2017年06月13日
米国金融政策「FOMC政策金利」発表前後のUSDJPY反応分析(2017年6月15日03:00発表結果検証済)
以下、「T.調査・分析」を事前投稿し、「U.結果・検証」を事後投稿しています。ブログの日付は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「U.結果・検証」のタイトル行付近に記載しています。
2017年6月15日03:00に米国金融政策「FOMC政策金利」が発表されます。
今回の市場予想は利上げです。
調査期間において、利上げは3回行われており、いずれも市場予想通りでした。市場予想通り利上げだったときの反応の程度(平均値)と、程度の分布を下表に示します。
米国金利は、世界の金融市場への影響が大きく、サプライズが全く歓迎されません。
政策金利だけでなく、量的緩和規模の変更のような金融政策変更が行われる際は、十分に時間をかけて「市場との対話」を行うことが重視されています。
「絶対」ではないものの「信頼」される政策決定が行われています。
このうち、利上げが行われた3回の実際の4本足チャートは次の通りでした。
前回3月利上げ時は、発表後すぐに陰線になりました。大きく下げるのは数時間〜1・2日後と予想していたため、損切となってしまいました。
シナリオは、反応方向確認次第、高値(安値)掴みに気を付けて追撃です。高値・安値掴みとは、発表前のレートに対し値幅50pips程度と見ておけば、良さそうです。
以下は2016年6月15日12時頃に追記しています。
発表30分後に行われたFRB議長の記者会見の要点は次の通りでした。
結論は、政策金利の0.25%引き上げと、バランスシート縮小を年内に開始する計画詳細の開示、です。
この結論に至る見解は、FRBが、労働市場が持続的な力強さに安心しており、最近のインフレ率の低迷が最終的には押し上げられる、との見込みに基づきます。これで、FRBの方針は金融政策正常化を推し進める方針だということがはっきりしました。
また、現状認識として、直近の数か月の物価圧力緩和は大した問題ではなく、インフレ目標2%の達成に向けて順調、との見解も示しました。インフレデータはブレやすいので、個別のデータに過剰反応しないことが重要だ、との回答です。
だったら、こんなに景気腰折れが懸念される以前に、もっと早く金融正常化への取り組みが出来ただろう、と突っ込みたくなる内容です。もっと早く着手すれば、それだけ緩やかで新興国への影響も小さく抑えられただろう、と。
早すぎるより慎重な方が良い、とのこれまでの見解は何だったんだろう、と思います。データが悪ければブレだと言うのでは訳がわかりません。
このことをもっと上品にロイターやブルームバーグの解説記事が説明しています。
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
結果は「市場予想通り利上げ」で、反応は陽線でした。
前夜21:30に「小売売上高」「CPI」の発表直後から、USDJPYは大きく値を下げており、そのせいか発表時の反応は過去3回の金利改定時に比べて小さなものでした。
取引できませんでした。
過去3回がどうだったかを記していただけで、「市場予想通り金利改定」時に陽線となるか陰線となるかは分析していませんでした。
前夜21:30からUSDJPYが大きく下降したことにせよ、下降しきって発表直後に陽線で反応したことにせよ、そんなことは事前に予想できません。「わからない」が正解だと思います。
取引はしなかったものの、シナリオを検証しておきます。
シナリオは反応方向確認後に追撃でした。
リアルタイムでチャートを見ていないので、呼吸のようなものはわかりませんが、4本足チャートを見る限り、勝てたか負けたかわからない動きだったようです。
つまり、直後1分足・直後11分足の跳値同士・終値同士は、陽線側に反応を伸ばしています。だから勝ちやすかったはずです。がしかし、おそらく発表直後に陰線側に30pipsのヒゲを残しています。このヒゲが一瞬で形成されたのでなければ、騙されていたかもしれません。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
2017年6月15日03:00に米国金融政策「FOMC政策金利」が発表されます。
今回の市場予想は利上げです。
調査期間において、利上げは3回行われており、いずれも市場予想通りでした。市場予想通り利上げだったときの反応の程度(平均値)と、程度の分布を下表に示します。
米国金利は、世界の金融市場への影響が大きく、サプライズが全く歓迎されません。
政策金利だけでなく、量的緩和規模の変更のような金融政策変更が行われる際は、十分に時間をかけて「市場との対話」を行うことが重視されています。
「絶対」ではないものの「信頼」される政策決定が行われています。
このうち、利上げが行われた3回の実際の4本足チャートは次の通りでした。
前回3月利上げ時は、発表後すぐに陰線になりました。大きく下げるのは数時間〜1・2日後と予想していたため、損切となってしまいました。
シナリオは、反応方向確認次第、高値(安値)掴みに気を付けて追撃です。高値・安値掴みとは、発表前のレートに対し値幅50pips程度と見ておけば、良さそうです。
以上
2017年6月15日03:00発表
以下は2016年6月15日12時頃に追記しています。
U. 結果・検証
【5. 発表結果】
発表30分後に行われたFRB議長の記者会見の要点は次の通りでした。
結論は、政策金利の0.25%引き上げと、バランスシート縮小を年内に開始する計画詳細の開示、です。
この結論に至る見解は、FRBが、労働市場が持続的な力強さに安心しており、最近のインフレ率の低迷が最終的には押し上げられる、との見込みに基づきます。これで、FRBの方針は金融政策正常化を推し進める方針だということがはっきりしました。
また、現状認識として、直近の数か月の物価圧力緩和は大した問題ではなく、インフレ目標2%の達成に向けて順調、との見解も示しました。インフレデータはブレやすいので、個別のデータに過剰反応しないことが重要だ、との回答です。
だったら、こんなに景気腰折れが懸念される以前に、もっと早く金融正常化への取り組みが出来ただろう、と突っ込みたくなる内容です。もっと早く着手すれば、それだけ緩やかで新興国への影響も小さく抑えられただろう、と。
早すぎるより慎重な方が良い、とのこれまでの見解は何だったんだろう、と思います。データが悪ければブレだと言うのでは訳がわかりません。
このことをもっと上品にロイターやブルームバーグの解説記事が説明しています。
(5-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
結果は「市場予想通り利上げ」で、反応は陽線でした。
前夜21:30に「小売売上高」「CPI」の発表直後から、USDJPYは大きく値を下げており、そのせいか発表時の反応は過去3回の金利改定時に比べて小さなものでした。
(5-2. 取引結果)
取引できませんでした。
【6. 分析検証】
(6-1. 分析検証)
過去3回がどうだったかを記していただけで、「市場予想通り金利改定」時に陽線となるか陰線となるかは分析していませんでした。
前夜21:30からUSDJPYが大きく下降したことにせよ、下降しきって発表直後に陽線で反応したことにせよ、そんなことは事前に予想できません。「わからない」が正解だと思います。
(6-2. シナリオ検証)
取引はしなかったものの、シナリオを検証しておきます。
シナリオは反応方向確認後に追撃でした。
リアルタイムでチャートを見ていないので、呼吸のようなものはわかりませんが、4本足チャートを見る限り、勝てたか負けたかわからない動きだったようです。
つまり、直後1分足・直後11分足の跳値同士・終値同士は、陽線側に反応を伸ばしています。だから勝ちやすかったはずです。がしかし、おそらく発表直後に陰線側に30pipsのヒゲを残しています。このヒゲが一瞬で形成されたのでなければ、騙されていたかもしれません。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
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