2016年10月26日
やよい「ううー…、プロデューサーの顔が怖いです…」
先にこちらから読むのがおすすめ。
- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/02(日) 23:42:56.48 ID:E0SDlQhR0
やよい「うっうー!おはようございますー!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
P「……おはよう……」ニヤリ
やよい「ひ、ひい!」
千早「高槻さん……まだ慣れないのね……かわいそうに(そしてかわいい)」
真美「しょうがないよ。だって顔怖いもん」
亜美「顔だけじゃなく、体もでっかいしねー」
- 3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/02(日) 23:44:46.78 ID:E0SDlQhR0
雪歩「あ、この間、こんなことが……」
雪歩「車で家に送ってもらったんですけど」
雪歩「あ、ありがとうございますぅ」
P「……遅くなったな……」
雪歩「は、はいい!」
P「……ちょっと御挨拶に……」
雪歩「い、いけません!!」
- 4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/02(日) 23:46:08.59 ID:E0SDlQhR0
若い衆1「む、あれはお嬢……と誰だ……?」
若い衆2「ありゃ堅気じゃねえな」
若い衆3「何だと!お嬢を助けるんだ!!」
若い衆3「手前えええええええ!!お嬢から離れやがれ!!!!」
P「……む」
P「……萩原サン……私の後ろに……」
雪歩「……」ドキッ
- 5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/02(日) 23:48:04.75 ID:E0SDlQhR0
若い衆3(腰を落とした……!!)
若い衆3「おりゃああああ」ドカッ
確かに、顔面を殴ったはずだった
しかし、若い衆3は、まるで大木を殴ったような感覚に襲われた
若い衆3「い、痛え!!!」
雪歩「や、やめてください〜!!」
- 6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/02(日) 23:49:21.99 ID:E0SDlQhR0
P「……オイ……どういう了見だ……!」
P「……ウチのアイドルに手を出すとはよ……」
若い衆3「は?い、いや……」
若い衆1「アイドル?」
若い衆2「ってーことは……」
雪歩「この人は、事務所のプロデューサーさんですぅ!」
- 9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/02(日) 23:51:23.08 ID:E0SDlQhR0
雪歩「その後も大変だったんですぅ」
雪歩父「何?ウチのモンが、プロデューサーを殴っただとお!!」
雪歩父「この大馬鹿野郎が!!」
雪歩父「さっさとプロデューサーをお通ししろ!粗相すんじゃねーぞ!」
P「……恐縮です……」ゴゴゴゴゴゴゴ……
雪歩父「おお……!!成程成程……!!こりゃすげえな……!!」
- 11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/02(日) 23:53:24.72 ID:E0SDlQhR0
雪歩「って、何故か気に入っちゃって……」
雪歩「しきりに、ウチを継がねえか?って……」
千早「そ、それって……」
雪歩「プ、プロデューサーは断ってました!しっかり!」
真美「な、なーんだ……」
亜美「ははは……」
千早(ほっ……)
千早(どうして私、今ほっとしたのかしら……?)
