2020年05月24日
アクアリストを悩ます夏の暑さ対策
あと1〜2カ月ほどで夏がやってきます。
我が家でも夏場の暑さ対策は頭を悩ませています。
以下、いろいろな対策方法をまとめましたので参考にしてみてください。
水槽の温度を上げない方法
夏の温度管理として、一つ目は「水温を上げない方法」です。
事前に水温の上昇を「予防」するということですね。
水温を上げずに元のまま維持できれば、魚達にもストレスはかかりません。
人間が家にいる時間であれば、エアコンを使用しているという場合も多いのではないでしょうか。
エアコンの使用というのは、水温を上昇させないための最適な方法の一つと言えます。
そもそも室温が高くなければ水温が上昇することもないので、エアコンにより室温を上げないというのはとても効果的です。
特にいくつもの水槽を同時に管理したい場合、一つ一つの水槽に水槽用のクーラーを設置するよりも、エアコンで一括管理した方が経済的な負担が軽くなることもあります。
注意点としては、エアコンの冷風を直接水槽に当たらないようにしなければなりません。
冷風が直接当たってしまうと、水温が室温以上に低下してしまう恐れがあります。
普段、水槽のフチギリギリよりも下げた水量で飼育している方や、ボトルアクアなどを行っている方は検討していただきたいのがこの方法です。
水質と同様、水温も水の量が多ければ多いほど変化しにくいものです。
同じ室温でも、水が少ないほうが早く高温に達してしまいます。
そのため、室温が高いなと感じた時は、より多くの水量を確保できる水槽に移すなどしてはいかがでしょうか。
やはり太陽光が当てったしまうような場所に水槽があると、一気に水温が上がってしまいます。
薄暗い場所に水槽を移動したり、移動が難しい場合には遮光カーテンによって太陽光を遮るなどの工夫が必要でしょう。
とはいえ、普段日光に当てている時間に暗くしてしまうと生体の体内時計がずれてしまいますので、そういう時は照明の点灯時間をずらすなどして対応することが必要になると思います。
やはり照明の発熱というのは、とても水温に影響してしまいます。
特に、メタルハライドランプのようなライトは高温になりますので、水槽までの距離が近いと水温の上昇につながってしまいます。
対策としては、水槽と照明の距離を話すことです。
吊り下げ式の照明であれば、吊り下げているワイヤーの長さを調整することで距離を取ることが出来ます。
水槽の上に乗せるタイプの照明では、ライトをリフトアップできる商品がありますので、そのような商品を活用してはいかがでしょう。
こちらはポンプなどの水中モーターを使用している方向けです。
やはりモーターが稼働していることで熱が発生してしまいます。
この発熱が水温の上昇に影響してしまうこともありますので、必要の無い機器は一旦停止するなどして発熱を抑えましょう。
外部フィルターを使用している方は、フィルターそのものを冷やすという方法もあります。
フィルター自体を冷やすことで、冷えた水が水槽に流れ込んで水温の上昇を抑制してくれます。
方法としては、保冷剤や断熱材をフィルターに巻き付けることが挙げられます。
ただし、あまりに多くの保冷剤を巻き付けてしまうと、冷えすぎによってフィルター内のバクテリアが死滅してしまいますので注意してください。
また、保冷材も時間が経てば溶けてしまいます。
溶けたまま放置しておくと、かえって熱が逃げずにフィルターの温度が上がってしまいます。
保冷剤の状況を見て、交換するか取り外すことを忘れないようにしましょう。
あとは、フィルターから水槽へ伸びている吸水・排水ホースを遮光するという方法も有効です。
水槽の温度を下げる方法
今度は「予防」ではなく「対処」について説明します。
上がってしまった水温を、魚達にとって過度なストレスにならないレベルまで下げる方法です。
我が家でも行っているのがこの方法で、水槽用の扇風機(ファン)を取り付けるという方法です。
水槽に風を送ることで水温を冷やすことが出来、サーモスタットという機能がついているファンであれば、適性温度まで下げたところで自動的に停止してくれます。
この方法には
・コストが安価
・設置が簡単
・狭いスペースで良い
というメリットがあります。
後述する水槽用クーラーと比べると、導入コストも電気代も割安です。
例えば「ニッソー クールサイクロン サーモプラス ビッグ」という、120cm水槽まで対応可能なファンで計算してみます。
導入コスト:約4,000円
電気代:約78円/月
(定格消費電力4W、1日24時間使用を30日、1kWh単価を27円で計算)
上記の通り、丸一日稼働させても一カ月100円もかかりません。
とても安価な方法です。
デメリットとしては
・音がする
・足し水が必要
・フタが使えない
・クーラーに比べると温度が下がらない
というところでしょうか。
