母親の薬をもらうために

処方箋待ちをするも、20分経過・・・ 30分経過・・・なかなか処方箋ができない。
出てこない。 毎回、同じ薬なのになんでこんなに時間が

掛かるんだよ〜 と内心イライラしながら待っていました。



傍にあった本棚を見ると、「PHP」の文字が見えました。
しかも、デカ版で活字が大きいありがたい奴。

ありがたいのはもう一つ、この本の記事はなかなかいいんです。
これアフィリエイトとは全く関係ないのです(笑)



ペラペラとPHPを捲っていると、どこかで拝見したお顔の女性が・・・

たしか、どこかの大学の学長をされている方だったと思います。
お顔だけでなく、お名前にも見覚えがありました。



この「学長さん」の知り合いの方で、事故で息子さんが早世された方がおられた由。


あれから10年も経つのに母親の心の傷は、今なお癒えず傷口から血が流れ出る
思いが未だにされているのだそうです。息子のことを想っていまなお、涙が
止まらないのだそうです。


ところが、
傷口に”かさぶた”ができることなど、  一生ない・・と思っていましたが

この頃になって、ようやく時として息子のことを忘れていることが

あるようになりました・・・・・・ というようなことを書かれていました。


菊一輪.png


私も子供を早くに、なくした親が身近に二人いるのですが
彼ら(親のことも、子のことも)を思い出すことが
ほとんど、ありません。

非情にも、亡くなった子供の顔すら遠く霞んでしまっています。

でも、親はそんなことはないのですね。
精一杯、日々生きているように見えても、心のかさぶたは
なかなか出来てはくれないのですね。



この心の傷を治す薬、つまりかさぶたができるようにする
くすり・・・   学長さんは「時薬」と書かれていました。




一時間くらい処方箋を待ちましょう・・・・・





愛し君へ   森山直太朗さん

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