2008年01月08日
猫姫の舞踏 プロローグ
昔、とある国である猫獣人が、踊りを披露した。
なぜ踊ったのか、どういう事情かなどは、詳しくは伝わっていないが、
その舞台は華やかで、可憐で、また、絵にも描けない美しさであったと言う。
「猫」自体が美しい女性であり、また、高名な魔術師が演出を行ったことも相まって、
この舞台は後に「猫姫の舞踊」と呼ばれ、
ひとつの伝説として、現代に伝わっている。
これから語られるのは、その伝説を追うことになった、
2人の「猫」と、人間の物語である。
(黄輪)