2016年10月28日
モバP「逃げるアイドルは森久保だ。逃げないアイドルはよくレッスンされた森久保だ」
- 1: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 19:39:44.50 ID:N3zH2ULAO
P「そういうわけで、今日もレッスンだ」
乃々「むーりぃー……」
P「乃々には才能がある! 乃々ならトップアイドルにもなれる!! 俺は乃々と一緒に、頂点を掴み取りたいんだ!!!」
乃々「あの、私は静かに暮らしたいんですけど……」
- 15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 20:31:57.77 ID:5Z/FNeSDo
森久保乃々(14)
- 2: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 19:43:33.87 ID:N3zH2ULAO
P「乃々……俺は忘れない。乃々に初めて会った時の、あの衝撃を。こんなに可愛くて、将来性を感じる娘がいたんだ……って。だからこそ俺は乃々を、いや乃々と一緒に芸能界の頂点を! そしてゆくゆくは世界を!! ……ん?」
若林智香「あのっ☆」
P「智香、乃々はどうした?」
智香「乃々ちゃんなら、こっそり出て行きましたよっ☆」
P「……逃がすかっ! まて、乃々!」
- 15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 20:31:57.77 ID:5Z/FNeSDo
若林智香(17)
- 3: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 19:47:26.66 ID:N3zH2ULAO
5分後
P「そういうわけで、今日もレッスンだ」
乃々「むーりぃー……」
P「智香、一緒にダンスレッスンをしてやってくれ」
智香「いいですけど……ちょっとアタシのダンスにいきなりは無理じゃないですかっ?」
P「それもそうか」
智香「乃々ちゃんはまずは基本ステップとか、軽いアクションの振り付けとかがいいんじゃないかなっ☆」
P「ふむ。衣装もフリフリを多くしたし、あまり動き回るのは良くないかもな。しかし、将来的にはアクションも取り入れて、魅力を活かした……ん?」
智香「あれ? 乃々ちゃんがいない……」
P「……逃がすかあああぁぁぁーーーっっっ!!!」
- 6: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 19:52:45.59 ID:N3zH2ULAO
P「いったいどうすれば、乃々にやる気を起こさせることができると思う?」
島村卯月「やっぱり好きなことなら、がんばれるんじゃないですか?」
P「乃々の好きなこと、か……」
智香「確か乃々ちゃんは、少女漫画集めが趣味でしたよっ☆」
卯月「うん。古いのも含めて色々と集めてるって、聞いた事がある」
P「なるほど、少女漫画か」
- 15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 20:31:57.77 ID:5Z/FNeSDo
島村卯月(17)
- 7: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 19:57:37.82 ID:N3zH2ULAO
安部菜々「ここ、いいかな?」
乃々「え? は、はいぃ……どうぞ」
菜々「へえ……あんたは乃々って言うんだ」
乃々「え? あ、あの、菜々さん? しょ、初対面じゃないですよ……?」
菜々「ナナ、電波がビビッと来ました!」
乃々「え……」
菜々「ナナに乃々、そして栗原ネネちゃんを加えてユニット結成ですっ!」
乃々「え、ええっ!?」
- 15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 20:31:57.77 ID:5Z/FNeSDo
安部菜々(17?)
栗原ネネ(15)
- 8: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 20:01:42.62 ID:N3zH2ULAO
菜々「ナナ、ネネ、そして乃々。いいユニットじゃないかな?」
乃々「あの、わたし……アイドルをやめようかと……」
菜々「後は、ニニちゃんとかヌヌちゃんがいたらなあ」
市原仁奈「それなら仁奈をくわえやがったら、どうでごぜーます」
菜々「おお、仁奈ちゃーん!」
仁奈「仁奈、お姉ちゃんがイッパイに増えやがると、うれしい気持ちになるですよ」
菜々「よーし。これで、ナナ、仁奈、ネネ、乃々がそろったね。後はヌヌちゃんを探して、ユニット『な行五段活用』を……あれ?」
仁奈「乃々さん、逃げやがりましたですよ」
- 15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 20:31:57.77 ID:5Z/FNeSDo
市原仁奈(9)
- 9: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 20:07:08.46 ID:N3zH2ULAO
P「失敗か」
智香「というか……全然、少女マンガの話題になってませんでしたよっ★」
卯月「NANAって名前だけで、菜々さんにお願いしたんですね?」
P「……面目ない」
卯月「もう少し、乃々ちゃんの気持ちを考えてあげてください」
P「と、言うと?」
智香「もう少しやわらかくて、優しい人とレッスンするのがいいと思いますっ☆」
P「それなら……」
