平成27年秋冬(2015秋冬)インフルエンザワクチン

11月を目前にして木枯らしが吹き、
寒い冬の到来を予感させる肌寒い朝晩になりました。
寒くなってくると気になるのが風邪やインフルエンザです。

インフルエンザといえば予防接種

今月中頃から始まったインフルエンザワクチンの予防接種。
わたしも早速接種してもらいました。

今年のインフルエンザワクチンは、
３価（Ａ型２種類、Ｂ型１種類）から、Ｂ型株が１種類追加され、
４価（Ａ型２種類、Ｂ型２種類）に変更されており、
前シーズンと比較するとワクチン株は２株入れ替わり、
Ｂ型が１種類追加された事になるようです。

今シーズンのワクチンのウイルス株

1.Ａ型：カリフォルニア　(H1N1)
2009年に流行し「新型インフルエンザ」と呼ばれたブタインフルエンザです。
2.Ａ型：スイス(N�TB-88)　季節性Ａ型（いわゆるＡ香港型）
3.Ｂ型プーケット/3073/2013（季節性Ｂ型：山形系統）
4.Ｂ型テキサス/2/2013（季節性Ｂ型：ビクトリア系統）

インフルエンザワクチンの料金

インフルエンザの予防接種は自由診療のため、
金額は各医療機関で自由に設定できるようです。

厚生労働省が公式に発表している情報からだと、
例年は、製造元は4社で、製造原価は約350円。
これに、医療機関へ納品するまでの中間業者2社を経て、
医療機関には1000円程度で入っていたようです。

今年は、原材料の値上がりに伴い、
製造原価が上昇し、
医療機関に入る際には1200円から1500円程度になっているようです。

医療機関では、
この仕入れ原価に注射器や消毒、人件費、廃棄物処理費などをプラスして価格設定します。

自由診療という点から、独占禁止法によって地域全体での価格統一などが禁止されているので、
各医療機関によって摂取料金は異なります。

私が居住する近辺の病院（10箇所程）を調べたところ、
一番安かったのが、
15歳未満1500円（12歳未満は2回摂取しないといけないので3000円）
15歳以上2000円

平均して多かったのが、
15歳未満3000円（12歳未満は2回摂取しないといけないので6000円）
15歳以上3500円

一番高かったのが、
一律4500円

でした。

また、隣の市では、
65歳未満は1500円を市負担。65歳以上は全額市負担となっており、
その市では、大半の医療機関が3500円以上（一番高くて7000円）という
価格設定でした。

自由診療を逆手に取った価格設定

上記の価格からも、自由診療という名目上、
医療機関が自由に価格設定できるため、
行政の補助金に利益を上乗せしているところがあります。

また、大きな病院では、
混雑を避ける為、価格を高く設定し抑制している場合もあるようです。


このように価格にバラツキがあるものの、
インフルエンザワクチンの予防接種は居住している市区町村でしか
摂取してはいけないわけではないので、
価格の安い医療機関で摂取することもできるので、
ご自身で色々と調べて摂取することをお勧めします。

ワクチンメーカー

メーカー等に拘る方もいるでしょうから、
以下を参考にしてください。

今年のワクチンメーカーは以下のようです。
国内産2,700万本
�@デンカ生研・提携先アステラス製薬及び武田薬品工業
�A北里研究所・同第一三共
�B阪大微生物病研究会・同田辺三菱製薬
�C化学及血清療法研究所・同アステラス製薬

輸入4,950万本
�@グラクソ・スミスクライン
�Aノバルティス

インフルワクチン不足回避へ　３割担う製造元の出荷容認

【朝日新聞デジタルより引用】
インフルエンザワクチンの製造元の一つ、化学及血清療法研究所（化血研、熊本市）が今季の出荷を始められないでいる問題で、
厚生労働省は２１日、出荷を認めた。
同日開かれた専門家会議が「供給不足を避けるべきだ」として、出荷を容認する意見で一致した。
化血研は２２日から順次出荷を始めるとしている。

　厚労省は、化血研の血液製剤の製造法に問題が見つかったことを受け、
ワクチンでも問題がないことを確認できるまで出荷を自粛するよう求めていた。

　専門家会議で厚労省は、製造工程を示す書類に単位や表記の誤りなどがのべ２３５カ所あったと報告。
「ワクチンの安全性に重大な影響はない」とし、出荷されなければ１１月中〜下旬にもワクチン不足が起きる可能性があると説明した。
化血研は今季、国内の製造予定約３千万本（大人で６千万人分）のうち約３割を担うことになっている。


出荷が遅れるとしてニュースになっていましたが、
厚生労働省が出荷を認めたようです。

これで、全国にワクチンが行き渡ることになります。