2016年10月28日
あずさ「お隣に…」
- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 20:35:12.01 ID:mfEgT0y30
ピンポーン
あずさ「はい〜」パタパタ
ガチャ
P「あ、あの…隣に越してきました………!?」
あずさ「え…??」
P「あ、あずささん?」
あずさ「プロデューサーさん…?」
- 8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 20:44:42.58 ID:mfEgT0y30
あずさ「引越したんですね」
P「ええ、なかなか良さそうな場所だったので……」
P(まさか隣の部屋にあずささんがいるなんて…)
あずさ(まさか隣のお部屋にプロデューサーさんが来るなんて…)
P「……」
あずさ「……」
- 13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 20:55:25.72 ID:mfEgT0y30
P「そうだ…これどうぞ」
あずさ「…?」
P「お蕎麦です」
P「定番すぎてつまらないかも知れませんが…」
あずさ「ありがとうございます〜」
P「何はともあれ、これからよろしくお願いします」
あずさ「はい、こちらこそよろしくお願いしますね」
- 16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 21:01:05.04 ID:mfEgT0y30
P「あずささんは明日は…」
あずさ「仕事の打ち合わせがあるので、事務所に行く予定です」
P「そうですか…では朝一緒に行きましょうか」
あずさ「はい」
P「ではまた明日に」
あずさ「はい、おやすみなさい」
- 17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 21:06:39.43 ID:mfEgT0y30
P「ええと…布団は…」
P「……どこだっけ?」
ゴソゴソ
P「この荷物も、いつ片付くやら…」
P「あったあった……と」ゴロン
P「それにしても……壁の向こうにあずささんが」
P「………」
- 20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 21:11:23.96 ID:mfEgT0y30
あずさ「お蕎麦…早速明日食べようかな」
あずさ「…プロデューサーさん、越したばかりで荷物も片付いてないんじゃ…」
あずさ「うん、お手伝いしなきゃね」
あずさ「……この壁の向こうに、プロデューサーさんが」
あずさ「………」
- 22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 21:16:53.95 ID:mfEgT0y30
ピトッ
P「………」
P「はぁ、何やってんだか…」
P「……寝よう」
あずさ「………」
あずさ「はぁ、何してるんだろ…」
あずさ「……寝ましょう」
- 24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 21:22:19.99 ID:mfEgT0y30
チュンチュン
あずさ「……んぅ…」
あずさ「…すぅ………」
ピンポーン
あずさ「ふあい…?」
あずさ「今出ますよ〜」
- 25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 21:28:20.98 ID:mfEgT0y30
ガチャ
P「おはようござ………」
あずさ「……」
P「!?!?」
あずさ「……っ!?」
P「すすすいません!!」
あずさ「ご、ごめんなさいっ!!」
P(あずささんのパジャマ姿ぁぁぁぁ!!)
あずさ(寝起きの顔見られちゃった…!)
- 27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 21:34:30.53 ID:mfEgT0y30
……
…
ガチャ
あずさ「お、お待たせしました〜」
P「あ、いえ大丈夫です」
P「じゃあ行きますか」
あずさ「…はい」
P(気まずい…)
あずさ(気まずい…)
- 30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 21:43:23.49 ID:mfEgT0y30
P「今朝はすいませんでした…」
あずさ「私の方こそ…お騒がせしました」
P「いえ、貴重なものを見る事ができたので」
あずさ「もうっ!」
あずさ「恥ずかしくて、死んじゃいそうだったんですから…」
P「はは、すいません」
- 33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 21:52:12.04 ID:mfEgT0y30
ガチャ
P「おはようございます」
あずさ「おはようございます〜」
律子「おはようございます……あれ?」
亜美「…むむっ、何やらアヤシイ」
伊織「ただ車で送ってもらっただけでしょ」
あずさ「ええと、実は…」
伊織「えっ?」
- 39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 22:00:20.63 ID:mfEgT0y30
伊織「………へえ、そんな偶然が」
あずさ「そうなの…私もびっくりしちゃって」
亜美「あずさお姉ちゃん」クイクイ
あずさ「…?」
亜美「うんめー、って奴だよ! きっと」
あずさ「……っ!!」
亜美「亜美は応援してるかんね!」
あずさ「亜美ちゃん…」
- 40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 22:05:18.76 ID:mfEgT0y30
律子「これから何かとあずささんを任せる事になるかと思います」
P「ん、まあ大丈夫だ」
伊織「きっとあずさも喜ぶわね」
P「え、何故」
律子「……はぁ」
伊織「朴念仁」
P「な、なんだよ」
