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posted by fanblog

2015年03月21日

マジックの基礎:カップ&ボール

IMG_3332.JPG
写真は去年の12月に東福寺で撮ったものです。露骨な京都在住...ry
タイミングが少し遅く、既にかなりの葉が散っていました。来年こそは...


では、本題です。

色々と考えた結果、私の中でマジックの基礎と呼べるものは、
「カップ&ボール」という結論に至りました。

かな〜り昔から古典マジック。


歴史的にも、現象的にもベーシックと呼べるとマジックだと思います。

まず、歴史ですが、世界最古のマジックと呼ばれています。
エジプトの壁画に描いてあると言われていますが、
これにはかなり異論があるようですね...

少なくとも、古代ギリシアか古代ローマからあるそうです。

現象については、主に、消失、移動、出現の3つがベースとなっています。
ラストでカップの中から別のものが出る、変化の現象も手順によってはあります。


カップに関しては専門の物もありますが、基本的に仕掛けのない物なので、
紙コップやマグカップでも、やろうと思えば差し支えなく出来ます。

1カップルーティンに関しては、チョップカップという、
若干の仕掛けのあるカップを使ったほうが遥かに楽ですが、
ノーギミックでも全く問題なく同じような現象が起こせます。
(ギミック有りのほうが不可能性が高い事ができる)

必要な技法に関しては、最低限のバニッシュが出来れば演じることが出来ます。


カップを置く位置や、視線、手の動きなどで観客の意識を誘導する、
所謂、ミスディレクションを覚えるのにも最適なマジックだと思います。
(強調したい物を少し前にずらして置く等、基本的な事が多いです)

しかも、クロースアップからサロン規模の客数まで対応できるという優れものです。

私は最大で30人ほどに囲まれて1カップルーティンをやりました。
3全員の視線を誘導して、ラストのレモンの出現を成功させた時の感動はもう...(笑)


ついでなので、カップの数でそれぞれ有名な方を挙げてみると...
3カップ:ダイ・バーノン氏
2カップ:トミー・ワンダー氏
1カップ:ラリー・ジェニングス氏
がそれぞれ有名ですね。

意外とカップ&ボールを演る人が少ない気もするのですが、
私の知識が偏っているだけかもしれません。詳しい方教えてください...plz

ちなみに、日本で有名なクロースアップマジシャンである、
前田知洋氏も1カップルーティンをやっていました。
ラストにレモンを出すので有名だと思います。

カードマジックでもレモンをラストに持って来ますし、
ただのレモン好きかも知れませんが...


まだ、カップ&ボールに必要な物を書いていませんでしたね...orz

必要な物は、カップとボール、それにウォンド(短い棒状の物)です。

上で紙コップでもできると書いていますが、実際にやる場合専用の物を用意したほうが良いです。

それと、机の上にはクロースアップマットを用意したほうがやりやすいです。
(1カップの場合は、ハンカチでも代用可能です。もちろん、無くも出来ます)

ウォンドに関してはカップ&ボール専用といったものは無く、
マジシャン小道具のうちの1つです。

もし、ダイ・バーノン氏のウォンド・スピン・バニッシュをやりたいのであれば、
ある程度しっかりとした作りで、重量のあるものがやりやすいです。

特にこだわらないようであればサインペンなどでも良いですし、
日本風に扇子でも構いません。素手よりは絶対に、何かしら持ったほうが良いです。
(パームをする手間が減るためなのですが、詳しくは解説しません)


レクチャーに関してですが、以前の記事に書いたトミー・ワンダー氏の、
ヴィジョンズ・オブ・ワンダーの第1巻に2カップルーティンがあります。


基礎の基礎から覚えたいという方には、これ...

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おなじみマイケル・アマー氏によるレクチャーです。
第2巻にはダイ・バーノン氏の映像が入っています。

歴史から道具の変遷、テクニックとまさに授業!という感じです(笑)
ダイ・バーノン氏のスピン・ウォンド・バニッシュも解説されています。

結構ハードルの高い技術もありますが、このレクチャーの1巻と2巻を見れば、
自分なりのルーティンが組み立てられるようになることは間違いありません。


ついでなので、テンヨーの素晴らしい子供向け商品を紹介します。

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子供向けの入門製品集みたいなものですが、付属の冊子が素晴らしいです。
販売価格以上の価値があり、冊子だけを目当てに大人が結構買ってます(笑)

中にあるパドルは良く出来ていまして、この製品のために製造されたそうです。
(普通のパドルと違い、ストーリー形式になるところも優れています)

中に、ミニサイズのカップ&ボールが入っていますし、
解説が簡易版とは言え、かなりガチの手順です。

クオリティに関しては...買った初日に冊子とパドル以外を処分する人がいるくらいです。




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