現役時代に自分から野球を取ったら、何も残らないと
おっしゃっていた。
野球一筋の人生。
彼のことをよく覚えているのは、相手投手からデッドボールを
受けても、「この野郎!」って向かって言って大乱闘なんて
一度もしなかったこと。
いや〜、ここは怒るところだろうって、思えるようなシーンでの
デッドボール。
それでも彼は怒らなかった。
骨折してても、次の日には痛みを堪えてナインに加わっていた。
これほど、ひたむきな人もみたことがなかったな・・・・
などと、朝のニュースを見ながら思っていたら
「ア〜ンタ、タ・タ・タイヘン〜〜〜〜」
「台所の蛇口から水が止らないの〜〜〜〜」
大きな足音とともに、ヒトの心の中にどたどたと
奥様の叫び声。
湯と水の混合栓タイプの蛇口バルブの具合が
以前からあまり調子よくなく、だましだまし使っていた。
だましだまし・・・を長くしていたものでさすがに
バルブもガタがきて何かを噛んでしまったらしい(^_^;)
バルブを解体してみると、樹脂のかけらが弁摺動部にはさまって
弁レバーの動作を邪魔していた。
多少のバルブに関しての心得があったので、助かった。
人生なにがいざというときに役に立つか分からないものです。
衣笠さんのように、ひたむきな人生を送ってこなかった
この爺も晩年を迎えて、しみじみそう思うのでありました。
ところで、なんとか元通りになった蛇口に
ありがとうも言わず、
「朝の忙しい時にもう〜〜〜〜、
早くこの蛇口、なんとかしなきゃあね」
と言って、ポンとバルブをたたく奥様がいました。
人の心、踏みにじりの奥様が部屋に入って来る前、
鉄人・衣笠さんのことを思っていた時に、ふと浮かんだ
曲がありました。
男の女性に対する思いを謳っていますが、なぜか
この時、衣笠さんの人生とラップしました。
「ひたむきさ」が接点なのかもです。 (合掌)
愛し君へ 森山直太朗さん
私はたまたまバルブの知識があり対応ができましたが、
水が止らなくなったら、どうしたら良いかわからない方が
大半だと思います。
そんな時はココに連絡です
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