- 10: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 20:11:20.00 ID:N3zH2ULAO
三村かな子「乃々ちゃん、今日は私と一緒にレッスンしようよ」
乃々「あ……かな子さん。は、はいぃ……」
智香「かな子ちゃんですか。確かに優しくて、いいかも知れないですねっ☆」ヒソヒソ
P「やわらかい、という智香の言葉にティンときたんだ」ヒソヒソ
卯月「……それ、かな子ちゃんには言わないであげてくださいね」ヒソヒソ
- 15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 20:31:57.77 ID:5Z/FNeSDo
三村かな子(17)
- 11: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 20:15:19.81 ID:N3zH2ULAO
かな子「あ、トッポ食べる? トッポ?」
乃々「あ、その……」
かな子「遠慮しないで。はい」
乃々「あ、ありがとうございます……」
かな子「美味しいよねートッポ。隅々までチョコが入ってるのも、ポイント高いよねー」
乃々「あ、はい……」
かな子「ふふっ。いいんだよ、乃々ちゃん。無理して喋らなくても」
乃々「えっ……?」
かな子「喋るの、乃々ちゃん苦手だよね。知ってるから、いいんだよ」
乃々「はい……」
かな子「苦手なこと、誰にでもあるよね。私も……ダンスはあんまり……」
乃々「……」
かな子「でも、がんばりたいなーとは思うんだよ。私も」
乃々「……はい」
- 12: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 20:20:48.15 ID:N3zH2ULAO
智香「うーん、流石かな子ちゃん。優しく乃々ちゃんと、コミュニケーション取れてますね」ヒソヒソ
P「ああ。それでいて、アイドルとしての夢や理想も語っている。この作戦、成功だな」ヒソヒソ
卯月「あの……でもですね」ヒソヒソ
P「ん? なんだ?」ヒソヒソ
- 13: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 20:26:48.89 ID:N3zH2ULAO
かな子「節制もね、しなきゃなーとは思うんだけど、やっぱお菓子は美味しいじゃない?」
乃々「そ、そうですね」
かな子「だからついつい……あ、ポテチも食べる?」
乃々「あ、い、いえ。私は、もう……」
かな子「そう。それでね、やっぱりお菓子は美味しいんだよね。だからさ、ついつい食べちゃうんだ」
乃々「はいぃ……」
かな子「こうしてポテチとかしょっぱいものを食べると、自然と今度は甘い物が欲しくなっちゃって……乃々ちゃんも、ポッキーどう?」
乃々「あ、いいえ……」
かな子「節制もね、しなきゃなーとは思うんだけど、やっぱお菓子は美味しいじゃない?」
乃々「……」
- 14: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 20:30:43.18 ID:N3zH2ULAO
かな子「つまりね、やっぱりお菓子は美味しいんだよね。だからさ、ついつい食べちゃうんだ」
かな子「美味しいとついつい……」
P「……かな子」
かな子「あ、プロデューサーさん。おはようございます」
P「レッスン開始から小一時間、ひたすらにお菓子を食べ続けているのは、どういう理由だ?」
- 16:画像先輩恐縮です ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 20:35:00.42 ID:N3zH2ULAO
かな子「あー……そ、それはその……プロデューサーさんに言われて、乃々ちゃんとまずは親睦を深めようと……」
P「……その乃々は、どこだ?」
かな子「え? あれー……」
P「今は智香と卯月が、探しに行っている」
かな子「いつの間に……」
P「……かな子が、お菓子に夢中になっている間にだ!」
- 17: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 20:40:41.34 ID:N3zH2ULAO
卯月「次は私が、乃々ちゃんとレッスンをしましょうか?」
P「いや、俺は決意を固めた」
智香「えっ!?」
P「飴でダメなら、鞭を使う……」
卯月「?」
智香「?」
かな子「?」
- 18: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 20:44:09.59 ID:N3zH2ULAO
大和亜季「気をつけー!」
乃々「!?」ビクッ
亜季「本日付けで当事務所に配属となった、大和亜季であります!」ビシッ
卯月「だ、誰なんですか?」ヒソヒソ
P「新しく事務所に入った、大和亜季だ。見たとおりのミリタリー娘だ」ヒソヒソ
智香「な、なんか怖そうですねっ★」ヒソヒソ
- 21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/12(火) 21:02:07.12 ID:5Z/FNeSDo
大和亜季(21)
- 20: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 20:52:33.13 ID:N3zH2ULAO
P「なんでも、筋金入りの軍マニアらしいからな。きっと乃々に対しても、鞭のごときレッスンをしてくれるだろう。なんせあだ名が『ハートマン』らしいからな」ヒソヒソ
かな子「鳩マン……?」ジュルリ
卯月「で、でもプロデューサーさん?」ヒソヒソ
P「なんだ?」ヒソヒソ
亜季「このウジ虫めが!」