- 12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/02(日) 23:54:54.94 ID:E0SDlQhR0
そうそう、昔
千早「……なぜ事務所にヤ○ザが……?」
ってのを書いたんで、これを読むと多少わかりやすいかも知れない
- 14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/02(日) 23:56:52.43 ID:E0SDlQhR0
やよい「わ、私、お掃除しますー!!」
P「……手伝おう……」
真美「おおう!どこからともなくエプロンが!」
亜美「765プロ仕様だね!!」
千早「あ、三角巾も」
雪歩「雑巾とほうきとちり取りもいつの間にか!」
やよい「わ、わ、そんな……」
P「……どこからやろうか……?」
- 15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/02(日) 23:57:45.44 ID:E0SDlQhR0
P「……」←今日もちょっとやよいと仲良くなれたかも、と思っている
- 18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/02(日) 23:59:13.26 ID:E0SDlQhR0
真美「しっかし、やよいっちは慣れないなー」
社長「……それは多分、ご家庭の事情が関係してるんじゃないかな」
亜美「わ、社長!びっくりしたー!」
社長「彼女は、大分苦労しているからね……」
千早「……」
- 20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:01:02.35 ID:X+j8nwl90
―仕事終わり―
社長「ふむ、遅くなったな。今日はやよい君を家まで送ってくれたまえ」
P「……お安い御用で……」
やよい「ううー……」
P「……サ、行こうか、高槻サン……」
- 23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:03:18.92 ID:X+j8nwl90
―やよい宅前―
「ふざけんなコラァ!なめてんのかコラァ!」
P「……」
やよい「うう……また『お知り合い』の方々ですー……」
やよい「ぷ、プロデューサーにはご迷惑をおかけするわけには!」
P「……」ナデナデ
やよい「はわっ!」
- 27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:07:06.72 ID:X+j8nwl90
やよい父「すいません、すいません。本当に今日はこれだけしか……」
取り立て屋1「ああーん?全額今日返すって言ったよなあ?」
取り立て屋2「誠意を見せてくれてもいいんじゃねえかなあ!?ええ?!」
やよい父「せ、誠意と言いますと……?」
取り立て屋1「そこは自分で考えないとなあ!!」
取り立て屋2「そういやあ、中学生の娘が居るそうじゃねえか!?」
やよい父「む、娘だけは何卒……」
取り立て屋2「じゃあどうするんだコラァ!!」
- 29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:09:19.44 ID:X+j8nwl90
P「……兄サン方……」
取り立て屋2「ああん!!?何だテメ……え……?」
取り立て屋1「あ……あ……」
P「娘を……どうするって……?」ゴゴゴゴゴゴゴ……
取り立て屋1「いえ……どうもしません!!」
取り立て屋2「へへへ……どうも頭に血が上っちゃって……」
- 31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:11:50.19 ID:X+j8nwl90
P「……とりあえず、今日は帰ンなよ……」
取り立て屋2「そ、そりゃ出来ねえ……」
取り立て屋1「いや、わかりやした。帰りやしょう」
取り立て屋2「そ、そんな……」
取り立て屋1「良いから来やがれ!!」
取り立て屋1「し、失礼しやしたー!!」
- 34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:14:07.02 ID:X+j8nwl90
やよい父「あ、ありがとうございます!!」
P「……」スッ
やよい父「……これは?」
P「……知り合いの弁護士の連絡先と住所です……」
P「……5000円持って、相談に行って下さい……」
P「……娘サンのためにも……」
やよい「ぷ、プロデューサー!!」
P「……じゃあ、また明日……」
- 36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:16:41.31 ID:X+j8nwl90
取り立て屋2「い、いいんですかい?」
取り立て屋1「今日で高槻から回収した金はいくらになった?」
取り立て屋2「えーっと、元本くらいは行ってますね」
取り立て屋1「よし……もう、アソコからは手を引くぞ……」
取り立て屋2「ええ?」
取り立て屋1「あの男見たろ!どう見ても本職だ!それもチンピラ崩れとは格が違う!」
取り立て屋1「高槻……相当ヤバい所に手を出しやがったな」
取り立て屋1「もし仕事がかち合うと、俺達東京湾に浮かぶことになるぜ……」
取り立て屋2「なるほど……娘にこだわってましたね……」
取り立て屋1「もう金輪際、アソコと関わるのは止めだ」
- 38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:18:02.75 ID:X+j8nwl90
P「……」←怖い人たちがいっぱいで怖かったなーと思っている
- 41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:19:26.61 ID:X+j8nwl90
―後日―
やよい「ううー……」
千早「高槻さん、どうしたの?」
やよい「な、なんでもないですー……」ぱさっ
千早「そ、そう?」
千早「……」チラッ
千早(〜中学校、体育祭……)
- 43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:21:39.14 ID:X+j8nwl90
社長「そうなんだよ」
千早「……」
社長「やよい君のお父さんから連絡があってね……」
社長「あの後、再就職が決まったけれど、単身赴任なさるらしくてね」
社長「その日は他の家族を親戚の所に預けて、お母さんが一緒に準備に行くらしい」
社長「ただ、やよい君は、もう中学生だし、行事もあるので残るそうだ」
- 44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:22:41.36 ID:X+j8nwl90
社長「しかし、誰も父兄が行かないのは不憫……」
社長「そこで、お世話になったついでに、彼に出席を頼めないかってね」
社長「もう凄かったよ。彼になら娘を任せられるって」
千早「そ、そうですか……」
千早「……ところで、それはいつですか?」
- 47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:25:02.43 ID:X+j8nwl90
千早「プロデューサー」
P「……む、千早サン……」
千早「社長から、伝言です」
千早「〜月〜日土曜日、〜中学校の体育祭にて、
やよい君の勇姿をばっちりビデオ撮影したまえ!
