生憎の台風崩れの低気圧の襲来で
時折、強い雨が降っています。
山口県光市室積(ひかりし むろずみ)の古刹である
普賢寺で法要を行いました。
よく手入れされた庭に落ちる雨もまた趣を添えて
去りし人を忍んでいるが如しでした。
お寺の脇を走る道路を隔ててお寺の檀家のお墓があり
叔母もそこで永眠するわけです。
叔母は私の母の一番下の妹でした。
30代で白血病を患い、以来入退院を繰り返し
それでも頑張りやの叔母は以来42年間を生き続けました。
私が小学生のころ、出来の悪い甥っ子のためによく勉強を
見てくれていました。夏休みになると母の実家に行かされていたので
優秀な頭脳を持った叔母が私の世話役だったのです。
何回言われても物分りの悪い甥に嫌な顔ひとつせず
根気よく教えてくれていた記憶があります。
優しかった叔母もここ室積を終の住処として
ようやく永かった闘病生活から解放されます。
あなたの甥っ子はあなたの四十九日さえ失念するような
未だ埓のあかない人間です。
ごめんね、そしてありがとう、 叔母さん。
愛し君へ 森山直太郎さん
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