2017年01月02日
'17.01/03.18:30予定ー英国景気指標「製造業PMI」分析
前回記事の'17.01/03.18:30予定ー英国景気指標「製造業PMI」調査は、本指標について既に公開されている情報に基づく調査結果です。今回はそれらの情報に基づきどのタイミングでポジションを持つべきかを検討した分析記事となります。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅(始値からヒゲの長い方までのpips)と値幅(始値から終値までのpips)を使います。この分析は最初に行って、十分なpipsが狙えそうな指標か否かを判断します。
中段のグラフは過去の反応平均値を整理したものです。
グラフから、(1) 最近は以前よりも反応が小さくなっているように見受けられます。(2) 全体的には1分足よりも10分足の跳幅・値幅が大きく、両者の差も十分確保できているため、指標発表後に反応方向を確認してから安全にポジションを取得できる可能性が高く、やり方次第で20pips近く狙うこともできそうです。一方、(3) 10pips(最悪でも20pips)も含損が生じたら、もう挽回できそうにない、ということが読み取れます。
下段の表は、ポジションの取得時期と解消時期とで、どの程度のpipsが狙えるかを一覧したものです。この表については下表でより詳しく分析します。
ここでは詳細を割愛しますが、リスクの割にリターンが大きな行に順番を付け、四段目(最下段)の表で以上の反応性分析結果に基づく結論を得ました。本分析結果と結論を以下に整理しておきます。
反応一致性分析では、指標発表前後のローソク足の向きを調べています。このブログでは、指標発表の10分前からの9分足(10-1分足と縦軸に表記)・1分前からの1分足・発表直後の1分足・同10分足の4種類のローソク足を扱っています。これら各ローソク足の向きに偏りがないかと、あるローソク足と別のローソク足との向きが一致する傾向に偏りがないか、を調べています。
下表に前月までの分析結果及び今回分析結論を示します。
まず一段目(最上段)の表は、対象の4種類のローソク足の向きが陽線か陰線かに偏っていないかを調べています。
結果、指標発表直前1分足の陰線率が74%と偏っていることがわかりました。基準の期待的中率75%には達していませんが、とりあえずシナリオ案としてキープしておきましょう。
下段(最下段)の表が各ローソク足の向きの一致率を算出したものです。
結果、指標発表直後1分足の向きと同10分足の向きの一致率が86%あることがわかりました。
ともあれ、反応一致性分析の結果・結論を以下に整理しておきます。
指標一致性分析は、指標の良し悪しが反応(値動き)の向きと一致しているかどうかを分析します。より正確には、指標の「市場予想ー前回結果」が指標発表前の折込みとして反応に現れるかと、「発表結果ー市場予想」と「発表結果ー前回結果」の和が指標発表後の反応として表れているか、を分析しています。
まず上段の表は、表註の事前差異と事後差異の向きがそれぞれ偏っていないかを調べています。ここではいずれも約50%となっており、偏りはありません。
次に下段の表は、上段・中段の表から指標の向き(事前差異と事後差異)とがローソク足の向きと一致しているか否かを調べたものとなっています。
表から、事後差異と発表直後1分足・10分足との方向一致率が各95%・77%あることがわかりました。このことは、本指標が指標発表結果に素直に反応することを示唆しています。
以下に指標一致性分析の結果・結論を纏めておきます。
以上の分析結果に基づき、ここまでに残したシナリオ案を一覧し、タイミングが同じシナリオ案を統合します。
上段の表は、ここまでの分析結果を一覧したものです。この表から、ポジションを持つタイミングが一致するものを統合すると、下段の表のようになります。
最後に、ここまでの調査・分析の結論を再掲しておきます。ポジションを持つ前に頭に入れておく注意点には下線を引いておきました。
既出情報の結果は次の通りです。
反応性分析の結果・結論は次の通りです。
反応一致性分析の結果・結論は次の通りです。
指標一致性分析の結果・結論は次の通りです。
結果は事後に報告します。皆さまのご健闘を祈念いたします。
※ 2017年1月2日22時5分追記
この指標の発表結果と取引結果を、'17.01/03.18:30発表ー英国景気指標「製造業PMI」結果に記載しました。
ご参考までにこちらの記事もどうぞ。
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【3. 反応性分析】
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅(始値からヒゲの長い方までのpips)と値幅(始値から終値までのpips)を使います。この分析は最初に行って、十分なpipsが狙えそうな指標か否かを判断します。
中段のグラフは過去の反応平均値を整理したものです。
グラフから、(1) 最近は以前よりも反応が小さくなっているように見受けられます。(2) 全体的には1分足よりも10分足の跳幅・値幅が大きく、両者の差も十分確保できているため、指標発表後に反応方向を確認してから安全にポジションを取得できる可能性が高く、やり方次第で20pips近く狙うこともできそうです。一方、(3) 10pips(最悪でも20pips)も含損が生じたら、もう挽回できそうにない、ということが読み取れます。
下段の表は、ポジションの取得時期と解消時期とで、どの程度のpipsが狙えるかを一覧したものです。この表については下表でより詳しく分析します。
