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2014年02月11日

第四紀

第四紀(だいよんき[1]、Quaternary period)は地質時代の一つで、258万8000年前から現在までの期間。 他の地質時代が生物相の大幅な変化(特に大量絶滅)を境界として定められたのに対し、第四紀は人類の時代という意味で決められた。したがって、古人類学の進展に伴い次々に古い原人が発見されるとともに第四紀の始まる年代も変化していった。現在ではヒト属の出現を基準とし、地質層序や気候変動を併用して決定している。

第四紀より古い前の地層を、昔は三紀層と呼んでいた時代もあったが、今では古第三紀・新第三紀に分かれている。(語源)



目次 [非表示]
1 周辺の時代
2 語源
3 範囲
4 特徴 4.1 生物
4.2 気候

5 新第三紀との併合問題
6 脚注
7 参考文献
8 関連項目
9 外部リンク


周辺の時代[編集]

周辺の時代
新生代 第四紀 Quaternary 完新世 Holocene
更新世 Pleistocene
新第三紀 Neogene 鮮新世

語源[編集]

かつて、地質時代を大きく第一紀 (Primary)、第二紀 (Secondary)、第三紀、第四紀に分けたことに由来している。これらのうち第四紀のみが、現在も公式の名称となっている(第三紀は古第三紀と新第三紀に分割された)。

Quaternary を「第四紀」と和訳した意図に基づけば、「第4紀」と数字で書くのは誤りである。

範囲[編集]

第四紀の始まりは、2009年6月に国際地質科学連合 (IUGS) が再定義した公式な地質区分では、258万年前である。従来は181万年前とされていた。258万年前〜181万年前のジェラシアンは、これまでの公式な地質区分では新第三紀鮮新世に区分されていたが、新定義では第四紀に含まれることになった[2]。

地球史46億年のうちでは短期間であるが、地球史の現代にあたり、近未来に続いてゆく時期である[3]。

特徴[編集]

生物[編集]
人類の進化と繁栄の時代。
更新世末に、大規模な絶滅が起こった。 マンモスなど。
その他北米ではウマ、ラクダ、チーターなども絶滅している。


気候[編集]
北半球高緯度の地域に、大陸並の規模の氷河が分布している。
氷期と間氷期を繰り返している。

新第三紀との併合問題[編集]

詳細は「新生代#第四紀の範囲の問題」を参照

2004年の国際地質科学連合 (IUGS) において、第四紀を新第三紀に併合し新生代をPaleogeneとNeogene(新第三紀+第四紀)の2つに区分する提案がなされたが、同年の万国地質学会 (IGC) では批准されず、国際第四紀学連合 (INQUA) もこの提案に反対した。これを受けてIUGS内の国際層序委員会 (ICS) とINQUAのタスクフォースが設置され、結論として、
第四紀の存続
第四紀の始まりを260万年前とする

ことが提案された。これは2008年のIUGS大会で投票され、2009年6月に新しい定義が批准された。 これにより、ジェラシアン階の基底の年代である2.588 Maが第四紀と新第三紀の境界と定められた。
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