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2014年02月11日

コマチアイト

コマチアイト(英: komatiite[1])は超苦鉄質マントルに由来すると考えられる火山岩の一種。

名前は南アフリカのコマチ川に由来する。



目次 [非表示]
1 性質・特徴
2 脚注
3 参考文献
4 関連項目
5 外部リンク


性質・特徴[編集]

マグネシウム分が18%以上と高く、シリカ他の成分が少ない特徴を持つため、カリウム他に富むキンバーライトとも異なる。始生代の岩石がほとんどで、変成作用を受けている。このマグマの溶融点は1,600℃で玄武岩より高く、当時の地球がより高温であったと推定される。

アルミニウムの有無で2種類に分けられる。これはマントル内部での部分溶融の程度による。

化学組成


成分

コマチアイト[2]


SiO2
45.8

TiO2
0.30

Al2O3
7.30

Cr2O3
0.20

Fe2O3


FeO
11.2

MnO


MgO
26.1

CaO
7.60

Na2O
0.70

K2O
0.10

P2O5


合計
99.3

コマチアイト溶岩は流動性が著しく、割れ目に入り込み、厚い堆積層をつくらなかった。ただし、シル状に500mの厚さを持つ場合があり、ニッケル、コバルト、金に富むため、オーストラリア、カナダ、南アフリカ、ガイアナ楯状地で、鉱床価値が高い。

脚注[編集]

[ヘルプ]

1.^ 日本地質学会編 『地質学用語集 - 和英・英和』 共立出版、2004年、328頁。ISBN 4-320-04643-9。
2.^ 国立天文台編 「おもな火成岩の化学組成」『理科年表 平成20年』 丸善、2007年、631頁。ISBN 978-4-621-07902-7。

参考文献[編集]
都城秋穂・久城育夫 『岩石学III - 岩石の成因』 共立出版〈共立全書〉、1977年、193頁。ISBN 4-320-00214-8。
黒田吉益・諏訪兼位 『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』 共立出版、1983年、257-259頁。ISBN 4-320-04578-5。
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