- 43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 22:12:34.70 ID:mfEgT0y30
伊織「まあ、放っておいてもそのうち……ね?」
律子「まあ、そうね」
P「……?」
伊織「じゃ、私たちはこれから打ち合わせだから」
律子「昼過ぎには終わる予定なので、終わったらあずささんを家まで送ってあげて下さい」
P「ん、わかった」
伊織(色々わかってないわよね…)
律子(間違いないわね…)- 47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 22:19:53.14 ID:mfEgT0y30
P「さて、俺も仕事しますかね」
ガチャ
小鳥「おはようございます」
P「おはようございます」
小鳥「新しい家はどうですか?」
P「思っていたよりもずっといい所ですね」
小鳥「ふふ、それは何よりです」
- 49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 22:29:10.94 ID:mfEgT0y30
P「そこそこ広くて眺めも良くて…」
P「いえ、何でもないです」
小鳥「…?」
P「まあとにかく、まだ荷物も片付けてない状態ですが」
小鳥「焦ることは無いですよ」
小鳥「配置を考えながらゆっくりやるのも楽しいですから」
P「そうですねぇ…」
- 51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 22:38:13.67 ID:mfEgT0y30
小鳥「そういえば、隣の人とはうまくやっていけそうですか?」
P「…ええ、そこは問題なさそうですね」
小鳥「男ですか、女ですか?」
P「女性で、かなりの美人さんです」
小鳥「むむ、これはチャンスですよ!」
P「そうですかね?」
小鳥「押しが肝心ですからね」
P(そうは言ってもなぁ……)
- 53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 22:46:24.51 ID:mfEgT0y30
……
…
あずさ「お待たせしました」
P「お、お疲れ様です」
小鳥「お疲れ様です」
P「では、俺はここで」
小鳥「はい、プロデューサーさんもお疲れ様です」
P「お疲れ様です……じゃあ行きますか」
あずさ「はい」
小鳥「…?」
小鳥「……何やら楽しそうな予感」
律子「実はですね」
- 62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 23:10:50.22 ID:mfEgT0y30
小鳥「……なるほど、美人のお隣さんの正体はあずささんでしたか」
律子「そんなこと言ってたんですか」
小鳥「本人の前で言ってあげたらいいのに…」
伊織「全くだわ」
亜美「兄ちゃんはニブチンだかんね」
P「……はくしゅん!」
あずさ「大丈夫ですか?」
P「いえ、誰かに噂でもされてるんでしょう」ズズッ
- 65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 23:18:05.36 ID:mfEgT0y30
あずさ「そういえば、晩ご飯の予定は?」
P「まだほとんど片付いてないので…コンビニの弁当で済まそうかと」
あずさ「……」
あずさ「もし良ければ…ご馳走しましょうか」
P「え?」
あずさ「迷惑でしたか?」
- 68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 23:25:35.44 ID:mfEgT0y30
P「迷惑だなんて、そんな……いいんですか?」
あずさ「はい、もらったお蕎麦のお返しだと思って下さい」
P「そうですか…ではお言葉に甘えて」
あずさ「よーし、頑張って作りますね」
あずさ「何かリクエストはありますか?」
P「そうだなぁ…カレーが食べたいです」
あずさ「そうと決まれば…お買い物をしなきゃ」
- 70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 23:32:28.81 ID:vohebMB+0
あずさ「すぐ近くにスーパーがあるので、そこで材料を買って行きましょう」
P「そうしましょう」
P「……」
あずさ「どうしました?」
P「あずささんにナビゲートされる日が来るとは思ってもいなかったので…」
あずさ「あっ、失礼ですね〜」
あずさ「作ってあげませんよ?」
P「すいません! それは勘弁して下さい!」
あずさ「ふふっ」
- 71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 23:38:47.08 ID:vohebMB+0
あずさ「……うーん」
あずさ「これだ!」
P「いい食材の見分け方、わかるんですか」
あずさ「いえ、実は勘で選んでいるんです〜」
P「なんだか、あずささんらしくて素敵ですね」
あずさ「むっ、馬鹿にしてますか?」
P「そんな滅相もない」
- 73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 23:45:20.11 ID:vohebMB+0
あずさ「これだけあれば大丈夫かな…」
あずさ「すいません…荷物持たせちゃって」
P「いえ、このくらいお安いご用です」
P「カレーの為の労力は厭わないですから」
あずさ「頑張ってくれたプロデューサーさんの為にも、腕によりをかけて作りますね」
P「期待してますね」
- 74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 23:50:21.37 ID:vohebMB+0
ガチャ
あずさ「はい、上がって下さい〜」
P(当然、そうなるよな…)
P「お邪魔しまーす…」
あずさ「早速作りますから、くつろいで待っていて下さい」
P「はい」
P「……」
P「……落ち着かない」
- 76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/09(火) 23:58:13.25 ID:vohebMB+0
