はなしあいて

昔、飛び込み営業が主体の保険会社で
二人一組で毎日毎日、ピンポンして歩いたことあった
その時にチームのリーダーの優しそうな女性が
「1軒も会えない日が続くことが多くて嫌だけど
　この嫌な日々があるから小さな良いことがある」
って言っていて
この人は本気でそう思ってるのかなと
密かに思いながら聞いたものだった
だってどう考えても
今、嫌な思いしてるのに
その嫌な思いがあるから良いことがあるって
あり得なくない？
この人は本当は嫌な思いはしていないんじゃないか
とか思っていた
しばらくは我慢して飛び込み営業を続けたけど
結局は
「なんてつまらないんだろう」と
我慢できなくて辞めてしまった

そしてますます
最近、我慢しなくなった
堪え性がないというか
不機嫌になってきたら
それを我慢することがいやで
不機嫌になっている原因を断つ

自分でも
我慢することってばかばかしいと
思うようになったことに気づく

嫌な思いをしたくないから
その原因になることをすぐに止めればいいんだ
止めることで何も問題はないんだ
嫌な思いすることを我慢してやり過ごすなんて
ありえない
嫌なものを止めて嫌な思いしなくなるなら
それが一番いいことだ

イライラしやすいとか
短気とかわがままとか
それがどうしたというのか
それでいいじゃんか
嫌な思いを自分に我慢させてるほうが
時間の無駄

人と会うことが苦痛ならやめればいい
会いたくない人とは会わなきゃいい
SNSのつながりが気になるなら止めればいい
つながってることで
よけいなものを見たりして気になったりして
そんなことに自分の人生の時間を費やすのが
不愉快に思うなら
つながるの止めりゃいい
自分が良い気分になれないことなど必要ないことだ

我慢して気乗りしないことしても
楽しいわけない
我慢しても良いことなんか何もない

苦労の先に良いことが来る
ってのは

苦労を苦労と思わずに何かを積み上げてる人に
良い結果がやってくるということだろう

嫌だなぁ、もう面倒だなぁ、って思うことを
繰り返して
不機嫌で過ごして
いったいいつ、良いことなんか来ると思う？

今つまんないのに
これがどう良いことを連れてくるんだろうって
思わないのかな

まぁ自分じゃない人のことはどうでもいいか

無理に付き合っても時間の無駄
我慢しても良いことはない
忍耐は自分の好きなことに使え

これからはもっと
自分をご機嫌にすることだけ選んで
生きよう