直近の米CPIはまた難しい相場でしたね。
前回、前々回と全く上方向に試さず、調整もなくほぼ急下落していたのに対して今回は下げて上げてとこれまでとは全く違う動きでした。結果だけ見ると待つのも相場の通りトレードしない方が賢明だと感じます。
仮に勝てたとしてもそのトレードは優位性も再現性も何もないギャンブルトレードですし、リスクの割には微益であるため繰り返そうという行動を生み出すきっかけになるためコントロールする力を身に着けたいです。
今回は前々回に書いたライントレードの後編を書かせていただくのですが、どの様に情報を扱うのか。
これについて本当にそうだなと思った言葉がありましたのでご紹介させていただきます。
偉大な投資家は、問題のとらえ方が他の投資家とは違う。より情報を手に入れるから成功しているのではなく、他人と異なる方法で情報を扱っているから成功しているのだ。
マイケル・J・モーブッシン
この方については私も、今日はじめて知りましたが米国ファイナンス業界の俊英と言われ、米スマート・マネー誌の調査で「ウォール街で最も影響力のある人物」の1人に選出された方。レッグ・メイソン・キャピタル・マネジメントのチーフ・インベスト・ストラテジストで他にも幅広い活動をされている見たいです。
問題の捉え方で結果が変わるというのもビジネスで問題解決に向き合う中で誰しも聞いたことのある言葉ですが、投資においても問題の捉え方は重要であると同時に、しっかりとした自分のやり方を持つことの重要性に気づかせてくれる言葉だと思います。
ではさっそく本編であるライントレードの後編やって行きたいと思います。
是非最後までご覧ください!!
スピードラインについて
まずはじめにスピードラインについてお話させていただきます。
上昇トレンドの場合のスピードラインを簡単に説明すると、安値から高値の垂直の高さを3分割し、それに対して2本の線を引くといったものです。ダウ理論やエリオット波動などの理論にも意識される3という数字は
を使用することから時間論を軸においた手法の1つと言えそうです。
下図がスピードラインのイメージ図です。(手書きなので代替のイメージとして参考にしてください)
考え方としては安値から高値のトレンドを3分割してトレンドの持続力を確認しながらトレードを行うために
引くラインと考えて良いと思います。
この二つの線はそれぞれがトレンドラインの役目を果たしながらブレイクされるとレジスタンス(抵抗線)からサポート(支持線)に転換する意味を持っているためサポレジ転換やロールリバーサルの知識が紐づいてきます。
綺麗ではないものの実際の豪ドル円でスピードラインを引いて見ました。
安値から高さの垂直距離の3分の1については概ねですのでご了承ください。
ご覧の通り、この時点では正直、チャート画で黄色の薄い〇をつけたところあたり以外は特に効果はありません。つまり今後の値動きがラインを意識したものになるかということになるため予測に利用できる1つの手法ということになります。
スピードラインは、安値から高値のサイクルを1つと見てそのサイクルを3分割することが本質であるため
そこに忠実になるのであれば少し使いづらい印象を持ちました。
例えばMT4やトレーディングビューであればもっと簡単に垂直距離を求めラインを引くことが出来ると思いますが、スマートフォンでは画面の調整や垂直距離を測るのに少し手間がかかってしまいます。
チャートに簡便さを求めるのであれば少しストレスがかかる訳です。
もしスマートフォンのチャートにスピードラインを描くのであれば・・・
垂直距離が分かり易い場合に引いて見る。もしくは大体の感覚で引いて見て値動きとハマりそうなら使用する感じで良いのではないかと思います。
スピードライン使用時に注意点
【スピードラインには高値・安値が更新されると引き直しが必要というルールがある】
つまり軸とする時間足が下位足になるほど頻繁に引き直しが必要になってしまいます。
よって上位足で引いた後に、値動きがラインを意識しているかどうか確認が必要です。
ただし私自身が15分足等に使用はしていないのスキャルピングのトレーダーにも一定の効果があるかもしれません。気になる方は1つの方法の効果検証という事で試して見ても良いと思います。
特に1時間足を含めて値動きが膠着状態の場合は15分からトレンドの始まりを確認するケースも少なくないため一定の有効性はあるのではないかと思います。
また世界中のトレーダーは1時間足を基準として見ていると言った話しも聞くので色々試して見る価値はありそうです。
【価格の中を推移する場合は引き直した方が良い】
お気づきの通りスピードラインはライントレードの中の手法であり、基礎となるトレンドラインから考案されたものだと類推出来ます。そうなると価格の中を推移するものは有効ではないと考えることが出来ます。
それはトレンドラインが高値・安値に引いて行くものであり、有効トレンドラインと認識して活用するためには最低でも3点の接点が望ましいからです。
つまり暫定トレンドラインの様に2点でも一定期間中に有効性を試すために引くといった使い方でも良いと思います。ここは私の現時点での持論ですので是非、ご自身で検証して見てください。
また、スピードラインは価格の動き(平常時は斜めに価格が動いていくこを前提とする=ノイズ)を、斜軸で捉えるため斜めのラインを引く性質を持っていることを理解し、横軸の水平線の様に価格の終わりや始まりを捉えようとする横線を引いた際にコンフルエンス(合流・重なる)する箇所について注目するのがより効果的な使い方と感じます。
理由は単純で相場は大衆心理が大切なので投資家の注目しているところが多い箇所は意識されやすい傾向があるからです。
スピードラインのまとめ
メリット
スピードラインは時間論を元に考えられており、安値・高値の1つのサイクルを3分割してトレンドの継続性を確認するのに使える。
ライントレードの中の1つであり、斜軸でラインを引くことから価格の動き(ノイズ)に対して環境認識する事やそれ以降の予測について使える。
デメリット
安値・高値が更新されるごとに引く必要がある。
価格を通過するものはトレンドラインからの派生として見た場合に有効性に欠けるかも知れない。
気づき
上昇トレンドが崩れる間際や下降トレンドが崩れる間際に活用して見ても面白い。
デモトレード期間が3カ月あるDMMFXだとライントレードの練習が十分に出来ます!!
