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2020年11月18日

GDP急反発も不安増すばかり

先日、内閣府は7〜9月期GDPの1次速報を公表しましたね。

それによると、前期比で実質5.0%増、年率換算では21.4%増と

急反発しました。

1980年以降で最も高い伸び率だそうです。

だがしかし、けっして喜べない状況にあることには違いない

といえるでしょう。

まず第一に、全体としてコロナ前の水準にはまだ遠い水準で

あることです。

金額で見ると4〜6月期は約43兆円減ったのに対し、今回は

約24兆円増えて、落ち込みの半分余りしか取り戻せていないのです。

第二に、内需の中身がけっして良くないということです。

約60%を占める個人消費は前期比で4.7%増となっていますが、

これは外出自粛からの反発や「Go Toキャンペーン」などの

効果が表れたことによると言われています。

それ以外の内需は全く弱いままで、ほぼ2期連続のマイナスに

なっているのです。

とりわけ、企業の設備投資は先行き不透明なため、マイナス

3.4%となり2期連続のマイナスで、企業の慎重姿勢がうかがえます。

第三に、内需が弱弱しい中で、輸出が大幅に伸びたことによる

外需の押上効果によるものにすぎないことです。

外需は輸出から輸入を差し引いたもので、輸出は7.0%増と

反発しているのですが、輸入は9.8%のマイナスなのです。

つまり、国内市場における内需の弱さが浮き彫りになっている

のです。

第四に、なによりも経済が反発のしたその裏返しとして、

コロナ感染が急増していることです。

このところ、コロナ感染は東京をはじめ地方都市でも過去最多を

記録するなど警戒レベルに達しており、予断を許さない状況に

ありますよね。

このままでは、間違いなく経済への一段の打撃になりかねない

重大な局面に置かれていると言っても過言ではないでしょう。

一歩踏み間違えると、景気は再び急減速しかねないでしょう。

結論的には、コロナ不況の出口は見えないままであり、

不安が増すばかりというのが現状ではないでしょうか。

政府の強力な下支えを期待したいところですね。















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