暇つぶしの読書

嘘神 (角川ホラー文庫) 中古価格 ￥1から (2015/5/24 18:39時点)

　
　自室で眠ったはずが目が覚めると左右上下を鉄の壁に囲まれた部屋に友人5人と一緒に閉じ込められていた。そこに現れた嘘神は残りの一人になれば誰でも一人蘇らせてやると言う。

　4年前に弟が亡くなり失意に沈んでいたコーイチをヤス、ユミ、カスミ、ダイチ、ミカの友人たちが立ち直らせてくれ、平穏な学生生活を送っていた。
　しかしある日、目が覚めるとその5人と閉じ込められ嘘神と名乗る人物が現れ、現実から隔離されたところに居り、帰りたければ生き残れという。そして、それに際し7つのルールを設けるが、7つ目は「私の言葉には1つだけ嘘がある」というもの。
　疑心暗鬼になり、自分もしくは彼氏、彼女を助けたいなどの葛藤の下、結局殺し合うことになってしまう。

　第16回日本ホラー大賞受賞作ということですが、正直イマイチ（個人の感想ですｗ）。
　主軸のホラー要素や設定はさておき、登場人物にドン引きしました。
　閉じ込められた友達6人が3組のカップルって、しかもコーイチとユミに至ってはまだ付き合ってなかった状態で閉じ込められて成就して彼女のために命かけて、最後はもう家族だからとか。その間数日。なんか超ご都合主義的少女マンガでもないような、とんでも展開、ユミ以外の女子の性格二人ともほんとドン引きだし（ユミよくこんなのと友達だったな、相当鈍いのか？）、ダイチはただの殺人鬼だし。
　はじめの数十ページで一旦読むのをやめたのですが、暇な時にまた読み出してしまって後悔しました。
　ただ、女性であるが故のドン引きポイントも多いので、男性的にはそうでもないのかも。文章は読みやすいと思います。

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