2015年04月24日
日本と韓国は仲良くできないのか、という難しい問題。
先ほど、キムワイプの記事を書きながら、学生時代のことを思い出しました。
私が通っていた、東京都23区外の某理系大学(けっこう絞られるなw)には、留学生が多数いました。
私の所属していたゼミには、3名。
韓国から2名、中国から1名。
ゼミの決まりで、毎週火曜日の午後には、ゼミ生全員で研究室・実験室の掃除をやることになっていました。
普段、交代で常に誰かが実験をやっているので、そのように決めないと、掃除ができないのです。
ところが。
中国からの留学生Cさんは、まったく掃除に参加しませんでした。
院の先輩が教授に言ったのですが、先生は「まあまあ」みたいな感じで放置。
みんな、陰ではもうちょっと協力的でもいいよねー、と言っていましたが、事実上見逃された形になっていました。
あるとき、私が掃き掃除をしていて、Cさんの机の近くを掃きました。
Cさんの机の下が汚れていたので、ついでだから掃こうと思って声をかけました。
しかしCさんは答えません。
こちらを向こうともしません。
さすがにキレました。
「Cさん!あんた研究室のルールになっているのに、なんで掃除しないんだ!留学生だってゼミの一員だろ!最低限のことはやるべきじゃないのか!」
するとCさんはたどたどしい日本語で、
「私、そんなことしている時間ない!掃除なんかしてる時間ない!◎△◆×・・・・!」
と怒鳴り返してきました。
「そんなことって何だよ!」
と、一触即発、今にもつかみかからんという事態になったときです。
私の横にそっときて、肩に手をかけて
「ちょっと落ち着いて、ね」
と言ってくれたのは、韓国人留学生のRさんでした。
僕は彼に連れられて部屋を出ました。
Rさんは僕より年上で、とても落ち着いた方でした。
「大陸の人は、みんなああですよ。言ったって絶対に謝らない」
と笑いながら言い、環境に合わせられる人と合わせられない人がいる、それは仕方がないことだ、と続けました。
その一件があって、僕はRさんと、さらには同じ韓国留学生のOさんととても仲良くなりました。
韓国のことを教えてもらい、韓国料理をごちそうになり、とても楽しかったのを覚えています。
特にRさんは日本に来た理由を、日本の進んだ科学を勉強して、韓国のために役立てたい。そして、友好の架け橋になりたい、と熱く語っていました。
彼らは私費留学生でしたから、経済的にも大変な思いをして日本に来ていたのだと思います。
今、韓国と日本の間には難しい問題があって、そう簡単に仲良くできないムードがあります。
私は、日の丸が燃やされるのを見るとはらわたが煮えくりかえりますし、言いがかりにしか聞こえない日章旗へのクレームなど、腹が立つことが正直多いです。
いちいちうるせーんだよ!と思っています。
そして何より、日本が戦争に向かっているとは思っていません。
国を国として自立させることと、他国を侵略することは全く異なる次元の話です。
日本国民をみくびるな、と思います。
そして、そういう問題が起こるたび、RさんやOさんはどうしているだろう、日本を擁護してバッシングされたりしていないだろうか、などと思うのです。
Rさんがくれた辛ラーメンは、今買って食べるものより百倍も美味しかった気がする。
Oさんが家でふるまってくれたチヂミ以上のチヂミを、僕は食べたことがありません。
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個人レベルでは、そういう交流が今だってたくさんあるのでしょう。
しかし、だからといって・・・・。
分かり合えないはずはない、と思うのですが、ここから先は私もどうしたらよいかわからない。
ただ、ネット上で「日本をつぶせ!」「韓国憎し!」ばかりを叫んでいる若者には、ほんのちょっとでもどこかで交流の機会があればいいのではないか、と思います。
と、思いましたとさ。
※中国人のCさんについては、その後先生から説明がありました。
奥さんが優秀な方で、国費留学生に選ばれたが、夫であるCさんは私費で来ていること。
日本で結果を残さないと国に帰ってからの立場が非常にまずくなるのがわかっており、しかし実験結果が良くなかったこと。帰国が迫っていたこと。
だから、本当に掃除をしている暇がないと理解してやってくれ、とのことでした。
でもその後、結局僕とCさんは言葉を交わすことはありませんでした。
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