価格は117,800円(税込)です。
スペックを見てみます。
CPU | 7950X | 13900K | 12900K | 5800X3D | 5950X |
コア数 | 16 | 24 (8P+16E) | 16 (8P+8E) | 8 | 16 |
スレッド数 | 32 | 32 | 24 | 16 | 32 |
ベースクロック | 4.5 GHz | 3.0 GHz (P) | 3.2 GHz (P) | 3.4 GHz | 3.4 GHz |
ブーストクロック | 最大 5.7 GHz | 5.8 GHz (TVB) | 5.2 GHz (TVB) | 最大 4.5 GHz | 最大 4.9 GHz |
L2/L3 cache | 16/64 MB | 32/36 MB | 14/30 MB | 4/96 MB | 8/64 MB |
対応メモリ | DDR5-5200 | DDR5-5600 / DDR4-3200 | DDR5-4800 / DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR4-3200 |
TDP | 170 W | 125 W | 125 W | 105 W | 105 W |
「コア数」は「5950X」と比べて「16C/32T」と据え置きのままですが「ベースクロック」が「4.5GHz」、「ブーストクロック」が「5.7GHz」と大きく上がりました。
「L3キャッシュ」も据え置きですが「L2キャッシュ」が2倍の「16MB」に増えました。
対応メモリはネイティブ「5200MHz」にスピードアップしました。
懸念する点は「コア数」が変わらないのでゲーム性能がどう活きるか気になるところです。
ゲーム性能が強い旧世代「5800X3D」も含めて比較していきます。
1.チップセットは4種類ある!
2.進化した「Zen 4」は「すっぽん」しない!
3.開封の儀
4.外観
5. 「Ryzen 9 7950X」のスコア検証
6.使ってみた感想
7.良かったところ
8.残念な点、注意する点
9.総評
10.主な仕様
11.関連商品
12.トレンドアイテム
チップセットは4種類ある!
チップセットは4種類ある!
「Ryzen 7000シリーズ」のチップセットは「X670E」「X670」「B650E」「B650」と4種類あります。
チップセット | PCI Express ×16 | M.2 SSD |
X670E | Gen5 | Gen5 |
X670 | Gen4 | Gen5 |
B650E | Gen5 | Gen5 |
B650 | Gen4 | Gen4 |
「X670」は2チップ構成なのでグラフィックボードとストレージ周りが非常に高速です。
特に妥協を許さない「エンスージアスト向け」です。
「B650」は1チップ構成で「ミドルスペック」から「ローエンド」と幅広くライトユーザー向けです。
進化した「Zen 4」は「すっぽん」しない!
進化した「Zen 4」は「すっぽん」しない!
「Ryzen 7000」より新規格ソケット「AM5」を採用しています。
「CPUピン」は廃止してインテルと同様に「LGA1718」に変わりました。
「CPUピン」が廃止することで「CPU」交換時に発生する「すっぽん」が解消されるのは嬉しいです。
「すっぽん」・・・CPUを交換の際にCPUクーラーをマザーボードから引き離すときCPUも一緒に抜けてしまう事故
反対にマザーボード側に「ピン」を持つので事故リスクは変わりませんので好みが分かれるところです。
簡単に「AM5」と「AM4」の比較表を作成しました。
ソケット | AM5 | AM4 |
プロセス | 5nm | 7nm |
PCI Express | Gen 5 | Gen 4 |
メモリ | DDR5 | DDR4 |
プロセスが「7nm」から「5nm」に微細化されました。
イメージはこんな感じです。
プロセスが微細化するメリットとは・・・?