ファン理論について
続いてファン理論です。
私がはじめてファン理論を聞いた時に思い出したのはギャンファンでこれもファン理論になります。
ギャンファンについて簡単に言うと、上昇トレンド時は安値から高値(下降トレンドは逆)にワンバイワンやワントゥワンと言われる1/1を引くことで得られる複数のエリアでとトレンドの継続性や転換を見て行けるものです。
またこのブログでも取り上げる予定ですが、ワンバイワンのラインは45度で、トレンドラインにおいても有効な角度は急すぎても緩すぎても有効性が薄いというところからも考えさせられるものです。
ギャンについては生立ちから手法までYouTube動画でも説明していますので興味のある方は是非
こちらも見て下さい。
もう1つ有名なところだとフィボナッチファンがあります。
DMMFXの中にもフィボナッチファンがありましたのでイメージをご紹介したいと思います。
こちらは豪ドル円の日足チャートになりますが、割と効いている様に感じます。
ちなみにわざとリトレースメントも表示させています。これには訳がありまして良くTwitterなどでもフィボナッチリトレースメントで良くないっていう意見が多くあったため考えるきっかけになればと思い表示させました。
最初は私も同様に感じていたのですが、YouTubeでご活躍の小次郎講師の動画で相場は方向性とノイズということを聞いてからはあくまでフィボナッチファンはノイズに対して有効であるものと理解することで落ち着きました。
フィボナッチリトレースメントは戻しの動きを予測するものなのでどちらかというと終わりに当てはまる水平線が引かれる。こう考えれば幾分か納得できるものと感じます。
先ほどのチャートで更に先を見て場合・・・
どうでしょうか。
正直、人間は自分の見たい様に、都合の良い様に見る傾向があるのでどれであれば自分が納得して採用できるかという点に尽きると思いますが、パッと見た感じ38・2%と61.8%エリアにハマっている感じがします。
また真ん中の線。つまり50%の線を無視すればスピードラインに似た感じもします。
そう見るとするならばフィボナッチファンを引く方が簡単ではありますが、これは慣れで解決できる問題なので簡便さをとるか、正確性をとるか個人で分かれるところだと思います。
最後にベーシックなファン理論としては、通常のトレンドラインについて簡単にご説明すると、
下図の様なイメージです。
手書きのため価格の戻り方が少し不自然な点はご容赦ください。
ポイントとしては3つ目のラインを突破されるとトレンドは転換したと見るということで、それぞれが
サポレジ転換して行きます。こちらは実際の値動きに対して綺麗にハマってくる場面があると思うので
まだ試したことの無い方は是非実際にラインを引いて見て下さい。
インターナルライン
最後はインターナルトレンドラインです。
インターナル自体の言葉の意味は内部のや内在すると言った意味を持っています。
トレンドラインを軸に並行した線がチャネルライン(別名リターンライン)と言い、このトレンドラインと
チャネルラインの中をチャネルと言います。
また長期的なトレンドラインはメインラインとも呼ばれ、相場の本質的傾向を示すのがインターナルトレンドライン(内部トレンドラインとも言われる)と言います。イメージは下図をご覧ください。
真ん中のラインがインターナルトレンドラインです。
このラインは買い手・売り手の勢力を図るために大体のセンターに引いたものですが、結果的にこの記事を書いている時点ではまさに相場の本質的傾向を示すと言う説明通り上昇しています。
ただし、インターナルトレンドライン(内部トレンドライン)の注意点としてはトレーダーの主観によるところが多いという注意点があります。大きな方向性を見極めるためのトレンドライン以外に引かれているものは
内部トレンドラインの場合があるので、他のトレーダーが引いているラインを見て、何故そこに引いているのかと考えるのも非常に楽しいですし、そこから気づかさせられることは沢山あります。
今日のまとめ
いかがでしたでしょうか。一言にライントレードと言っても様々な種類があり何故その様に引くのか、色々な意味がありました。ライントレードを検証した方はご存じの通り、シンプルかつ効果覿面というのが、ライントレードです。特に有効トレンドラインのラインブレイクなどは水平線と交わる部分も重なっていると、それだけで大きな利幅を得ることも難しくないと思います。
大切なのは自分で引いて見て効果を確認しながら他のトレーダーの引いたラインと比較して検証したりすることだと思います。そうすることで更に効果のあるラインが引ける様になりますし、何故そこに引くのかという意味で大衆心理も自然と身に着くと思います。
またローソク足をあわせることで強い効果をはっきするため色々な視点や手法を持つという意味で是非
ライントレードを活用して行きましょう!!
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