乃々「あ、あぅ……」
P「おっ、始まったな。地獄の特訓が」
卯月「あ、あの、で、でもですねプロデューサーさん……」
- 22: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 21:40:51.04 ID:N3zH2ULAO
亜季「事務所の先輩と言えば、軍で言えば上官殿! その上官殿に対し、私はなんという失礼な口を!」
乃々「き、気にしないでください……」
亜季「申し訳ありませんサー!」
乃々「さ、サー?」
亜季「どうぞ上官殿、私にレッスンをつけてくださいサー! レッスンが終わるその日まで、私はウジ虫であります!」
乃々「そ、そんな」
- 23: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 21:46:12.42 ID:N3zH2ULAO
亜季「上官殿も、きっと地獄のような……いえ! 地獄のレッスンに耐えてデビューなさったのですよね? サー」
乃々「さ、さあ……」
亜季「では厳しいレッスンをサー!」
乃々「む、むーりぃ……」
P「……」
卯月「プロデューサーさん。所属したばっかりって事は、乃々ちゃんの方が先輩になるわけですから、むしろレッスンを受けさせる側になりますよ。乃々ちゃんが」
P「……そうだったな」
- 24: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 21:48:30.21 ID:N3zH2ULAO
P「はあ……」
智香「すっかり落ち込んじゃったね、プロデューサーさんっ★」
卯月「それだけプロデューサーさんは、乃々ちゃんに期待をかけていたから……」
かな子「あれだけ嫌がられたら、ショックだったんだね」
P「……乃々。どうしたら乃々は、真剣にやる気になってくれるんだ?」
智香「なんだか見ていられないよっ! この姿、乃々ちゃんに見てもらおうよっ」
卯月「そうだね。それがいいかもね」
かな子「それで、その乃々ちゃんは……また逃走中かな?」
- 25: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 21:50:15.08 ID:N3zH2ULAO
乃々「ふう。こ、ここなら誰もいないかな?」
杏「んー? 誰ー?」
乃々「は、はうぅ。あ、杏さん……」
杏「あー? 乃々?」
乃々「はいぃ。あ、杏さんはこんな所でなにを」
杏「怠けてるの」
乃々「あ、はあ」
杏「プロデューサーがさあ、レッスンだなんだとうるさいからさ、逃げることにしてるの」
乃々「!」
- 26: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 21:52:02.71 ID:N3zH2ULAO
杏「あー……でも、この間は久々にテレビに出演たなあ。芸能界チキチキ怠け者対決だっけ?」
乃々「す、すごい番組名ですね」
杏「寝てりゃいいって言われたからね。寝てたら番組終わって、優勝してた」
乃々「……」
杏「賞金が10万円で、それはうれしかったなー。パソコン新しいのにしちゃったよ」
乃々「よ、よかったですね」
杏「その賞金も、贈呈って言われたけどめんどくさいから寝てたら、司会者に怒鳴られた」
乃々「え……」
- 27: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 21:53:53.84 ID:N3zH2ULAO
杏「それでもめんどくさかったから、勝手にポッケからサイフを出して賞金入れてまた戻して、って言ったらさすがチャンピオンって言われたよ」
乃々「……」
杏「あーなんか一週間分ぐらい、しゃべったなー」
乃々「あ、ごめんなさい」
杏「あー……寝てたら勝手に口に飴が入ったりしないかなー……」
乃々「そ、それはさすがに……」
杏「……」zzz
乃々「………………」
- 28: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 21:55:20.90 ID:N3zH2ULAO
智香「!」
卯月「!」
かな子「!」
乃々「あ、おはよう……ございます……」
智香「お、おはよう乃々ちゃんっ☆」
卯月「じ、自分からレッスンなんて偉いね」
かな子「すごいよー」
乃々「あの。わ、私も、少しだけその……がんばってみようかな、って。少しだけ、ですけど……」
P「乃々っ!」
乃々「はうあ!」
P「いつか……いつか理解ってくれると思ってた!! 信じてた!!!」
乃々「あ、あの……」
- 29: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 21:56:40.35 ID:N3zH2ULAO
P「今日からは、ウルトラハードなレッスンを組むからな!」
乃々「あの……えっと……その……あ……」
P「目指すはトップアイドル! そして、世界だぞ!!!」
智香「うーんとっ★」
かな子「プロデューサーさん、嬉しいのはわかりますけど……」
卯月「とりあえずほら、乃々ちゃん」
乃々「え? は、はい」
卯月「いつもの、言っておいたら?」
乃々「……むーりぃー!」
おわり
- 30: ◆hhWakiPNok:2013/03/12(火) 22:02:43.28 ID:N3zH2ULAO
以上で終わりです。
なんとなく発作的に、乃々ちゃんが書きたくなりました。
ミリタリーさんも、ついにモバマスに登場し、嬉しい限りです。
モバP「逃げるアイドルは森久保だ。逃げないアイドルはよくレッスンされた森久保だ」
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