明日の4月からいっせいに値上げが実行されそうですね。
ほぼすべての食材や食料品が値上げになるので、家計の
負担が避けられないようです。
そんな時に円安が加速して、輸入品の価格が上がり
物価上昇に追い打ちをかけそうです。
物価上昇についてみると、その分賃金も上がれば
問題ないのですが、賃金が上がらないとなると
その分家計の負担は重くのしかかることになりますよね。
このケースがいわゆる「悪いインフレ」ですね。
好景気の時は需要が活性化してモノがよく売れ、それが
物価の上昇につながり、企業収益が伸びることによって
賃金も上昇するといった、好循環のもとでのインフレと
あり様が違うようです。
一方で、ドルと円のレートが急速に円安に向けて動きだして
いるのですが、これは米国と日本の金利差によって、
ドルを買って円を売る動きが活発になっているのが主因の
ようです。
要するに、米国ではインフレ抑制のため金利を引きあげる
政策を打ち出している反面、日本では金融緩和政策を
維持するスタンスをとることによって、この金利差が
今回の円安を招いていると言えるでしょう。
日銀の判断によると、円安は総じて日本経済にとって
プラスという認識のもと、ある程度の円安容認のスタンスを
取っているのですが、輸入物価の一層の値上がりを招くことに
なり企業や消費者にとっては負担が増して、明らかに
マイナスに作用すると言えるでしょう。
ということで、これは「悪い円安」なのです。
問題は「悪いインフレ」と「悪い円安」の同時進行によって、
景気に暗い影を投げかけ、不況のもとでのインフレという
いわゆる「スタグフレーション」を引き起こしかねないのです。
なんとかこれだけは避けるべきでしょう。
政府と日銀の冷静な判断が問われる所存ではないでしょうか。
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