祝詞について神道の韻:祝詞の深遠な世界
大祓についてここから半年を清める
記事を続けています。
今日は大祓で唱える大祓祝詞について書きます。
目的は
「天下万民の罪穢れを祓う」。
内容は
1.大祓の担当官に告知する。
2.人々による罪の発生から、神々による罪の抹消に至るまで
祓の過程を告知する。
3.卜部氏への指示を告知する。
というものです。
唱えるだけの功徳
真言・念仏などの影響が入り
「唱えるだけで功得が得られる」と考えられ
数えるだけ数えるとよいともされていました。
祓う罪は
天つ罪・・・国家に対する罪。
主に農作を妨害する罪で、
飛鳥の昔も令和の今も、食料政策は国家の根幹です。
特に昔は「天照大御神が授けた稲作」を妨害する罪でした。
国つ罪・・・反道徳的な性行為、天災などの呪い、犯罪行為
農業を機関とする国家や生活を円滑に回すための仕組みでもありました。
なぞの天津祝詞の太祝詞事
「天津祝詞の太祝詞事」は
「口伝で伝えられた秘伝の祝詞」との説があります。
それに対し内務省・神社本庁は
「大祓詞自体のことであるとする」としています。
平田篤胤は
「天照大神から口伝されてきた
『天津祝詞の太祝詞』という祝詞があり、
中臣家にのみ相伝されたのだ」
という説を唱え
それぞれの神社を回り
残された口伝を研究した中で
「天津祝詞の太祝詞事」の形を捉え
概ね形として
現在の「天津祝詞」を伝えています。
気軽な祝詞として唱えていますが
般若心経の
「羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」
のように、核に当たる部分です。
祝詞は、私たちが神々と接点となる一助です。
心を清め、神社での時を過ごし
新たな一歩となることをお祈りしてます
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