❶より高性能なプロセッサーを製造できる
❷パフォーマンス向上(処理性能が上がります)
❸消費電力や低発熱(ワットパフォーマンス)の省エネ化
❹製造コストの低下(小さなサイズでチップがたくさん載せられる)
の以上が期待できます。
微細化に成功した「CPU」は8Kや4Kなど強力な「グラフィックボード」と組み合わせれば超高速フレームレート化(240fps以上)に期待できます。
PCI Express | 帯域幅✕16(片側) |
Gen2 | 8 GB/S |
Gen3 | 16 GB/S |
Gen4 | 32 GB/S |
Gen5 | 64 GB/S |
こうしてスペックを見てみると新しいテクノロジーに触れてみたくなります。
しかし「AM4」から「AM5」へ移行するにはパーツの流用が利かないので、ほぼ全交換となり、かなり出費がかさみます。
「AM4」で満足しているのであれば無理に「AM5」へ移行する必要はありません。
開封の儀
開封の儀
外観
外観
「Ryzen 9 7950X」のスコア検証
「Ryzen 9 7950X」のスコア検証
【PCケース】STREACOM BC1 V2 Open Benchtable Titanium
【CPU】AMD社「Ryzen 9 7950X」「Ryzen 7 5800X3D」「Ryzen 9 5950X」/
INTEL社「Core i9-13900K/12900KS」
【マザーボード】ASUS社「ROG STRIX X670E-I GAMING WIFI」「ROG STRIX Z690-I GAMING WIFI」「ROG Strix X570-I Gaming」
【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE DDR5, 4800MHz 32GB(16GBx2)」/ キングストン社「HyperX Predator RGB 4000MHz 8×2/16GB」
【GPU】ASUS社「TUF-RTX4090-O24G-GAMING」
【PSU】Thermaltake社「TOUGHPOWER GF3 1000W」
【AIO】ASUS社「ROG Ryujin II 240」
【Ver】GeForce 522.25
Cinebench R23ー「CPU」
blender(V3.3.0)ー「CPU」
「zombie army 4」−「デフォルト設定」
「アサシン クリード ヴァルハラ」−「デフォルト設定」
「ファークライ5」−「デフォルト設定」
ゴーストリコン・ブレイクポイント−「デフォルト設定」
ディビジョン2−「デフォルト設定」
SHADOW OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
RISE OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド−「デフォルト設定」
strange brigade−「スケール150%」
ゴーストリコン ワイルドランズ−「デフォルト設定」
使ってみた感想
使ってみた感想
かなり熱くなります。
対策として「ワット数」を落として運用することをオススメします。
「インテル」とは違い「Ryzen」は省エネ(Ecoモード65W)が得意と謳っています。
「Ecoモード」なら「ロープロファイル空冷クーラー」で運用できることが最大のメリットです。
ゲームスコアですが4K環境なら「5800X3D」とほぼ変わらないです。
ただし「フルHD」「WQHD」の超高フレームレートを狙うなら「7950X」がオススメです。
「13900K」と比べると全般的に少し劣ります。
特に最低フレームレートが「13900K」の方が高く安定しています。
blender(V3.3.0)では「13900K」よりも「7950X」のほうが優位となりました。
「7950X」は「RTX4090」と相性は良いです。
「AMD Ryzen Master」が使いやすいので普段使いなら「Ecoモード」を活用しましょう。
「AM5マザーボード」を長く運用したいのであれば「7950X」の一択です。
良かったところ
良かったところ
❶ゲーム性能は「5800X3D」以上のパフォーマンスが出せる!
❷オーバークロック制御ツール「AMD Ryzen Master」の「Ecoモード」を使用すれば15%ほどパフォーマンスは下がりますがメリットとして「ロープロファイル CPUクーラー」で運用が可能になります。
CPU温度は50℃〜60℃台で落ち着きます。
特に「Mini-Itx」の小型PCケースに収めることができます。
❸CPUの型が「AM4」と同じなので「AM5」と互換性があります。
ただしCPUクーラーによって「リテンション」が必要になる場合があります。
❹Soket AM5は2025年以降も対応するとのことです。
長く使えるのでマザーボードは多少、奮発しても良いでしょう。
❺ゲーム性能が強いです。
シングルスレッドが強化された恩恵はゲーム性能に反映されてます。
クリエイティブも良し!ゲームも良し!どちらもこなせるのが「7950X」の強みです。
「Ryzen」と言えば何となく「ゲームが苦手」なイメージがつきものですが「7950X」はゲームも強いのでゲーマーの方でも安心して購入できることでしょう。
残念な点、注意する点
残念な点、注意する点
❶CPUクーラーは別売りです。
「Ecoモード」を使用すれば空冷クーラーで運用できるだけに残念です。
❷CPUグリスの盛り過ぎには注意してください。
中の基盤まで染みこむとショートして破損の恐れがあります。
❸TDP170W「デフォルト」で運用する場合には簡易水冷クーラーを強くオススメします。
上限95℃に達するとパフォーマンスが落ちる仕様になっています。
冷却性能を強化すれば余力分の上限が解放されます。
総評
総評
クリエイティブ性能はもちろんゲーム性能としても使える「7950X」ですが初期導入にしては敷居が高すぎます。
最近は「7950X」が人気ないせいか値下がり傾向にあります。
Ryzenマザーボードが「インテル」に比べて高額なので「AM4」環境から「AM5」へ移行はあまりオススメしません。
特にメモリ「DDR5」がまだまだ高いです。
2023年にはゲームに特化した「7000X3Dシリーズ」が控えているので、待てるのならば、ひとまず様子を見ておきましょう。
「AM5」の普及のカギは「7000X3Dシリーズ」のパフォーマンス次第です。
お目通し戴き、ありがとうございました。
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主な仕様
主な仕様
ソケット形状 -LGA1718
コア数-16コア スレッド数-32
クロック周波数-4.5GHz
最大動作クロック周波数-5.7GHz
関連商品
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