2017年07月26日
米国金融政策発表前後のUSDJPY反応分析(2017年7月27日03:00発表結果検証済)
以下、「T.調査・分析」を事前投稿し、「U.結果・検証」を事後投稿しています。ブログの日付は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「U.結果・検証」のタイトル行付近に記載しています。
2017年7月27日03:00に米国金融政策が発表されます。
今回の市場予想は「政策金利を現状維持する」です。
政策金利の市場予想が現状維持のときと改定のときとでは、まるで反応が異なります。よって、以下は特に断らない限り、過去のFOMCで「市場予想通りに現状維持」だったときのデータだけを用います。
「市場予想通り現状維持」だったときの本指標の特徴は以下の通りです。
定型分析の結果は以下の通りです。
市場予想が現状維持のときだけの分析ですから、指標一致性分析は行っていません。
もし起きていれば、シナリオは安全第一に発表後の短期利確繰り返しの追撃です。
公開情報や既出情報に基づく調査を行い、過去の指標と反応の関係を比較分析しています。方向に関する的中率に比べ、程度に関する的中率は残念ながら低いというのが実情です。利確・損切の目安は、過去平均値を最近の反応の大小と見比べて感覚的に微修正しています。
本指標の意義は、世界中の金利水準に実質的な基準が示されることと、FRBの金融政策の方向性が示されることです。
FRBに与えられた責務は、雇用の最大化とインフレ水準の適正化です。そのため、同時発表される声明では、景気状態・物価動向・雇用情勢を根拠にして、それらの見通しに基づいて金融政策をどうしていくかが説明されます。
加えて、最近では次のリセッションに備えたFRBの行動が声明に含まれがちです。現在の市場コンセンサスは「9月に資産規模縮小の説明、12月に年内最後の利上げ」です。この内容からのズレの有無が市場の関心事と言えるでしょう。
本指標に関する調査期間と、過去の反応程度・分布を下表に纏めておきます。先述の通り、下表には過去の利上げ時のデータを含めていません。
最も指標結果に素直に反応する直後1分足跳幅は、過去平均で30pipsです。反応が大きいため、指標発表時刻を跨いでポジションを持つことは慎重でなければいけません。
また、上表分布を別の言い方で説明すると、
です。
過去の発表結果と市場予想を下図に一覧します。下図に関しては「市場予想通り現状維持」だったときだけでなく、過去全てのデータをぷとっとしています。
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示します。
今回は説明を省略します。
巻頭箇条書きのシナリオの項をご参照願います。
以下は2017年7月27日06:30頃に追記しています。起きてました。
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
結果は「市場予想通り現状維持」でした。そして、声明では「インフレ率が当面2%を下回る」「FRB資産規模縮小を早い時期に始める」といった記述が、陰線での反応に結び付いたと考えられます。
詳細については週末追記します。
取引結果は次の通りでした。
初期追撃の損切は、発表から1分近く待って方向を見極めたつもりだったのに、反転が確定して損切しました。
その後の追撃は、目安となるサポートへの接近・到達毎に利確を繰り返し、最終的に日足チャートの雲上端の111.3付近到達を目安にしていました。結果は、取引後に更に下抜けをしたようです。
事前調査分析内容を、以下に検証します
下表に、本ブログを始めてからの本指標シナリオでの取引成績を纏めておきます。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
2017年7月27日03:00に米国金融政策が発表されます。
今回の市場予想は「政策金利を現状維持する」です。
政策金利の市場予想が現状維持のときと改定のときとでは、まるで反応が異なります。よって、以下は特に断らない限り、過去のFOMCで「市場予想通りに現状維持」だったときのデータだけを用います。
「市場予想通り現状維持」だったときの本指標の特徴は以下の通りです。
- 反応程度は大きく、反応方向にはパターンがありません。
- 追撃は短期利確の繰り返しが適しています。
- 今回は発表後のFRB議長会見が予定されていません。