あ、それから、当日は如月君と行くこと」
千早「だそうです」
P「……え……?」
千早「じゃ、私、高槻さんに伝えますね!」
P「……」
- 48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:26:55.04 ID:X+j8nwl90
P「……」←何が何だか分からないと思っている
- 51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:27:41.84 ID:X+j8nwl90
―当日―
千早「あ、プロデューサー!こっちです、こっち」
P「……おはよう……」
千早「おはようございます」
千早「ふふっ、今日はご苦労様です」
千早「あ、それ、ビデオカメラですね」
千早「良い映像、期待してます!」
- 53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:29:34.68 ID:X+j8nwl90
やよい「あ、プロデューサー……」
やよい「今日はごめんなさい、私のために……」
P「……」ナデナデ
やよい「ふわ……」
P「……頑張ンなさい、応援してるから……」
やよい「はいっ!!」
- 55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:30:55.92 ID:X+j8nwl90
千早「それじゃあ、私たちは、場所取りに行きましょうか」
P「……ん……」
……ざわ……ざわ……ざわ……
父兄1「……!!ひいっ!!」
父兄2「ぎゃあ!!」
千早「あ、なんだか空いてますね」
P「……ん、良かった……」
- 56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:32:35.19 ID:X+j8nwl90
P「……」←円形にぽっかりとスペースが空いててラッキーと思っている
- 58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:34:56.31 ID:X+j8nwl90
千早「えーっと、プログラムプログラム……」
千早「高槻さんは……」
千早「徒競走が最初の出番ですね」
千早「あ……」
P「?」
千早「どうやら、父兄参加の競技があるみたいです」
P「……」
- 60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:36:10.69 ID:X+j8nwl90
千早「あ、徒競走、始まりますよ。撮影お願いします」
P「……応……」
千早「高槻さーん!!頑張ってー!!」
千早「あ、プロデューサー、高槻さんが、ほら!」
千早「高槻さん、いつ走るのかしら?」
千早「えーっと、あ、最初に出番ですね」
千早「位置についてって、ドキドキしますね……」
- 62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:37:58.66 ID:X+j8nwl90
千早「あ、高槻さん、走ってるー!プロデューサー、高槻さん走ってますよ!」
千早「速い速い!高槻さん速い!」
千早「プロデューサー、一着ですよ。高槻さん一着!」
P「……」←最近千早が春香に似てきたなーと思っている
P「……よく頑張った……」ウンウン
- 65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:40:08.05 ID:X+j8nwl90
『次の種目、父兄生徒混合の綱引きの受付を開始します』
千早「……行ってきてください、プロデューサー」
P「……お安い御用で……」
悪ガキ1「高槻ー!お前んとこ貧乏だから、親なんてこねーだろー」
悪ガキ2「やーい貧乏人ー!!」
やよい「そ、そんなことないもん!」
- 66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:42:09.38 ID:X+j8nwl90
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
やよい「あ!」
P「高……やよい……受け付けは?」
やよい「あ、こっちですー!」
P「……そちらは……お友達?」ギロッ
悪ガキ1「ひっ」ガクガク
悪ガキ2「」ジョボジョボ
P「……やよいを、よろしく……」ニヤリ
その日、悪ガキ2人は、生まれて初めて、「死」を意識する体験をした
- 68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:43:26.55 ID:X+j8nwl90
P「……」←やよいのクラスメートには爽やかな印象を与えなくてはと思っている
- 70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:45:05.94 ID:fJk4m53u0
漏らしてる時点で察せよwww
- 72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:46:06.22 ID:X+j8nwl90
―綱引き―
先生「いやー、皆さんすいません」
先生「クジの関係で、私たちのクラスは生徒2人分、つまり4人多いチームと対戦することに……」
先生「でも、精一杯、頑張っていきましょう」
P「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
父兄「この人、何か殺気が……」
やよい「うっうー!頑張りましょうね!!」
P「……応……」
- 74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:48:17.23 ID:X+j8nwl90
審判「では、始め!」パンッ
相手「……!!」
相手(ピクリともしない……)
やよい「おーえす、おーえす!」
P「……ぬん……!!」
相手(ひ、引かれる!!)
