2018年02月07日
2018年2月8日21:00発表ー英国金融政策(事後検証済)
T.事前投稿
ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。
本指標の反応分析はこちらに詳述しています。
せっかくFXで取引するなら、@ 取引する指標や他の指標との関係性、A その指標発表時の反応の特徴や傾向、B その上で独自の解釈で取引、をした方が楽しめます。単に陽線・陰線に賭けるよりも、うんちくを仕入れて楽しみながら学ぶのが一番です。
是非、こちらもご一読頂ければ幸いです。
さて、今回はインフレ報告が発表されます。
BOEは四半期毎(2月・5月・8月・11月)に成長率見通しと物価見通しを纏めた報告書を公表しています。よって、インフレ報告が発表されるときの反応は、その見通しが以前よりも良くなったか悪くなったかの影響を受けます。
また、今回2月に新たな見通しを公表する際にEU離脱(交渉・企業動向・英経済への影響)の進展をより詳細に反映させる、と発表していました。BOEの現状認識は窺い知れません。
ともあれ、今回の市場予想は現状維持です。
前掲の詳細分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 政策発表前の直前10-1分足の方向は注視しておきましょう。
過去に「市場予想通り現状維持」だった場合、直前10-1分足と直後1分足の方向一致率は67%となっています。特に、直前10-1分足が20pips以上跳ねたら(過去6回発生)、直後1分足は直前10-1分足と同じ方向に6回とも反応しています。 - 直前1分足の過去陰線率は85%と、かなり偏りが見られます。よって、この期間はショートか取引きしないが選択肢です。そして、直前1分足が20pips以上跳ねたときには、次の発表直後1分足も同じ方向に反応しています(過去2回発生)。
- 直後1分足の過去平均跳幅は38pips、過去平均値幅は28pipsです。平均的なヒゲの長さは全幅の26%ということになります。これは、一般的な経済指標よりヒゲが小さいと言えます(平均的には30%強であることが多い)。
発表時刻直前にポジションを取るなら、前述の通り、直前10-1分足と同じ方向に取った方が良いでしょう(期待的中率67%)。
特に、直前10-1分足か直前1分足が20pips以上跳ねたときは、それら値幅方向にポジションをオーダーします。
利確/損切は、発表直後の跳ねで実施します。 - 発表後の追撃は、直後1分足と直後11分足との方向一致率が78%あり、その78%の方向一致時だけに注目したとき、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことが86%あることに注目します。発表直後には反応が伸びると信じるしかありません。そう信じた方が成績が良くなるのです。
政策発表後の反応が暫く伸び続けているのだから、初期反応方向を確認したら早期追撃開始です。
指標発表から1分を経過しても、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことは57%です。特に、直後1分足と直後11分足の方向が一致しているときには、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことが81%にも達します。
いわゆる「抜けたら追う」べき閾値は、直後1分足が陽線なら値幅20pips以上のとき、陰線なら値幅40pips以上のとき、直後11分足は直後1分足よりも反応を伸ばしています。こうした場合、追撃は徹底です。
以上
U.事後検証
以下は、2018年2月8日23:00頃に追記しています。
指標結果と反応を纏めておきます。
結果は「市場予想通り現状維持」でした。インフレ見通しは2018年が上方改定され、成長率見通しは2018年・2019年が上方改定されました。そして、議事要旨ではインフレが見通しと乖離すれば政策変更があり得ることに言及されていました。
その結果、反応は100pipsにも達する大陽線でした。
事前分析結果を検証しておきます。
- 過去に「市場予想通り現状維持」だった場合、直前10-1分足と直後1分足の方向一致率は67%となっていました。
今回は、直前10-1分足が陰線、直後1分足が陽線でした。分析を外しました。
発表時刻の数秒後に一気に陽線側に跳ね、急いで損切したものの約定したのは21:00:10でした。その結果、損切は直前1分足終値152.25に対し、152.50で約定しています。25pipsの損切となっていました。 - 直前1分足の過去陰線率は85%と、かなり偏りが見られました。
結果は陰線でした。 - 直後1分足の過去平均跳幅は38pips、過去平均値幅は28pipsでした。平均的なヒゲの長さは全幅の26%ということになっていました。
結果は、跳幅111pips、値幅96pipsの大陽線でした。ヒゲの長さは全幅の14%しかありませんでした。 - 発表後の追撃は、直後1分足と直後11分足との方向一致率が78%あり、その78%の方向一致時だけに注目したとき、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことが86%でした。よって、初期反応方向を確認したら早期追撃開始としていました。
前述の損切後に2・3度、スリップによってポジションオーダーが約定せず、21:00:16にやっと追撃ポジションをオーダーできました。このとき既に直前1分足終値152.25に対し、152.88に達していました。直後1分足は既に53pips跳ねていました。最終的には、直後1分足跳幅が111pips・終値が96pips、直後11分足跳幅が140pips・終値が113pipsに達しており、この追撃は成功しました。
指標発表から1分を経過しても、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことは57%です。特に、直後1分足と直後11分足の方向が一致しているときには、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことは81%にも達しました。
結果は、直後1分足と直後11分足の方向が一致し、直後11分足跳幅は直後1分足跳幅を超えて反応を伸ばしていました。
いわゆる「抜けたら追う」べき閾値は、直後1分足が陽線なら値幅20pips以上のとき、陰線なら値幅40pips以上のとき、直後11分足は直後1分足よりも反応を伸ばしていました。こうした場合、追撃は徹底するつもりでした。
結果は、直後1分足終値が153.21、直後11分足終値が153.38でした。直後1分足は陽線で20pipsを超えており、直後11分足終値は直後1分足終値を超えて反応を伸ばしました。
取引結果は次の通りです。
朱記部分は、シナリオ外と時間外取引です。いずれも利確できましたが、下表の指標成績には含めません(月次・年次成績には含めます)。
事前分析の追撃徹底に対し、21:06に逆張りに転じたのは、153.4付近にあった日足チャート一目均衡表の基準線を少し上抜けて伸びが停滞したためです。ここで153.1付近まで一旦下げると、その後は再び基準線の上にあった転換線153.8付近に反応を伸ばしました(22:40頃)。
ただ、再び基準線付近に達した時点でポジションをクローズし、転換線到達までは付き合えませんでした。
ともあれ、発表時刻を跨いだ取引で損切となったものが、その後の追撃で取り返せて良かった良かった。今回は反応が伸びて追撃で挽回できましたが、そのうち発表時刻を跨いだ取引でも勝って、大きく利益を伸ばせるでしょう。
次回発表は3月22日21:00に行われる予定です。
以上
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