荒川太郎ニュース

グループA　イタリアvsメキシコ。イタリアサッカーの伝統といえば、カテナチオ。ゴールに鍵をかけるかのように、守備を固める。

しかし今のイタリア代表はかなり攻撃的だ。そのタクトを振るのはピルロ。右に左に驚くほど正確なパスを送る。前線のバロテッリはボールを受けると、積極果敢に強烈なシュートを放つ。

前半27分、イタリアはフリーキックのチャンスを得る。キッカーはピルロ。右足から放たれたボールは弧を描きながらメキシコゴールに吸い込まれた。彼のフリーキックはもはや芸術の域に達している。25年くらい前にユベントスに在籍していたフランスの英雄ミシェル・プラティニを思い起こさせるような芸術的なフリーキック。

前半３２分、今度はメキシコがPKのチャンスを得る。これをマンチェスター・ユナイテッドで香川と同僚のエルナンデスが決めて、同点。なんというハイレベルな戦いだろう。これぞ世界トップレベルのサッカーだ。

後半、イタリアが優勢。33分にバロテッリが相手ディフェンスに囲まれながらも強引にシュートを放つ。これが決まって決勝点となった。喜びのあまりユニフォームを脱いだバロテッリはイエローカードをもらったが、これもバロテッリらしい。

正直なところ、イタリアはかなり強い。日本にとっては大きな壁となるが、恐れることなく立ち向かってほしい。日本代表にもバロテッリくらいの悪童がいてもいいと思う。今度負けたらグループリーグ突破は絶望的になってしまう。本田さんよろしく頼みます。

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