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2020年09月05日

コロナ禍の株価に思う

東京証券取引所の株価が新型コロナの感染拡大による

急落前の水準まで回復したようですね。

先日の3日時点で日経平均株価は2万3465円で、これは

2月20日以来の高値になります。

景気や企業業績の持ち直しに期待感が高まり、投資家の

ポジティブな買いの結果と見られています。

ただ、業種によって株価の回復度合いは明暗が分かれて

いるようです。

コロナ禍でも業績が堅調なITやゲーム関連の株価は回復が

早く、その一方で、需要回復の見通しがとれない空運などは

苦境が続いているようです。

コロナ禍でステイホームや巣ごもり消費が追い風となり

ゲーム関連では3月の安値から2倍近い上昇をみせている

企業もあり、テレワークなどの広がりによって情報・通信関連も

好調ですね。

それに比べ、需要の回復を見通せない空運は業績が悪化しており

株価はコロナ前の水準の回復にはほど遠い状態にありますね。

また、コロナ禍、世界中で工場が止まった影響を受け、

エネルギー資源の需要が急低下した鉱業関連も株価は

大きく下落したままです。

今後、大規模な営業自粛要請などが避けられ、企業業績も

回復に向かうとの期待が市場では根強いと言われています。

コロナ対策と経済の両立は可能という見方が投資家の間で

強くなっているそうです。

いずれにしても、コロナ禍の株価はコロナ対策と経済への

舵取りに大きく関わっていることは言うまでもないでしょう。

ただ、問題は平均株価の回復を見た場合、その根底には

一層の金融緩和の下、行き場を失った過剰通貨が株式市場に

流れ込んでていることにあると考えると、今の株高には

慎重な判断も要されるのではないでしょうか。

経済全体で見ると、コロナ禍、国内経済は深刻で景気や実体経済への

影響はまだまだ続きそうです。

GDP成長率が戦後最悪の落ち込みになっていることをはじめ、

各経済指標は国内経済の深刻さを如実に表しています。

そう見ると、株式市場と実体経済との乖離は否定できないのです。

言い換えれば、株式市場はある種バブルの様相をみせているといっても

過言ではないでしょう。

そういう意味では、今後、業績回復に伴う一部企業の上昇はあるに

しても、株価全体の動きは波乱含みの展開になる可能性が高いと

みるのが妥当ではないでしょうか。

今後の展開に注目せざるを得ないですね。









































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