それによると、前期比で実質5.0%増、年率換算では21.4%増と
急反発しました。
1980年以降で最も高い伸び率だそうです。
だがしかし、けっして喜べない状況にあることには違いない
といえるでしょう。
まず第一に、全体としてコロナ前の水準にはまだ遠い水準で
あることです。
金額で見ると4〜6月期は約43兆円減ったのに対し、今回は
約24兆円増えて、落ち込みの半分余りしか取り戻せていないのです。
第二に、内需の中身がけっして良くないということです。
約60%を占める個人消費は前期比で4.7%増となっていますが、
これは外出自粛からの反発や「Go Toキャンペーン」などの
効果が表れたことによると言われています。
それ以外の内需は全く弱いままで、ほぼ2期連続のマイナスに
なっているのです。
とりわけ、企業の設備投資は先行き不透明なため、マイナス
3.4%となり2期連続のマイナスで、企業の慎重姿勢がうかがえます。
第三に、内需が弱弱しい中で、輸出が大幅に伸びたことによる
外需の押上効果によるものにすぎないことです。
外需は輸出から輸入を差し引いたもので、輸出は7.0%増と
反発しているのですが、輸入は9.8%のマイナスなのです。
つまり、国内市場における内需の弱さが浮き彫りになっている
のです。
第四に、なによりも経済が反発のしたその裏返しとして、
コロナ感染が急増していることです。
このところ、コロナ感染は東京をはじめ地方都市でも過去最多を
記録するなど警戒レベルに達しており、予断を許さない状況に
ありますよね。
このままでは、間違いなく経済への一段の打撃になりかねない
重大な局面に置かれていると言っても過言ではないでしょう。
一歩踏み間違えると、景気は再び急減速しかねないでしょう。
結論的には、コロナ不況の出口は見えないままであり、
不安が増すばかりというのが現状ではないでしょうか。
政府の強力な下支えを期待したいところですね。
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