるまい。他社による『ロボット+美少女』プラモというジャンルでの成功に対し（？）、バンダイが当時放送中だった『ガンダムビルドファイターズトライ』の人気ヒロイン『ホシノ・フミナ』をベースに生み出した、れっきとしたガンプラである（キットは1/144サイズなので、設定だと24mになる）。
主にメイドっぽい格好の本体に、劇中で彼女が使用していた『パワードジムカーディガン』の意匠・武装を再現したという趣味全開の代物である。キットとしての特徴としては「フィギュアライズ」シリーズの「ダース・ベイダー」と同じ関節パーツを使用していたり、瞳の部分にクリアパーツを使用したりと、これまでのガンプラとは異なるアプローチが垣間見える点だろう。
『ガンダムビルドファイターズトライ』最終回に登場した直後、HGBFブランドでのキット化情報が流れ話題を掻っ攫った。ある意味「ガンプラは自由だ」という劇中の台詞を体現した一品とも言えよう。
ちなみに元となったキャラクター『ホシノ・フミナ』関連のプラモデルは、2015年に『HGBF すーぱーふみな』が発売されて以降、バリエーションを含めて今や10種類を越えている（プラモデルブランド参戦数については脅威の4つ！）。並みのＭＳどころか、場合によっては作品における主役級ガンダムすら遥かに凌駕する数である。しかもそのほとんどが発売早々完売する（いわゆる“瞬殺”で、この身はプチッガイ版以外の初版品を店頭で見た事が無い）という大人気っぷりで、稼ぎ頭とも言われている。

※バンダイも1985年に『アーマードレディーシリーズ』といって、ガンダムMk-�UやＺガンダム、マクロスのVF-1Sストライクバルキリー等を美少女化したキットを売り出した事があったのヨ？時代的にもガレージキットで美少女ものが流行りだった事もあってこういったジャンルに参入してみたのだろうが、当時で1500円もするわパーツがABS樹脂の塊で加工し辛いわ（当時ということもあって）造形そのものが微妙だわで色々と難しい代物だった事もあり３種類で打ち切られ、予定されていたＺＺガンダムやレイズナーは立ち消えになったらしい･･･。

話を戻して、と。実は、本作にはその『すーぱーふみな』が登場するのである。
予約特典にあるプロダクトコードを入力すると、イベントミッション「その名はすーぱーふみな」がプレイ出来るようになるのだ。そのミッション名の通り、ボスユニットとしてすーぱーふみなが出現するのである。

という訳でイベントミッション「その名はすーぱーふみな」をプレイしてみる事にした。と言っても、流れそのものは他のミッションと同じだ。コンテナ破壊ミッションから始まり、ワラワラと湧いて出てくる討伐対象機を蹴散らす。すると、「『すーぱーふみな』を撃破せよ！」というクエスト名と共に、空から何かが降りてきた。

お、すーぱーふみなが出･･･デケェー！1/60サイズやんけーーー！！

SIMPLE2000シリーズ「THE　大美人」を彷彿とさせる巨大なすーぱーふみなが降臨、初っ端からマシンガン、ビームキャノン、タックル、挙句の果てにはフミナ型ダミーバルーンでガンガン攻撃してくる。こちらもジャイアントバズを撃ち込みつつ、接近戦を仕掛けたのだが･･･そこで、予想外の大問題が発生した。

接近戦を仕掛けると何故か股間をロックオンしてしまい、そのカメラの仕様・自機との大きさの差により、必然的に主観でスカートの中を覗き込んでいるような形になってしまうのである。
すーぱーふみなは設定上スパッツを履いているようなデザインになっているのだが、ガンプラのハズなのに股関節の接続部位がやたら生々しい為、画面からは何やら犯罪的な空気が漂っているのである。

うわぁ･･･おかしいなー、ガンプラを主題としたアクションゲームをプレイしているハズなのに、いつの間にか羞恥プレイを強要されているような気がするぞ･･･（汗）。

そしてすーぱーふみなが固有のアクションをとっても、股間のアップばかりで何をしているのか分からない。あ、何かポーズ取りながら星とかのエフェクトが出てるみたい！どうやら攻撃のようだが、あれは最終回のアクションの再現か？？しかしここからではよく見えん！しかたない、距離を置いてそのアクションを見（ウイニングビーム直撃）ぶっふぉおぉおおおぉ！？
とてもではないが家族や友人その他知り合いには見せられない有り様なので、プレイする時は周囲警戒を厳にしておく方がいいぞ。

そしてクリア後に入手できるのはすーぱーふみなのパーツ･･･ではなく、超重要アイテム「ふみなチケット」である（ちなみにすーぱーふみなのパーツはドロップしない）。これは１枚で「LIBRARY MODE」に登録されているキットのパーツであれば、どれでもチケット１枚につきパーツ１つと交換できるという代物である。GPを稼ぐのが大変なので、これは非常にありがたいアイテムなのだ。
が、このミッションそのものが１日１回しかプレイ出来ない為、パーツ集めがはかどるかと言われるとそうとも言い切れない。パーツをフルコンプリートするのにどれくらいの時間がかかるのだろうか？あまりにもGP集めの効率が悪過ぎるので、コンプリートさせる自信は全く無いんだけども。

それにしても、PGすーぱーふみなか･･･もし発売されるような事があったら、これもまたすぐに売り切れたりするのだろうか？ガンプラ道の闇は深い･･･。