律子『いいですか?』
律子『男性のハートを射止めるにはまず胃袋を掴めばOKです』
あずさ『それって、つまり…』
律子『手料理を食べさせてあげればイチコロですよ』
あずさ(ウソだったら…怒っちゃいますからね、律子さん)
あずさ「よし、頑張りましょー!」
- 81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/10(水) 00:04:52.90 ID:vohebMB+0
P(部屋の間取りは同じか)
P(あずささんがここで暮らしてるんだよな…)
P「いかんいかん、妄想するな」
P「忘れるんだ…」
あずさ「何をですか?」
P「ひゃい!? な、なんでも無いです!」
あずさ「もうすぐできますから、あとちょっと待っていて下さいね」
P「は、はい」
- 84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/10(水) 00:11:35.61 ID:4zjZKDV00
P「………」
P(とんでもない発見をした)
あずさ「……?」
P(この人、エプロン似合いすぎだろ…)
P(なんだか夫婦みたいで素敵だ」
あずさ「…え?」
P「…あ!」
- 87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/10(水) 00:18:06.86 ID:4zjZKDV00
あずさ「えっと……その…」
P「い、今のは…」
あずさ「……」
P「……」
P(沈黙が痛い)
あずさ(夫婦……私とプロデューサーさんが)
あずさ「……あ、お鍋火にかけたまま!」
パタパタ
P「……ふぃ〜、助かったようなもどかしいような」
P(俺ってものすごいヘタレなんじゃ…)
- 90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/10(水) 00:28:31.21 ID:4zjZKDV00
コトッ
あずさ「はい、お待たせしました」
P「おお……!」
P「早速ですが……いただきます!」
P「………う」
あずさ「う?」
P「うまぁぁぁい!」
P「何ですかこれ、美味しすぎますよ」
あずさ「そう言ってもらえると嬉しいです」
- 96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/10(水) 00:37:19.80 ID:4zjZKDV00
あずさ「おかわりもあるので…」
P「下さい!」
あずさ「はい、今持って来ますね」
あずさ「やった…!」
あずさ「ふふっ、これで一歩近付けたかな?」
P「こんなに幸せを感じる食事は久しぶりだ…」
P「毎日でも食いたいなぁ」
- 97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/10(水) 00:43:44.62 ID:4zjZKDV00
……
…
P「ご馳走様です」
あずさ「お粗末さまです」
P「こんなに美味しい料理、久しぶりでした」
あずさ「喜んでもらえて良かったです…頑張った甲斐がありました」
P「もう、毎日でも食べたいくらいですよ」
あずさ「……毎日、お作りしましょうか?」
P「え」
- 98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/10(水) 00:51:35.86 ID:4zjZKDV00
P「ぜh」
あずさ「なーんて、ふふっ」
あずさ「今度は、プロデューサーさんのお料理が食べたいです」
P「ぐぬぬ……いいでしょう」
あずさ「やった! 期待して待ってますね」
P「過度の期待はしないでくださいね……よし」
あずさ「あ、洗い物は私がやりますから」
P「そんな、悪いですよ」
あずさ「片付けまでが料理ですから、いいんです」
- 100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/10(水) 00:56:37.94 ID:4zjZKDV00
P「本当に今日はありがとうございました」
あずさ「いえ、私も楽しかったです」
あずさ「じゃあ、また明日会いましょう」
P「はい」
P「そうだ」
あずさ「……はい?」
- 105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/10(水) 01:01:36.73 ID:4zjZKDV00
P「今朝のパジャマ姿、すごく可愛かったですよ」
あずさ「……!!」
P「では、お休みなさい」
バタン
あずさ「あ、あの……あ」
あずさ「……もうっ、いじわる」
- 106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/10(水) 01:06:33.50 ID:4zjZKDV00
P「……さて、今日もロクに片付けられなかったな」
P「まあいいや、ね……」
ピンポーン
P「ん?」
P「はいはい」ガチャ
あずさ「携帯電話、忘れてましたよ?」
P「」
あずさ「ふふ、うっかりさんですね」
- 108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/10(水) 01:10:53.60 ID:4zjZKDV00
P「あの…」
あずさ「では、お休みなさい」
P「ちょ…」
あずさ「そうだ、プロデューサーさん」
P「はい?」
あずさ「今夜は、私の夢を見て下さいね」
バタン
P「………何度見てもいいなぁ、パジャマ姿」
P「今日はいい夢見れそう」
おしまい
- 110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/10(水) 01:14:11.57 ID:4zjZKDV00
みなさんおやすみなさい
いい夢を
あずさ「お隣に…」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349782512/
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く