2023年01月10日
陸自水陸機動団の20代隊員が自殺、パワハラか 上司の処分検討
陸上自衛隊相浦駐屯地(長崎県佐世保市)の水陸機動団に所属する20代の男性3曹が2021年11月に自殺を図って死亡していたことが、陸自などへの取材で判明した。陸自は、上司が3曹にパワーハラスメントをした可能性があるとみて懲戒処分を検討している。
【写真】性暴力被害の元自衛官、直接謝罪受け涙
陸自によると、3曹は21年10月ごろ、業務で精神面の健康チェックシートを記入した際、健康状態が悪いという趣旨の回答をしたところ、上司である40代の男性曹長から書き直しを命じられたという。3曹は21年11月初旬、佐世保市の自宅で自殺を図って意識不明になり、同7日に死亡した。
3曹を含む複数の隊員が書き直しを命じられたといい、陸自は、曹長の行為が精神的苦痛を与え職場環境を悪化させたパワハラに当たるとみて調べている。
水陸機動団は離島防衛のための水陸両用作戦を担当し、隊員は相浦駐屯地などに約2400人いる。3曹の自殺を巡っては、同じ隊の1曹が10日、長崎市で記者会見し「自分は無関係なのに、休職や配置転換を命じられ精神的苦痛を受けた」などと訴えた。【中山敦貴】
◇相談窓口
・#いのちSOS
「生きることに疲れた」などの思いを専門の相談員が受け止め、一緒に支援策を考えます。
0120・061・338=フリーダイヤル。月・木、金曜は24時間。火・水・土・日曜は午前6時〜翌午前0時
・いのちの電話
さまざまな困難に直面し、自殺を考えている人のための相談窓口です。研修を受けたボランティアが対応します。
0570・783・556=ナビダイヤル。午前10時〜午後10時。
【写真】性暴力被害の元自衛官、直接謝罪受け涙
陸自によると、3曹は21年10月ごろ、業務で精神面の健康チェックシートを記入した際、健康状態が悪いという趣旨の回答をしたところ、上司である40代の男性曹長から書き直しを命じられたという。3曹は21年11月初旬、佐世保市の自宅で自殺を図って意識不明になり、同7日に死亡した。
3曹を含む複数の隊員が書き直しを命じられたといい、陸自は、曹長の行為が精神的苦痛を与え職場環境を悪化させたパワハラに当たるとみて調べている。
水陸機動団は離島防衛のための水陸両用作戦を担当し、隊員は相浦駐屯地などに約2400人いる。3曹の自殺を巡っては、同じ隊の1曹が10日、長崎市で記者会見し「自分は無関係なのに、休職や配置転換を命じられ精神的苦痛を受けた」などと訴えた。【中山敦貴】
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