扇風機を作動させるわけですので、結構な音がします。
中には気になる人もいるのではないでしょうか。
また、風を水にあてるわけなのでフタが使えず、そのために水槽の水がどんどん蒸発していきます。
水量によっては毎日足し水が必要になるかもしれません。
費用はかかりますが、確実に水温を下げることができるのはクーラーでしょう。
メリットは以下の通り。
・水温がすぐに下がる
・水がそこまで蒸発しない
・設定温度を維持する
水槽用ファンと比べても、水温を下げる能力は圧倒的です。
さらに、風を当てるわけではないので水の蒸発も多くなく、足し水の頻度が極端に増えることもありません。
また、サーモスタットによって水温を維持してくれます。
対してデメリットは以下の通り。
・コストがかかる
・排熱により室温が上がる
・メンテナンス必須
・本体が大きい
やはり一番大きいのはコスト面ではないでしょうか。
「ゼンスイ ZC−100 アルファ」という100Lまで対応している水槽用クーラーで試算すると
導入コスト:約40,000円
電気代:約2,175円/月
(定格消費電力112W、1日24時間使用を30日、1kWh単価を27円で計算)
となり、導入コストはファンの10倍、電気代に至っては約28倍となっております。
また、水温は下がりますが排熱によって室温が上がってしまいますし、ファン程ではないにしろ音がします。
とはいえ、水温を下げる性能は抜群なので、コスト面がクリアできるのであれば導入しても良いのではないでしょうか。
まとめ
今回は夏場の暑さ対策をまとめました。
暑さによって水温が上がると、生体にダメージとなってしまうだけでなく、水中の酸素量が減ることでバクテリアの活動も低下しています。
飼育している生体のためにも、暑さ対策は必須と言えるでしょう。
↓色々な方のメダカブログが読めます。
にほんブログ村
我が家でも夏場の暑さ対策は頭を悩ませています。
以下、いろいろな対策方法をまとめましたので参考にしてみてください。
水槽の温度を上げない方法
夏の温度管理として、一つ目は「水温を上げない方法」です。
事前に水温の上昇を「予防」するということですね。
水温を上げずに元のまま維持できれば、魚達にもストレスはかかりません。
エアコンにより室温を保つ
人間が家にいる時間であれば、エアコンを使用しているという場合も多いのではないでしょうか。
エアコンの使用というのは、水温を上昇させないための最適な方法の一つと言えます。
そもそも室温が高くなければ水温が上昇することもないので、エアコンにより室温を上げないというのはとても効果的です。
特にいくつもの水槽を同時に管理したい場合、一つ一つの水槽に水槽用のクーラーを設置するよりも、エアコンで一括管理した方が経済的な負担が軽くなることもあります。
注意点としては、エアコンの冷風を直接水槽に当たらないようにしなければなりません。
冷風が直接当たってしまうと、水温が室温以上に低下してしまう恐れがあります。
水量を増やす
普段、水槽のフチギリギリよりも下げた水量で飼育している方や、ボトルアクアなどを行っている方は検討していただきたいのがこの方法です。
水質と同様、水温も水の量が多ければ多いほど変化しにくいものです。
同じ室温でも、水が少ないほうが早く高温に達してしまいます。
そのため、室温が高いなと感じた時は、より多くの水量を確保できる水槽に移すなどしてはいかがでしょうか。
日光を当てない
やはり太陽光が当てったしまうような場所に水槽があると、一気に水温が上がってしまいます。
薄暗い場所に水槽を移動したり、移動が難しい場合には遮光カーテンによって太陽光を遮るなどの工夫が必要でしょう。
とはいえ、普段日光に当てている時間に暗くしてしまうと生体の体内時計がずれてしまいますので、そういう時は照明の点灯時間をずらすなどして対応することが必要になると思います。
水槽と照明の距離を話す
やはり照明の発熱というのは、とても水温に影響してしまいます。
特に、メタルハライドランプのようなライトは高温になりますので、水槽までの距離が近いと水温の上昇につながってしまいます。
対策としては、水槽と照明の距離を話すことです。
吊り下げ式の照明であれば、吊り下げているワイヤーの長さを調整することで距離を取ることが出来ます。
水槽の上に乗せるタイプの照明では、ライトをリフトアップできる商品がありますので、そのような商品を活用してはいかがでしょう。
価格:2,820円 |
使用している機器の数を少なくする
こちらはポンプなどの水中モーターを使用している方向けです。
やはりモーターが稼働していることで熱が発生してしまいます。
この発熱が水温の上昇に影響してしまうこともありますので、必要の無い機器は一旦停止するなどして発熱を抑えましょう。
外部フィルターを冷やす
