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2021年11月19日
製紙工場ってどんなことするの?
新聞紙や本、ノート、折り紙、障子など紙には様々な用途に使われています。普段あなたが何気なく使っている”紙”はどのように作られているかご存知ですか?今日はこの紙について紹介していきます。
紙の種類
紙には様々な用途があります。新聞用紙、印刷用紙、出版用紙、情報用紙、色画用紙、放送用紙、タック紙、和紙など用途によって加工の過程が違い、原料であるパルプがそもそも違うこともあります。ではそれぞれがどのように作られているかを説明していきます。
新聞用紙
一般的にに新聞用紙はあなたが普段目にしている「新聞用紙」と、新聞紙の中にはいっているチラシなどに使われている「中質新聞用紙」の二種類に分類されます。
○パルプの違い
パルプ(紙の原料)は古紙を使っており、会社によって配合比率は変わるものの、中には100%古紙を再利用して作っている会社もある。
TMPは機械的に木材からパルプを取り出すため、クラフトパルプよりも白色度が低い。また、木材に含まれるリグニンがパルプ中に高濃度で残留するため、太陽光に当たると容易に黄色く変色する。古新聞が黄色くなるのはこのためです。
新聞用紙も中質新聞用紙もパルプに古紙を使うことは変わりませんが、古紙と化学パルプの割合によって作り分けられます。
印刷用紙
印刷用紙は仕事や学校、コンビニや自宅で使われているコピー用紙のことです。印刷品質などはあまり高くないが、安価な上に複写機の他にもインクジェットプリンターや、レーザープリンター、熱転写プリンター、普通紙用ファクシミリなど、多くのプリンタにて使用することができるため、それらのための用紙としても広く利用されており、主に文書中心の書類の印刷に使用されています。
○印刷用紙の種類
コピー用紙として一括りにされてしまっているもののコピー用紙にも
・リサイクルペーパー
古紙を70〜100%パルプとして利用しているコピー用紙
・両面印刷用紙
一般的なコピー用紙と比べて厚めに作られており、インクジェットプリントなどに適している
・カラー用紙
紙そのものに色がついていて、印刷物を目立たせる効果がある
などの種類があります。
和紙
○和紙の特徴
一般的な「和紙」の特長は「洋紙に比べて格段に繊維が長いため、薄くとも強靭で寿命が比較的長く、独特の風合いを持つ」と言われている。木材パルプ原料から生産される「洋紙」と比較すると、原料が限られ生産性も低いために価格は高い。
○和紙のパルプ
和紙には多種のパルプが存在する。
・麻紙
麻紙は、最も古くから漉かれた紙である。原料は大麻(Hemp)や苧麻(Ramie)の繊維で、麻布のボロや古漁網などからパルプを作った。麻は繊維が強靱で、多くは麻布を細かく刻み、煮熟するか織布を臼で擦り潰してから漉いた。
漉き上がった麻紙を平滑にするため、槌で打ったり(紙砧)、石塊、巻貝、動物の牙などで磨いたりしていた。また、石膏、石灰、陶土などの鉱物性白色粉末を塗布することで墨のにじみ(遊水現象)を防ぐ技術も用いられた。また、澱粉の粉を塗布するなどの加工も行われた。
しかし次第に取り扱いが容易で、増産に適した穀紙と呼ばれる楮を原料とした紙が普及した。
・穀紙
穀とは梶(楮)の木のことで、若い枝の樹皮繊維を原料とした。麻紙と同様に煮熟して漉いた。表面の肌理がやや荒いが、繊維が長いため丈夫な紙となり、写経用紙や官庁の記録用紙、更には建築材料として、染色されずにそのまま使用された。
・斐紙(雁皮紙)
雁皮を原料とした紙で、肌理の細かいツヤがある。「雁皮」は繊維が短くて光沢があり、その風格から後の時代に「鳥の子紙」とも呼ばれる。
・檀紙(陸奥紙)
檀紙は、厚手で美しい白色が特徴である。原料の檀(真弓)は、主に弓を作る材料であったニシキギ科の落葉亜喬木で、その若い枝の樹皮繊維を原料として使う。「みちのくのまゆみ紙」とも言われ、厚手で美しい白色が特徴である。
紙の歴史
https://ja.wikipedia.org/wiki/和紙
仕事内容
製紙するためには
パルプであるチップ(木材を細かくしたもの)の厚みを揃える
↓
揃えたチップに科学製品を加えて熱することによって、パルプである繊維を抽出していく
↓
繊維状になったパルプから遺物を取り、数回に渡り漂白作業を行う
↓
漂白し終えたものを特殊な機会によって紙へと精製していく
製紙工場などは数人で1チームとなり現場を任されることもあり、勤続年数や役職などによって責任は変わるものの一人にかかる負担を減らすところもあります。
給料
正社員
手取り 16〜35万
年収 300〜500万
ほどが相場となっています。
しかし、製紙工場などは大きな会社が多いため会社にもよりますが、手当などが手厚い所も多いでしょう。
会社によって条件も違うので自分の希望勤務地から探してみるのも楽しいかもしれませんね。
必要な資格
必ず必要な資格は基本的にないようです。
しかし中には
水質公害防止管理者、産業廃棄物技術管理士、ボイラー技士、品質管理検定、フォークリフト運転技能講習修了証等の資格などを求める会社もあるようです。
タグ:製紙工場