荒川太郎ニュース

自分はこの試合に注目していた。オセアニアのタヒチ、初めて見るチームだ。この未知のチームが世界の強豪相手にどこまでできるのか、非常に関心があったからだ。チームの大半はアマチュア選手だという。

一方のナイジェリアは言わずと知れたアフリカの強豪だ。ワールドカップベスト16、アトランタ五輪金メダル獲得など、輝かしい実績のあるチーム。

いざ試合が始まると、タヒチは想像していたよりもはるかにいいチームだと思った。しっかりパスを回す、そしてナイジェリアゴールに迫るシーンも作った。しかし実力の差は歴然としている。ナイジェリアは前半５分、10分、26分と立て続けにゴールを決めた。

しかしタヒチの凄いところはこれだけ差がついても落ち込む様子もなくゴールを狙って攻めようとしていたことだ。大健闘と言っていいだろう。

後半開始早々、この姿勢が結果となって表れた。タヒチに得点が生まれたのだ。FIFA国際大会本大会で初ゴール。タヒチにとっては歴史的な日になった。

その後はナイジェリアがさらに３ゴールを挙げ結果は６−１だったが、タヒチは最後まで格上の相手を恐れることなく、なりふり構わず２点目をとろうという姿勢を持ち続けた。日本代表にも見習ってもらいたいくらいだ。

タヒチには世界王者スペインとの戦いが待っている。この無名のアマチュア軍団が世界最強のスペインと戦う。タヒチが万が一スペインから１点でもとろうものなら、それこそ歴史的ゴールと呼ばれることになるだろう。この試合、決勝戦よりも面白いかもしれない。

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