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2014年02月06日

騎士道物語

騎士道物語(きしどうものがたり、フランス語:Roman courtois or Roman de chevalerie, 英語:Romance or chivalric romance, スペイン語:Libros de caballerías or Romance)とは中世ヨーロッパに発展した文学のジャンルで騎士道をテーマとする韻文および散文の物語。宮廷文学、ロマンス、騎士道ロマンス、騎士文学、騎士道小説ともいわれる。騎士の武勲や恋愛を取上げている。

11世紀頃からフランスを中心に発達し、吟遊詩人により歌われた武勲詩が発展したものである。初期は韻文作品のみだが、後期には散文作品も作られた。 それまでのラテン語ではなくフランス語、スペイン語などのロマンス諸語で書かれたという点も重要である。つまり重々しさのない言葉で語られた。後に恋愛小説を意味することになる「ロマンス」のはしりとなる。

本来は騎士の武者修業(Knight-errant)について書かれた物語であるが、 典型的なストーリーは、騎士が見知らぬ土地を冒険し、美しい貴婦人の為に住民達を苦しめる強大な敵(しばしばドラゴンや巨人といった想像上の怪物を含む)を倒し王に認められるというもので、ヒロイック・ファンタジーや恋愛小説の原型といえる。

騎士道物語は16世紀までが最盛となるが、その後下火となる。 17世紀、セルバンテスによる、騎士道物語をパロディにした小説『ドン・キホーテ』がその画期と見なされている。

現在では騎士道及び騎士というテーマ性から扱われる事が多く題材にした様々な形での作品が作り上げられている。

主なジャンルと作品[編集]
ブルターニュもの(ブリテンの話材) - アーサー王とその円卓の騎士達を題材にしたもの ランスロまたは荷車の騎士
トリスタンとイゾルデ
ガウェイン卿と緑の騎士
聖杯探求
アーサー王の死

フランスもの - シャルルマーニュとその騎士(パラディン)達を題材にしたもの。
ローマもの - アキレウスやアレクサンドロス3世(大王)、カエサルなど、ギリシア・ローマの英雄を題材にしたもの。古代の人々を中世の観点から描いているため、過度のアナクロニズムが見られる。

代表的な作家[編集]
ブリテンのトマ
クレティアン・ド・トロワ
ハルトマン・フォン・アウエ
ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ
ゴットフリート・フォン・シュトラースブルク
トマス・マロリー
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