外部フィルターを使用している方は、フィルターそのものを冷やすという方法もあります。
フィルター自体を冷やすことで、冷えた水が水槽に流れ込んで水温の上昇を抑制してくれます。
方法としては、保冷剤や断熱材をフィルターに巻き付けることが挙げられます。
ただし、あまりに多くの保冷剤を巻き付けてしまうと、冷えすぎによってフィルター内のバクテリアが死滅してしまいますので注意してください。
また、保冷材も時間が経てば溶けてしまいます。
溶けたまま放置しておくと、かえって熱が逃げずにフィルターの温度が上がってしまいます。
保冷剤の状況を見て、交換するか取り外すことを忘れないようにしましょう。
あとは、フィルターから水槽へ伸びている吸水・排水ホースを遮光するという方法も有効です。
水槽の温度を下げる方法
今度は「予防」ではなく「対処」について説明します。
上がってしまった水温を、魚達にとって過度なストレスにならないレベルまで下げる方法です。
水槽用のファンを使用する
我が家でも行っているのがこの方法で、水槽用の扇風機(ファン)を取り付けるという方法です。
水槽に風を送ることで水温を冷やすことが出来、サーモスタットという機能がついているファンであれば、適性温度まで下げたところで自動的に停止してくれます。
この方法には
・コストが安価
・設置が簡単
・狭いスペースで良い
というメリットがあります。
後述する水槽用クーラーと比べると、導入コストも電気代も割安です。
例えば「ニッソー クールサイクロン サーモプラス ビッグ」という、120cm水槽まで対応可能なファンで計算してみます。
導入コスト:約4,000円
電気代:約78円/月
(定格消費電力4W、1日24時間使用を30日、1kWh単価を27円で計算)
上記の通り、丸一日稼働させても一カ月100円もかかりません。
とても安価な方法です。
デメリットとしては
・音がする
・足し水が必要
・フタが使えない
・クーラーに比べると温度が下がらない
というところでしょうか。
扇風機を作動させるわけですので、結構な音がします。
中には気になる人もいるのではないでしょうか。
また、風を水にあてるわけなのでフタが使えず、そのために水槽の水がどんどん蒸発していきます。
水量によっては毎日足し水が必要になるかもしれません。
ニッソー クールサイクロン サーモプラス ビッグ 関東当日便 価格:4,094円 |
水槽用クーラーを使用する
費用はかかりますが、確実に水温を下げることができるのはクーラーでしょう。
メリットは以下の通り。
・水温がすぐに下がる
・水がそこまで蒸発しない
・設定温度を維持する
水槽用ファンと比べても、水温を下げる能力は圧倒的です。
さらに、風を当てるわけではないので水の蒸発も多くなく、足し水の頻度が極端に増えることもありません。
また、サーモスタットによって水温を維持してくれます。
対してデメリットは以下の通り。
・コストがかかる
・排熱により室温が上がる
・メンテナンス必須
・本体が大きい
やはり一番大きいのはコスト面ではないでしょうか。
「ゼンスイ ZC−100 アルファ」という100Lまで対応している水槽用クーラーで試算すると
導入コスト:約40,000円
電気代:約2,175円/月
(定格消費電力112W、1日24時間使用を30日、1kWh単価を27円で計算)
となり、導入コストはファンの10倍、電気代に至っては約28倍となっております。
また、水温は下がりますが排熱によって室温が上がってしまいますし、ファン程ではないにしろ音がします。
とはいえ、水温を下げる性能は抜群なので、コスト面がクリアできるのであれば導入しても良いのではないでしょうか。
高性能 水槽用 クーラー海水・淡水兼用 ZC-100α(アルファ)観賞魚 熱帯魚 アクアリウム アクセサリー 水温監視アラート オーバータイム クリーニングタイム ゼンスイ 【送料無料】 価格:39,820円 |
まとめ
今回は夏場の暑さ対策をまとめました。
暑さによって水温が上がると、生体にダメージとなってしまうだけでなく、水中の酸素量が減ることでバクテリアの活動も低下しています。
飼育している生体のためにも、暑さ対策は必須と言えるでしょう。
↓色々な方のメダカブログが読めます。
にほんブログ村
【送料無料】めだか色々お楽しみ 稚魚 SS〜Sサイズ 20匹セット / メダカ (※沖縄は別途送料必要) 価格:2,180円 |
(エビ)ミナミヌマエビ (約1-3cm)(20匹)【水槽/熱帯魚/観賞魚/飼育】【生体】【通販/販売】【アクアリウム/あくありうむ】 価格:935円 |
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9872386
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック