「今日は踏んだり蹴ったりだね」と言った人がいた
免許証の更新のため朝いちばんで
出かけて行き
諸々の手続きをして
あとは、新しい免許証の受取だけって時に
免許センターのシステムエラーが生じて
そのまま待てばもしかしたら数時間後に
受け取れるかもしれないが
いつになるかもわからないので
ほとんどの人が
後日、受取になった
穴をあけた前の免許証の裏に詳細を記入されて
それを持ち帰った
その後すぐに
持ち帰りの、広島お好み焼きを買いに出たが
しばらくして「一文無しだった」と言いながら
戻ってきた
「今日は、踏んだり蹴ったりだね」とつぶやいていたので
そーゆー言葉を聞くのも言うのも嫌いな私は
「全然、そんなことはないでしょ」と
強く訂正した
そのネガティブな言葉を打ち消さないと
気が済まなかったから
また、それを言うので
また、強めに、「そんなことはない!」と言い返した
その人にとっての「踏んだり蹴ったり」という言葉は
本当に、心から痛感して訴えているのかと言えば
そこまで真剣でもなくて
軽い感じで、冗談半分かなにかで、ネタみたいな感覚
だったのかもしれない
その言葉を聞いて
笑いながらでも、「ほーんとだよね〜」と答えれば
良かったのかなと、そうする方が自然なのかなとも思ったが
その時は、意識的にネガティブ言葉をキャンセルせねば!と
「そんなことない」と言っていた
他人が思う「踏んだり蹴ったり」は
こちらには無関係、無影響、無意味なので
同意する気もないし、聞き入れることもしないし
ていうか、巻き込まないでよね!くらい思っている
冗談ぽく言ってるのに
通じないなぁと思われても、いっこうにかまわない
冗談でも、発する言葉に気を付けているから
自分を守ってしまったんだろう
「踏んだり蹴ったり」って言うほどのことは
何もなかったはずだ
免許証の交付が後日になっただけで
手続きも済んだし、古い免許証はまだ使える
財布を忘れて出たが、店の前まで行ってからじゃなくて
マンションの1階に降りた時に気が付いたのだ
全然、「踏んでもないし蹴ってもない」
良く思えば
「そんなことはないでしょう」と言えた自分が
ちょっと嬉しかったという話
続・いい言葉は、いい人生をつくる (成美文庫) [ 斎藤茂太 ]
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