2018年03月21日
2018年3月22日03:00予定ー米国金融政策(市場予想通り利上げ)発表の夜と翌日の反応分析(番外分析)
T.事前投稿
ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。
今回のFOMCでは利上げが予想されています。
同夜23:00には2月集計分中古住宅販売件数が発表されます。がしかし、もともと過去平均で10pipsも反応しない指標です。だから、この夜は中古住宅販売件数なんて誰も興味ありません。
よって、もし中古住宅販売件数で取引するなら、過去傾向の分析結果の反応が発表前後2・3分に凝縮されて、影響は長続きしないでしょう。何か動きがあったとしても、それは中古住宅販売件数発表の結果ではないでしょう。
発表直前直後の反応分析は、こちらの「米国金融政策(市場予想通り利上げ時)発表前後のUSDJPY反応分析(2018年版)」に詳述しています。
そこに記した通り、過去5回の市場予想通り利上げ時の4本足チャートは下図の通りでした。
発表後の反応方向を示唆する傾向は、直前10-1分足と直後1分足の方向一致率が33%(不一致率67%)となっています。そして、直後1分足と直後11分足の方向一致率は100%です。
発表直後1分足跳幅は過去平均で49pipsと大きいので、67%の過去の傾向に従うと決め打ちするかしないか、少し迷います。過去事例5回なのに67%となっているのは、直前10-1分足が5回のうち2回で始値・終値同値だったためです。よって、直前10-1分足と直後1分足の方向不一致は、実質的に過去事例3回での予兆判定に過ぎません。
信じてポジションを持つのはちょっと危ないですね。
また、直後1分足と直後11分足の方向一致率は100%あるものの、直後1分足跳幅を超えて直後11分足跳幅が反応を伸ばしたことは80%、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が反応を伸ばしていたことは60%です。
この数字から、発表直後は直後1分足値幅方向に順張りで、ぱぱっと追撃して少し稼いだら、しつこく追わない方が良いでしょう。
FOMC後の反応方向は、最終的に03:30から始まる新FRB議長の記者会見結果で定まります。
ーーー$€¥ーーー
FOMC金融政策発表時の取引は、時刻が時刻だけに起きているのが最も難しい、というのが正直なところです。そこで、いつもの分析の番外編として、発表4時間前から24時間後までの動きを調べておきました。
下図チャートは、過去5回の市場予想通り利上げ時の直前4-1時間足・直前1時間足・直後1時間足・直後1-4時間足・直後4-24時間足を示したものです。
5回全てに共通している特徴は、直後1時間足と直後4-24時間足の方向一致率が100%ということです。4-24時間足とは、FOMC発表が3時なら翌7時〜翌日深夜3時までのローソク足です。
何となく、利上げ後はUSDJPYが下がる(JPY高)というイメージがあるものの、発表から24時間に限定すれば、そうとは言えないことがわかります。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
タグ:米国,FOMC
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7459529
この記事へのトラックバック