審判「勝負有!!」
- 78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:49:54.80 ID:X+j8nwl90
やよい「やったー、勝ちましたよ!!」
P「……」ウンウン
『次の種目、父兄混合、二人三脚の受付を行います』
P「……千早サン……」
千早「プロデューサーの身長だと、高槻さんとは釣りあいませんね……」
千早「では、私が行きます!」
P「……頼む……」
千早「でも、いいのかしら?私が出ちゃって」
- 81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:52:40.70 ID:X+j8nwl90
千早「……」
千早「あっさり受付出来たわね……」
やよい「あ、千早さん!出てくれるんですかー?」
千早「ええ。頑張りましょうね」ニコッ
やよい「うっうー!やったあ!!」
千早(来てよかったわ……)
- 82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:54:02.22 ID:X+j8nwl90
P「……」←自分が出ないほうがドキドキするなーと思っている
- 84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:55:06.17 ID:X+j8nwl90
ざわ……ざわ……ざわ……
父兄「あれ?あの子と一緒にいるってことは……」
父兄「さっきの、綱引きの時の大男の……」
父兄「え?奥さん若くね?」
父兄「つーか、如月千早じゃね?」
父兄「ええええええ?!」
- 89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:56:53.76 ID:X+j8nwl90
千早「高槻さん、さ、私にぎゅっと掴まって」
やよい「は、はいー!」
千早「行くわよ、せーの」
千早「いちに、いちに」
やよい「いちに、いちに」
P「……」ウンウン
父兄「なんだか涙ぐんでる……」
- 96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 00:59:29.65 ID:X+j8nwl90
―お昼ご飯―
やよい「一着でしたー!!」
P「……頑張ったな、偉いぞ……」ナデナデ
やよい「ふわ……」
千早「……」じー
P「……あの?……」
千早「私にも、頑張ったって、言ってくれないんですか?」
P「……千早も、良く頑張った……」
千早「……」じー
P「……」ナデナデ
- 97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:01:26.61 ID:X+j8nwl90
やよい「はわっ、そうそう!今日は、お弁当作ってきましたー!!」
千早「私と、高槻さんで、早起きして作ったんですよ」
やよい「食べてください!」
P「……痛み入ります……」
P「……それでは、いただきまして……」パクッ
P「……美味い……」
やよい「うっうー!よかったですー」
千早「ええ、良かったわね」
父兄「如月千早ちゃんのサインをもらいたいけど、怖くて近寄れない……」
- 99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:03:12.74 ID:X+j8nwl90
P「……」←美味い、と思っている
- 100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:04:41.95 ID:X+j8nwl90
―午後―
千早「うーん、高槻さんは大活躍なんだけれど……」
千早「総合的には、高槻さんの組は2位ですね……」
『それでは、最終種目父兄混合のリレーの受付を行います』
千早「え?最終種目?」
P「……」←父兄生徒混合種目が多過ぎると思っている
千早「プロデューサー……」
P「……任せなさい……」
- 101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:07:55.01 ID:X+j8nwl90
やよい「あ、出てくれるんですか?」
P「……ああ……」
やよい「私、アンカーにバトンを渡す順番なんです!」
P「……そうか……」
P「……応援してる……し、私も頑張ろう……」
やよい「はいっ!!」
- 102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:09:44.56 ID:X+j8nwl90
父兄「あの……」
P「……はい……」
父兄「アンカー、やっていただけませんか?」
P「……」
父兄「あなたなら、きっと誰もが納得すると思うんです」
P「……お安い、御用で……」
- 107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:12:25.60 ID:X+j8nwl90
千早「高槻さん、頑張って……」
千早「あ、高槻さんの組、バトン落とした……」
千早「ああ、みるみる最下位に……」
千早「逆転の決め手に欠けるわね……」
千早「あ、次、高槻さん!」
千早「高槻さーん、頑張って―!!」
千早「あ、高槻さん、やっぱり早い!!」
千早「一人抜き、二人抜き……」
千早「二位まで上がったわ!!」
- 108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:13:05.02 ID:X+j8nwl90
やよい「……ハア……ハア……」
やよい(あ!!)
