「MAXIMUS FORMULA」シリーズは2008年から発売され「オーバークロック」、「サウンドチューニング」、「徹底されたヒートシンク設計」などパフォーマンス重視した「コアゲーマー」に向けた「極めるゲーマー」の為にあるマザーボードです。
旧世代「ROG MAXIMUS IX FORMULA」から新世代「ROG MAXIMUS XI FORMULA」で大きく変わった点
❶スッキリしたデザイン(ツートンカラーを採用せずブラックで統一)
❷「SSD M.2」の設置が1列に2枚、並べることで省スペースを図る
❸「Z390」における「USB3.1 Gen2(10Gb/s) 」の追加
「ROG MAXIMUS XI FORMULA」はASUS社のマザーボードの中で最も支持されているのはゲーマーだけでなくインテリアを重視した方にも支持されています。
「Z390」と「Z370」の違い
簡単に比較表を作成しました。
チップセット | Z390 | Z370 |
ソケット形状 | LGA 1151 | LGA 1151 |
サポートメモリ | DDR-2666 | DDR-2666 |
最大メモリ容量 | 64GB | 64GB |
PCI Express 3.0レーン | 24 | 24 |
PCI Express構成 | x1, x2, x4 | x1, x2, x4 |
USB3.1 Gen2(10Gb/s) | 6 | - |
USB3.1 Gen1(5Gb/s) | 10 | 10 |
RAID構成 | PCIe 0, 1, 5 | PCIe 0, 1, 5 |
SATA 0, 1, 5, 10 | SATA 0, 1, 5, 10 |
「Z390」の「USB3.1 Gen2(10Gb/s) 」が進化しただけで「Z390」と「Z370」の違いを探してみると大きな変更点はありません。
今回の新世代「Z390シリーズ」は「Z370シリーズ」と互換性を持つのが最大の特長です。
旧世代「ROG MAXIMUS X FORMULA」と違いを見ていきながらレビューしたいと思います。
「ROG MAXIMUS XI FORMULA」の特長
❶デスクトップ向け第8世代/第9世代Intel-Coreプロセッサ用LGA1151ソケット搭載
❷CrossChill EK IIIとウォータークーリングゾーン: 過熱するアクションでもシステム温度をキープ
ROGエコシステム: ASUS独自のAura Sync RGBライティング、ノーマル/アドレサブル両対応のRGBヘッダーを搭載
❸ゲーミングコネクティビティ: Aquantia 5G LAN, Intel Gigabitイーサネット、LANGuard、2x2 802.11ac Wi-Fi、デュアルM.2、USB 3.1 Gen 2 Type-A/Type-Cコネクター
❹簡単に自動化されたワンクリックオーバークロック、BIOSによる高度な制御で広範なオーバークロックオプションを提供
❺ゲーミングオーディオ: SupremeFXとSonic Studio IIIの組合せにより、シーンに奥行きをもたせ、没入感を向上します。
開封の儀
User's manual
1 x ROG logo plate sticker
1 x 2-Way SLI bridge(s)
2 x SATA 6Gb/s cable(s)
1 x M.2 Screw Package
1 x Supporting DVD
1 x ASUS 2T2R dual band Wi-Fi moving antennas (Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac compliant)
1 x Q-Connector
1 x Extension Cable for RGB strips (80 cm)
1 x Extension cable for Addressable LED
1 x Thermistor cable(s)
1 x ROG coaster(s)
1 x USB 3.1 Gen 1 Header to USB 2.0 adapter cable
1 x ROG weave SATA 6G cable
1 x ROG Thank you card
外観
「ROG MAXIMUS XI FORMULA」をチェックする
「VRM電源」は10フェーズです。
「フェーズ」・・・数が多いほど安定性が良くなり、オーバークロックなどの耐性も上がります。
その耐性を強化するため電源周りを「水冷/空冷」で冷却することができます。
特に「ベンチマーク機」として、お使いなら、とても便利です。
「メモリスロット」がブラックに統一して高級感が増しました。
インターフェースを見てみます。
緊急時には「HDMI」で十分という解釈でしょう。
各、緊急時に役立つボタンが並んでいます。
緊急時にマザーボードの接続トラブルなどでマザーボードを初期化する「クリアCMOS」がボタンで行うことができます。
ネット環境が不便な場所には付属の「Wi-Fi」を使って無線接続ができます。
次は新世代「ROG MAXIMUS XI FORMULA=XI」と旧世代「ROG MAXIMUS X FORMULA=X」の違いを見てみます。
新世代「XI」と旧世代「X」の違い
まず左「XI」と右「X」を並べます。
「XI」のほうがフラットの部分が多くなりスッキリしました。
左「XI」、右「X」
ちなみに「X」で2枚併設の場合
それでは「CPU」を換装します。
CPUは「Core i9-9900K」を使用します。
スイッチオン!
ジワーっと「OLED」がスクリーンに映ります!
ユーティリティソフトの「ASUS Aura」を使えば「マザーボード」だけでなく「グラフィックボード」から「メモリ」まで同期して様々なライティングを楽しめます。
「ASUS Aura」ダウンロードはこちら
「LiveDash」はOLEDディスプレイを使ってPCの状態を表示します。
「LiveDash」ダウンロードはこちら
メニュー画面です。
使ってみた感想
組んでみて接続系統が「一直線上」に並んでいるのが、とても感触が良く綺麗に接続できます。
自分にとって使わない端子も外側に配置しているのもGOOD!
マザーボード裏面が1枚のプレートで強化されているので静電気防止の作業用手袋の繊維が作業の際に引っ掛からず接触金属に触れないから安心できた。
作業手袋が金属バーツに引っ掛かり破損するケースが結構、多いです。
LEDイルミネーションですが白い筋に沿って乱反射で照らす構造なので「ROG」のロゴがほとんど光りません。
ここは派手に輝いて欲しかったです。
良かったところ
❶接続系統が一直線上に並んでいることでPC内部の景観がスッキリします。
❷メモリスロットも含め全体的にブラックで統一することで高級感抜群!
残念な点、注意する点
❶ハイエンドのマザーボードの割に「VRM電源」のフェーズ数が少ない。
ガチのオーバークラッカーの方なら、ちょっと不満かもしれません。
❷LEDイルミネーションが思ったより控えめです。
あまり輝くしたくない方には丁度、良いかもしれません。
総評
元々は「Z390」と「Z370」のチップセットの性能差にほとんど違いがないので「インテリア重視」ということで満足です。
ブラックに統一したデザインは、まさに「FORMULA」らしいマザーボードでした。
「幻想的なマザーボード」は本当に美しいです。
一度、「ROG MAXIMUS XI FORMULA」を用いて異次元空間をご堪能あれ!
お目通し戴き、ありがとうございました。
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