はなしあいて

家族がいて
いろんなことがあって
誰にも相談できなくて
ひとりで何とか解決しながら生きてきた

ひとりで解決してきているから
時間がかかって
もう５年過ぎてしまった

どうしても
誰にも本当のことは言えない
言いたくない

それは
自分がいけなかったんだと自己嫌悪で
気が狂いそうになるから
言ったところで
もう誰からも責められたくないから
嫌な顔もされたくないから

もうこれ以上
人にとやかく言われたりするのは
いやなんだ

だから誰にも言わずに
本当のことを話すことなく
少しずつ、なんとか解決しながら
生きてきた

「ひとりで抱え込まないで」って言われても
抱え込むしかない人もいるんだ

どうしても
抱え込むしかない人もいるのだ

もしも
ひとりぼっちで生きているのなら
もっと解決方法も選べて
とっくにすっきりできているのになと思うけど

そうじゃない環境の中で
長い日々の中で
抱え込むことになってしまった悩みだから

抱え込んでいていいんだ
それを選んでいるんだ

「誰かに相談すればいいのに」
「見栄とか張らないで話せばいいのに」って
言うけど

話した相手は
それを解決できないから
こちらの解決策や思いに対して
背中を押すくらいのことしかしないから

もう、いつまで、生活なんだろう
って
思うことがよくあるけど
何も変わっていないってことはない

この状態が「悪い」状態であると
決めるのは
自分自身だから

解決することがとても時間がかかり
焦ったり、嘆いたりしているけど

だから
自分を責めたくない

もう責められたくない

ひとりで抱え込んでいるしかない

だからって
自分を「ダメな奴」って思う必要はない
自分だけが自分の味方

頑張ってるじゃんか
ひとりで
ちょっとずつ、なんとか頑張っていきてきたじゃんか

それだけで
もう十分なんだ

元気で生きてきた

５年前とか、ひとりで抱え込むとか
そんなもん
どうでもいいかもしれない

今
どうしたいのかだけを考えてみる
それしか
できない

５年間
楽しく過ごす時間もあったじゃないか

ずっと、抱えた悩みがあるからと
いっさい笑うこともなく
一瞬も楽しむこともなく生きてきたわけじゃないんだ

さあて
今度は

何をしようか



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