はなしあいて

イタリアンのお店で
コース料理をおいしく頂き
デザートのあと、しばらく談笑していたら

店の男性が
会計の札をテーブルに、わかりやすく置いた

そのあとも、洗面所に行って
少し話をしていたら

またその店の男性が来て
さっき置いた札に手を添えて

「こちらをお願いします」と言った

さっさと会計しろということかと
思えるような、接客だった

他にもテーブルに客はいたのに
会計を促されたのは私たちだけで

なんの理由かもわからないが
帰らされた

というふうにしか受け取れなかった

なにか迷惑をかけたわけでもない
そうなら、理解してとっとと帰るし

評判が良い店みたいだが
そういう態度をされれば
こちらは、二度と行かないし
聞かれれば評判がいいとは言わない

気が立ってしかたない自分だったが

このことは一体どんな意味を付けようか

一方的に追い出された風に感じられた出来事
どんな良い意味をつけようか

気が立ちながらも

「こういう対応の違いがある店は、いずれそれなりの末路だろう」
「再び行く価値のない店だということがわかってよかった」

なんか負け惜しみみたいなことしか浮かばないが
苦情を突きつける価値もないし

短気な自分の感情をどう鎮めればいいか
考えることができたので、それでいいか

つまらない出来事だからもう消えてよし！

ちょっとのことですぐに気が立ってイライラしてばかりだから
つまらないことばかり見えてしまうのかもしれない

かもではなく
そうなんだ、つまらないことにフォーカスしてしまってるから
そういうことばかり、見えてしまう

楽しい気分に集中していれば
楽しいことばかり見えるようになるって、わかってるくせに

「あーもう、いらつく！！」って言ってしまったら
気が付いたら

「いらつくけど、楽しい！！」と言いなおしておこう

そうしよう、今から、そうしよう

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