今回は現行規格「PCIe Gen4」と旧規格「PCIe Gen3」のパフォーマンス性能に差はあるのか検証していきます。
現在「PCIe Gen3ケーブル」をお使いの方にお役に立てれば幸いです。
事の発端は「DM」より「PCIe Gen4」と「PCIe Gen3」ではパフォーマンス性能に差はあるのか調べて欲しいとのことです。
事情は以下の通りです。
❶愛用しているPCケースが「PCIe Gen3」ライザーケーブルを使用している。
❷「PCIe Gen4」ライザーケーブルは単パーツとして「1万円前後」の費用が地味に痛い。
❸最近「マザーボード」と「グラフィックボード」を新調した。(まだ組み立てていない)
もしも「PCIe Gen3」の影響でパフォーマンスが10〜30%下がっていたら損失は大きいです。
そこで過去に「
【Gen4化の準備できてますか?】LINKUP社「PCIe Gen4」対応ライザーケーブルをレビュー」を載せています。
掲載当初は「PCIe Gen3」から「PCIe Gen4」に切り替わったばかりで、まともにパフォーマンス性能が引き出せたと思えませんでした。(2020.08.02)
そして2021年に登場したチップセット「Z690」のマザーボードから「PCIe Gen5」を採用しています。
つまり現在「PCIe Gen4」の末期ということでかなり熟成されているはずです。
「PCIe Gen3」とのスコア差があっても何ら不思議ではありません。
参考までにスペックはこんな感じです。
PCI Express | 帯域幅✕16(片側) |
Gen2 | 8 GB/S |
Gen3 | 16 GB/S |
Gen4 | 32 GB/S |
Gen5 | 64 GB/S |
では早速、「PCIe Gen4」と「PCIe Gen3」のスコアを見ていきます。
PC構成
【CPU】INTEL社「Core i9-13900K」
【マザーボード】ASUS社「ROG STRIX Z690-I GAMING WIFI」
【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR5, 6000MHz 32GB(16GBx2)」
【GPU】ASUS社「TUF-RTX4090-O24G-GAMING」
【PSU】Thermaltake社「TOUGHPOWER GF3 1000W」
【AIO】ASUS社「ROG Ryujin II 240」
【Ver】GeForce 528.49
追記23.02.28
「Resizable BAR」は有効にしています。
3D MARK
GPU別スコア
blender(V3.4.0)ー「GPU」
GPU別スコア
「フォースポークン」−「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「Call of Duty: Modern Warfare 2」−「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
Horizon Zero Dawn−「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「zombie army 4」−「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「アサシン クリード ヴァルハラ」−「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
「ファークライ5」−「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
ゴーストリコン・ブレイクポイント−「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
ディビジョン2−「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
SHADOW OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド−「デフォルト設定」
「平均フレームレート」
strange brigade−「スケール150%」
「平均フレームレート」
ゴーストリコン ワイルドランズ−「デフォルト設定」
「平均フレームレート」 トータルスコア、ゲームスコア(3D MARK、blender-省略)
以上「PCIe Gen4」「PCIe Gen3」のスコアでした。
スコア差は「PCIe Gen3」と比べて「2%」ほどスコアアップしました。
決して大きく影響しないですが「2%」も「ロス」していると考えると何らストレスを感じます。
早速、スコア差が大きい「ファークライ5」をプレイしましたが「PCIe Gen4」と「PCIe Gen3」の体感差はありません。
その他のゲームも試しましたが、やはり体感差はありませんでした。
大事なことは「PCIe Gen4ケーブル」でプレイしていると「ロス」がないというストレスから解放されて気持ちが良いです。
最近はPCケースを購入する際、「PCIe Gen4ケーブル同梱」が主流になりました。
「PCIe Gen4ケーブル同梱」にもかかわらずPCケース代が「2万円台」だったりするのでケーブル単品購入はコスパが悪いということになります。
「PCIe Gen4ケーブル」は実質無料で同梱されるものと考えると単品購入に、なかなか手が出しにくいという悩ましい問題があります。
やはりケースの将来性、拡張性を考慮するならば「PCIe Gen3ケーブル」をそのままお使いいただくことはオススメしません。
そもそも「PCIe Gen3ケーブル」のデメリットは「PCIe Gen4」の「マザーボード」+「グラフィックボード」の組み合わせでは画面が映りません。(一部、最新マザーボードの高級モデルには「PCIe Gen AUTO」機能が搭載されて自動判別してくれます。)
なので「PCIe Gen3」のグラフィックボードまたはCPU(内蔵GPU)を用意して「BIOS画面」で「PCIe Gen4」から「PCIe Gen3」に切り替える必要があります。
定期的に行うマザーボード更新の度に「BIOSリセット」されるので「PCIe Gen4」から「PCIe Gen3」に切り替えが、とても面倒です。
「PCIe Gen4ケーブル」に取り換えるメリットは新調した「マザーボード」「グラフィックボード」がすぐ使えることです。
よって「スコアアップ」「切り替え不要」の2つのメリットを考慮するとズバリ導入したほうが良いでしょう。
いっそのこと「PCIe Gen4ケーブル同梱」PCケースに新調することも視野にいれておくのも良いでしょう。
お目通し戴き、ありがとうございました。
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