こんにちは!
ナビゲータのEVEです。
近頃、マイナンバーカードに関する、システム事故のニュースをたびたび見かけます。内容を聞いてみると、本来起こりそうもないことが現在起きているようです。
[どんな事故]
事故の内容としては、以下の通りです。
❶コンビニで戸籍謄本を発行しようとしたら他人の戸籍謄本がでてきた。
❷マイナポイントの口座が正しく設定できなかった。
❸マイナ保険証が別人の情報とひも付けされていた。
❹マイナンバーカードの申請者の個人情報が記載された帳票を誤って発行してしまった。
[事故の原因(想像)]
それぞれの原因ですが、❶については、正確なところは分からないのですが、プリンター情報は、キューと言われるバッファ(メモリ)にたまります。そのたまった印刷情報は、先入れ先出しといった方法で、たまった順番に出力されていくのですが、この場合は、命令が大量に来て、命令の距離と通信速度の違いにより、命令の順番と出力の順番が違ってしまったのかなって思っています。プリンタみたいに1人で使っていれば問題ないのですが、多くの人が利用した場合、こんなことが起こるのかもしれません。
❷につていは、前の人がログアウトせずに次の人が使ったから別の人の口座情報がマイナンバーカードと紐づいてしまったということらしいです。
❸❹は、単純なミスだそうです。
[直接的な対策]
❶は、基本設計の段階で、どのくらいの要求がきて、どのくらいの処理をするのか普通は想定をしたうえ定義し、総合運転試験でその要求を満たすことができるのか試験を行います。ここでは、その試験ができていなかったか、想定以上の命令がきてしまったため起こったと思われます。総合運転試験でやっていないということは考えられないので、多分、想定以上の要求が来てしまったのだと思います。この場合は、処理を拒絶するか、しばらくおまちくださいといったメッセージを画面上に出すといった、システム仕様にしたほうがよかったのではないでしょうか?
❷については、完全に要件定義のミスです。システムをどのように使用するのか、ヒアリングができていません。または、ヒアリングと違う使い方がされたかですが・・・?ここでは、プロとしてあらゆるケースを想定したうえで質問し、システム設計をしなければいけなかったのだと思います。
❸❹は、内部統制がきちんとできていないケースです。内部統制的な考えだと、実行する人とチェックをする人を2人設け、すべての作業について役割を徹底させます。それが、できていません。それでも100%防げるとは言えませんが、このような作業はほぼ100%人間を介さなければいけないため、このような体制にするというのは必須です。
[あとがき]
結局のところ、想像の域はでないのですが、ニュースを聞いて、考えられる現状と原因について考えてみました。❶❷については、つい最近でてきたSIベンダーだったら分かるのですが、あの有名どころの子会社です。残念です。
システムを導入する目的は、哲学的な話になりますが、「人間はミスをする生き物である」という前提に立って考えた場合、楽をするのと同時に、ミスをなくすことを目的としています。その目的を考えれば、その目的が達成されていないということになりそうです。
前段で、直接的な原因について触れましたが、間接的な原因について触れると、適切な費用をもらっていない、または、お客様との関係がうまくいっていないなどが考えられます。
私は現在1人で作っているので、直接的にも間接的にも失敗する原因はほとんどないのですが、そこに、第三者が入ってくるとシステムを作ることの難易度が格段に高くなります。どうすればうまくいきますかね???一番いいのは、利用する人が自分で作れれば、いいのですが・・・?AIが出てきて、そろそろという話もありますが、複雑なシステムを考えた場合、まだまだ先になりそうです。
これからは自分でシステムを作りたいと思った方は、クリックをお願いします。
↓↓↓↓↓↓
人気ブログランキング
■マイナカード コンビニで別人の戸籍証明書が誤発行 川崎(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230502/k10014056301000.html
■マイナンバーカード“他人の口座”にひも付けの誤登録、11件確認 全ての情報を「総点検」へ デジタル庁(TBSテレビ)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/499644
■マイナ保険証、別人情報とひも付け事例 「入力時ミス」(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1238P0S3A510C2000000/
■マイナンバーカードの申請者50名の個人情報記載された帳票を誤交付、報道機関からの情報提供で発覚(ScanNetSecurity)
https://scan.netsecurity.ne.jp/article/2023/04/10/49182.html
★DB関連関数以外の修正状況
修正ファイル本数 14/29本(2本ファイル修正)
修正箇所 292/396(8箇所修正)
【このカテゴリーの最新記事】