P「……」
やよい(プロデューサーがアンカーなんだ!!)
やよい(よーし、らすとすぱーと!)
やよい「プロデューサー、お願いします!!」
P「……応……」
- 113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:14:56.69 ID:X+j8nwl90
この時点でPの前を走っていたランナー、後に述懐す
始めは、スローだと思った
あ、大したことないな、と
でも、それが彼の巨躯故の印象に過ぎなかったと気づいた時には
既に彼は、僕のすぐ後ろまで迫っていた
強大な威圧感と共に!!
- 116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:16:24.46 ID:X+j8nwl90
ランナー「ひいいいいい」
P「……」
さらに述懐す
それは、ターミネーターの走りに似ていた
P「……」
ランナー「ひいいいいいいいい!!」
- 121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:18:00.32 ID:X+j8nwl90
審判「ゴールです」
ランナー「……へ……?」
ランナー「俺?勝ったの?」
- 124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:19:42.73 ID:X+j8nwl90
P「……スンマセン……」
やよい「すごいですー!プロデューサー、とっても速かったですよ!!」
千早「そうです。凄いです、プロデューサー」
やよい「えっへへー、プロデューサー、しゃがんでください!」
P「……」
やよい「よく頑張りましたー」ナデナデ
P「……恐縮です……」
- 126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:21:06.12 ID:X+j8nwl90
―終了後―
千早「プロデューサー、私の家で、夕飯、ご一緒しませんか?」
やよい「プロデューサー、お願いします!」
P「……」
P「……痛み入ります……」
終わり
- 131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:22:15.03 ID:X+j8nwl90
番外編1
伊織「……なんですって……」
千早「あの、高槻さんの体育祭に出て……」
伊織「何ですってー!!!」
伊織「私も呼びなさいよ!!」
P「……仕事が……」
伊織「ふん、そんな仕事、やよいの体育祭に比べたら……」
- 135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:23:47.47 ID:X+j8nwl90
律子「……私が取ってきた仕事が何だって?」
伊織「あ……律子……これは言葉の綾で……」
伊織「さよなら!!」
律子「こらー!!」
千早「あ、社長。これ、例のものです」
社長「あ、ありがとう」
- 136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:25:48.33 ID:X+j8nwl90
P「……」←まだやよいのお父さんという歳じゃないのにスルーされて凹んでいる
- 138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:26:50.57 ID:X+j8nwl90
番外編2 やよいの家に行ったとき
長介「すげえ……」
長介少年の目には、プロデューサーは、悪人を追い払うヒーローに見えた
彼は密かに誓う。あのような大人になろうと
本当に終わり
- 144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:29:28.63 ID:X+j8nwl90
スカーフェイスと哭きの竜を読んでうずうずしたので書いてみた
が、書き終わって、どうしてこうなったとも思ったけれど、
書いてるときはすげー楽しかった
読んでくれた人、どうもありがとう
- 151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 01:36:10.00 ID:X+j8nwl90
あ、あと千早、実況させちゃって便利に使っちゃってゴメン
やよい「ううー…、プロデューサーの顔が怖いです…」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1346596976/
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