声明におけるポイントは、今後のインフレ率の見通しがどうなるか、ではないでしょうか。
定型分析の結果は以下の通りです。
市場予想が現状維持のときだけの分析ですから、指標一致性分析は行っていません。
もし起きていれば、シナリオは安全第一に発表後の短期利確繰り返しの追撃です。
T.調査・分析
公開情報や既出情報に基づく調査を行い、過去の指標と反応の関係を比較分析しています。方向に関する的中率に比べ、程度に関する的中率は残念ながら低いというのが実情です。利確・損切の目安は、過去平均値を最近の反応の大小と見比べて感覚的に微修正しています。
【1. 指標概要】
本指標の意義は、世界中の金利水準に実質的な基準が示されることと、FRBの金融政策の方向性が示されることです。
FRBに与えられた責務は、雇用の最大化とインフレ水準の適正化です。そのため、同時発表される声明では、景気状態・物価動向・雇用情勢を根拠にして、それらの見通しに基づいて金融政策をどうしていくかが説明されます。
加えて、最近では次のリセッションに備えたFRBの行動が声明に含まれがちです。現在の市場コンセンサスは「9月に資産規模縮小の説明、12月に年内最後の利上げ」です。この内容からのズレの有無が市場の関心事と言えるでしょう。
ーーー$€¥ーーー
本指標に関する調査期間と、過去の反応程度・分布を下表に纏めておきます。先述の通り、下表には過去の利上げ時のデータを含めていません。
最も指標結果に素直に反応する直後1分足跳幅は、過去平均で30pipsです。反応が大きいため、指標発表時刻を跨いでポジションを持つことは慎重でなければいけません。
また、上表分布を別の言い方で説明すると、
- 15pips以下だったことは10%
- 16-30pipsが38%
- 31-45pipsが42%
- 46pips以上は10%
です。
【2. 既出情報】
(2-1. 過去情報)
(2-1. 過去情報)
過去の発表結果と市場予想を下図に一覧します。下図に関しては「市場予想通り現状維持」だったときだけでなく、過去全てのデータをぷとっとしています。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示します。
【3. 定型分析】
今回は説明を省略します。
【4. シナリオ作成】
巻頭箇条書きのシナリオの項をご参照願います。
以上
2017年7月27日03:00発表
以下は2017年7月27日06:30頃に追記しています。起きてました。
U. 結果・検証
【5. 発表結果】
(5-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
結果は「市場予想通り現状維持」でした。そして、声明では「インフレ率が当面2%を下回る」「FRB資産規模縮小を早い時期に始める」といった記述が、陰線での反応に結び付いたと考えられます。
詳細については週末追記します。
(5-2. 取引結果)
取引結果は次の通りでした。
初期追撃の損切は、発表から1分近く待って方向を見極めたつもりだったのに、反転が確定して損切しました。
その後の追撃は、目安となるサポートへの接近・到達毎に利確を繰り返し、最終的に日足チャートの雲上端の111.3付近到達を目安にしていました。結果は、取引後に更に下抜けをしたようです。
【6. 分析検証】
(6-1. 分析検証)
事前調査分析内容を、以下に検証します
- 事前分析では、反応程度が大きく反応方向にはパターンがない、と捉えていました。
結果は、反応方向を見極めたつもりの追撃で損切となりました。方向が確定したのは、03:05の直近安値下抜けからでしょうか。ずいぶん、時間がかかっています。 - 事前分析では、追撃するなら短期利確の繰り返しが適している、と捉えていました。
少なくも発表から2分程度は、そうした状況だったと思います。 - 今回は発表後のFRB議長会見が予定されていません。
声明におけるポイントは、今後のインフレ率の見通しがどうなるか、と捉えていました。
まぁその通りだったと言えるでしょう。
(6-2. シナリオ検証)
下表に、本ブログを始めてからの本指標シナリオでの取引成績を纏めておきます。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
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