祭りのあとの一抹の寂しさがやってきますが
出場選手はそんなことは言っていられないですね。
また次の世界選手権のはじまりなのですから。
国旗を背負う・・・
そんな感情はいまの若い人にはほとんどないのかも知れませんね。
オリンピックに出場した選手の口からは「楽しむ」という言葉が
よく聞かれるようになりました。
私のような年配(私だけか?)は正直なところ自分の
立場を考えぬ奇異な言葉に聞こえます。
楽しもうが、楽しむまいが心の有り様は本人の勝手ですが、
「楽しむ」は口外する言葉ではなくて胸にしまって
おくべき気持ちではないかと思います。
どこかの御仁のように国費で外国に行ってるのにケシカランなんて
考えは毛頭ありません。あんただけが税金払ってるわけではないので
マスコミに出て国民の代表だみたいな大きい顔しないで欲しいですね(笑)
ところで、日本の選手の中には上位入賞とかメダル間違いなしとか言われながらも
実力が出しきれず終わってしまった方がおられます。
夜中遅くにテレビを見ていて、ほんとうに胸が押しつぶされそうで
選手の失意の背中にかける言葉も見当たりませんね。
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「青春の蹉跌」という石川達三氏の著書のことを思い出しました。
野望を抱いた青年の光と影を描いたこの作品とはあまり関係が
ないのですが、実力があっても一回きりの場でそれが
出しきれない悔しさ・・・
一方、優秀な頭脳を持ちながら野望に目がくらみ、
最後には人を殺める青年・・・
なにか妙に つまずき、蹉跌 という言葉に引っかかりました。
まあ、人生 転んでばかりのおっさんが、えらそーに云う事ではないですが
まだまだ今から何度か代表で出場できるチャンスは大いにあるのだから
その何度かのチャンスで描いてきた思いをきっと達成できますよ。
青春の輝き カーペンターズ