ここでは詳細を割愛しますが、リスクの割にリターンが大きな行に順番を付け、四段目(最下段)の表で以上の反応性分析結果に基づく結論を得ました。本分析結果と結論を以下に整理しておきます。
- 反応性分析では三つシナリオ案を残すことにしました。
- 全体的には1分足よりも10分足の跳幅・値幅が大きいので、指標発表後に反応方向を確認してから安全にポジションを取得できる可能性が高いことがわかりました。
- やり方次第で20pips近く狙うこともできそうな一方、10pips(最悪でも20pips)も含損が生じたらもう挽回できそうにない、ということが読み取れました。
【4. 反応一致性分析】
反応一致性分析では、指標発表前後のローソク足の向きを調べています。このブログでは、指標発表の10分前からの9分足(10-1分足と縦軸に表記)・1分前からの1分足・発表直後の1分足・同10分足の4種類のローソク足を扱っています。これら各ローソク足の向きに偏りがないかと、あるローソク足と別のローソク足との向きが一致する傾向に偏りがないか、を調べています。
下表に前月までの分析結果及び今回分析結論を示します。
まず一段目(最上段)の表は、対象の4種類のローソク足の向きが陽線か陰線かに偏っていないかを調べています。
結果、指標発表直前1分足の陰線率が74%と偏っていることがわかりました。基準の期待的中率75%には達していませんが、とりあえずシナリオ案としてキープしておきましょう。
下段(最下段)の表が各ローソク足の向きの一致率を算出したものです。
結果、指標発表直後1分足の向きと同10分足の向きの一致率が86%あることがわかりました。
ともあれ、反応一致性分析の結果・結論を以下に整理しておきます。
- 反応一致性分析では二つのシナリオ案を残すことにしました。
- 指標発表直前1分足の陰線率が74%と偏っていることがわかりました。
- 指標発表直後1分足の向きと同10分足の向きの一致率が86%あることがわかりました。
【5. 指標一致性分析】
指標一致性分析は、指標の良し悪しが反応(値動き)の向きと一致しているかどうかを分析します。より正確には、指標の「市場予想ー前回結果」が指標発表前の折込みとして反応に現れるかと、「発表結果ー市場予想」と「発表結果ー前回結果」の和が指標発表後の反応として表れているか、を分析しています。
まず上段の表は、表註の事前差異と事後差異の向きがそれぞれ偏っていないかを調べています。ここではいずれも約50%となっており、偏りはありません。
次に下段の表は、上段・中段の表から指標の向き(事前差異と事後差異)とがローソク足の向きと一致しているか否かを調べたものとなっています。
表から、事後差異と発表直後1分足・10分足との方向一致率が各95%・77%あることがわかりました。このことは、本指標が指標発表結果に素直に反応することを示唆しています。
以下に指標一致性分析の結果・結論を纏めておきます。
- 指標一致性分析では二つのシナリオ案を残すことにしました。
- 事後差異と発表直後1分足・10分足との方向一致率が各95%・77%あることがわかりました。
【6. シナリオ作成】
以上の分析結果に基づき、ここまでに残したシナリオ案を一覧し、タイミングが同じシナリオ案を統合します。
上段の表は、ここまでの分析結果を一覧したものです。この表から、ポジションを持つタイミングが一致するものを統合すると、下段の表のようになります。
最後に、ここまでの調査・分析の結論を再掲しておきます。ポジションを持つ前に頭に入れておく注意点には下線を引いておきました。
既出情報の結果は次の通りです。
- 本指標の過去反応は、発表前後ともに比較的大きくなることがあるので、ポジションを持つときには注意が必要です。
- 本指標の今回市場予想は、前回よりも0.2ポイント悪化となっています。諸般の状況を踏まえると、今回は市場予想以上に悪化する可能性があるため、重ねて注意を喚起しておきます。
- 指標発表の10分前からの9分足(縦軸には10-1分足と表記)で、10pips以上の跳幅となったことが20回あります。そして、指標発表直後10分足は、20pips以上となったことが21回あります。また、調査対象期間中に最も大きく反応したときは110pipsにも達しています。
反応性分析の結果・結論は次の通りです。
- 反応性分析では三つシナリオ案を残すことにしました。
- 全体的には1分足よりも10分足の跳幅・値幅が大きいので、指標発表後に反応方向を確認してから安全にポジションを取得できる可能性が高いことがわかりました。
- やり方次第で20pips近く狙うこともできそうな一方、10pips(最悪でも20pips)も含損が生じたらもう挽回できそうにない、ということが読み取れました。
反応一致性分析の結果・結論は次の通りです。
- 反応一致性分析では二つのシナリオ案を残すことにしました。
- 指標発表直前1分足の陰線率が74%と偏っていることがわかりました。
- 指標発表直後1分足の向きと同10分足の向きの一致率が86%あることがわかりました。
指標一致性分析の結果・結論は次の通りです。
- 指標一致性分析では二つのシナリオ案を残すことにしました。
- 事後差異と発表直後1分足・10分足との方向一致率が各95%・77%あることがわかりました。
結果は事後に報告します。皆さまのご健闘を祈念いたします。
※ 2017年1月2日22時5分追記
この指標の発表結果と取引結果を、'17.01/03.18:30発表ー英国景気指標「製造業PMI」結果に記載しました。
以上
ご参考までにこちらの記事もどうぞ。
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