ブラック企業帝国　現代の奴隷生活からの脱出

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。

SEシステムエンジニア　という言葉が世の中に広まり始めた頃、ちょうど大学卒業、就職活動し始めた頃と重なった。何になりたいのか、何が出来るのかもわからないが、当時JMというキアヌリーブス主演のハリウッドSF映画を観て、これだ！と思って思いっきり文系だったが、システムエンジニアになろうと思ったきっかけである。
今でも強く印象に残っているのは、いつか実現するかもしれないようなガジェットやストーリーだ。近未来の社会で頭にHDDを搭載して、データの運び屋をする主人公。
そのデータを狙って、日本のヤクザが襲いかかってきたり地下組織に助けてもらったりというような内容だ。
大学生までずっとモテないながらも、お洒落してなんとかカッコいい自分でいたかったが、急にサラリーマンっていうのが入ってこなくて、そんな時この映画をを観て、デジタルでサイバーな感じはサラリーマンだけどカッコいいかもと思った。

ブラックな環境にどっぷり浸かっていた頃、よくエジプトのピラミッドをイメージしていました。長時間、監視下におかれ重たい石を運び続けて少しでも足が止まると、鞭で叩かれるみたいな。
後で調べたら、当時ピラミッドを作った奴隷達は実は高待遇だったとか笑(^_^;)

まだ新人研修が終わったばかりでいきなり仕事を丸投げされ、Y先輩に聞きにいくと「知らねーよ。自分でやれよ」って、意識高い系のK先輩に聞くと「なんでできねーの？」Tさんに聞くと、フロア全員が聞こえるくらい大きな声で、「はい、違う、次は？違う、こうだよね！」って言う圧が半端ない感じで教えてくれた。こんなような環境が2年くらい続いた。ちなみにY先輩は新入社員と不倫して左遷された。

当時、プログラミングが出来る事や様々なカタカナのキーワード(アルゴリズム、プロジェクトなど)に憧れて、一生懸命に仕事していたが、そんな時も束の間気がつけば残業時間が長くて、ずっとPC画面の前にいる事になる。
某銀行系のプロジェクトで下請の下請けの下請けみたいなやつ。日曜日の夜出社して、深夜〜朝にかけてテスト、本番移行、確認などの作業があり帰りの電車に乗ったのが水曜日の午後だった。電車の中で隣に座ったカップルの彼女がなんかゴミの臭いがしない？って言うのを聞きながら爆睡した。なんか悔しくて泣いた

新人研修も終わり、配属先が決まり緊張しながらも、これから頑張ろうと思っていたが、待っていたのはブラックな職場でした。残業時間が長くて、夜10時30分に会社を出るのが日常になる。まぁ、フレックス制度があり朝は遅くてもOKでした。それが段々と遅くまで仕事するようになり、徹夜で会社に泊まるように…
転職ドラフト

今、40代の氷河期世代ど真ん中なので、新卒で一流企業に入れる訳無いと最初から諦めていた。なるようになるという気持ちでハガキをくれた企業にさのまま入社。研修がしっかりして良かったが、残業が多くなり体調を崩して病気になりがち。体力的にも精神的にもギリギリの中、27歳の時に転職。

ブルシット・ジョブとは
BSJとは、被雇用者本人でさえ、その存在を正当化しがたいほど、完璧に無意味で、不必要で、有害でさえある有償の雇用の形態である。とはいえ、その雇用条件の一環として、被雇用者は、そうではないととりつくろわねばならないと感じている――。

らしい。いつも疑問に思ってたけど、なんで自分で売上集計をEXCELでやんなきゃいけないの？ってストレス溜まってた。ミスがあったらまた詰められるし…。
システムに任せて欲しかったな。
【もうこんな糞ゲーやってられっか！って思ったら】

月末になると思いだすのは、最終日。実質、今日が今月の最終日でした。頑張ったけど、やっぱりノルマ未達成とかの場合…
来月に向けて反省文と絶対予算達成を誓うための資料作成に時間かけたりして。はぁ〜、今思い出しても疲れる記憶。

良くも悪くも数字をひたすら追う会社。
なりふり構わないという営業も多い。
仕事ができなければ居心地が悪くなり、仕事ができれば天国といった感じ。予算の日割り計算が課ごと営業ごとなど様々な単位で算出され、毎日進捗のメールが届く。

昭和の会社といった雰囲気が色濃く残り、上司や役員の考え方はかなり古臭いため、成績上位で高給取りのはずの若い人が続々と転職していく印象がある。
会社もなぜなのだろうと頭を悩ませているらしいので、今後改善するかもしれないが、難しいように思う。

月末が近づくと、月のノルマ未達成で言い訳できなくなる。って言うか日々、毎週でも進捗追いかけられてる…