報道によると、上場企業の23年3月期決算は純利益が
過去最高水準になる見通しのようです。
ちなみに、企業の売上高は前年比で14.2%増、営業利益は
4.2%の増加だそうです。
こんなニュースを聞くと、なんとなく違和感を覚えるのは
私だけでしょうか。
だって、歴史的な円安や資源高によるコスト高を理由に
昨年来の値上げラッシュが繰り返しおこなわれてきたわけで、
これによる家計の負担は増すばかりなのです。
今後も値上げが予定されている有り様ですよ。
ところが、一方では企業の最終的なもうけを示す純利益が
円安などを背景にして過去水準になるなんて、一体どういう
ことなんでしょうか。
消費者の負担は増える一方で、モノを売る企業は値上げで
採算を取るばかりでなく利益を上げているということですよね。
理解し難いことではないでしょうか。
やはり、この社会は企業論理が優先するのでしょうか。
今後も好調が続くと予想する企業が多いなか、その一方で
物価高による国内消費への悪影響が懸念されているようです。
企業の利益が過去最高水準に達しているならば、これからは
家計の負担を減らすように、「値下げラッシュ」に転じることは
ありえないのでしょうか。
企業利益の一部でも家計に還元してもらいたいものですね。
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