2017年06月10日
日本実態指標「機械受注」発表前後のUSDJPY反応分析(2017年6月12日08:50発表結果検証済)
以下、「T.調査・分析」を事前投稿し、「U.結果・検証」を事後投稿しています。ブログの日付は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「U.結果・検証」のタイトル行付近に記載しています。
2017年6月12日08:50に日本実態指標「機械受注」が発表されます。
同時に物価指標「企業物価指数」が発表されます。がしかし、こちらへの反応への影響は過去の経験から無視しても差し支えありません。
機械受注は2017年4月分、企業物価指数は5月分のデータです。
本指標の要点は下表に整理しておきました。
次に、本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。
本指標で取引する上での注意点です。
指標については次の通りです。
シナリオは次の通りです。
公開情報や既出情報に基づく調査を行い、過去の指標と反応の関係を比較分析しています。方向に関する的中率に比べ、程度に関する的中率は残念ながら低いというのが実情です。利確・損切の目安は、過去平均値を最近の反応の大小と見比べて感覚的に微修正している、というのが実情です。
こんな影響力の小さな指標に興味を持っても仕方ありません。
以下の調査分析範囲は、2015年1月分以降前回までの27回分のデータに基づいています。
下図に過去の市場予想と発表結果を示します。
今回の市場予想はまだ出ていないようですが、そんなことはどうでも良い指標です。
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。詳細は「反応性分析」をご参照願います。
直後11分足は、直後1分足との方向一致率が61%です。方向一致時に直後1分足と直後11分足を比較して、跳値同士で反応が伸びたことは100%、終値同士で反応が伸びたことは93%となっています。
つまり、確率的には反応方向が確認でき次第、追撃ポジションを取得して直後11分足跳値を狙える指標です。
但し、方向一致率が61%だということにはご注意ください。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。詳細は「反応一致性分析」をご参照願います。
指標一致性分析は、指標の前回結果と市場予想の差(事前差異)と、発表結果と市場予想の差(事後差異)と、発表結果と前回結果の差(実態差異)を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。詳細は「指標一致性分析」をご参照願います。
巻頭箇条書きのシナリオの項をご覧ください。
以下は2017年6月12日21:20頃に追記しています。
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
結果は、機械受注が市場予想・前回結果を下回ったものの、反応は陽線となりました。
取引結果は次の通りでした。
後述するように、分析は結果的に当たったものの、長い下ヒゲを伴っており、直後1分足の方向を見て追撃してたのでは損切となってしまう動きをしました。
事前分析では、直後1分足と直後11分足の方向一致率が100%なので、微益で良ければ追撃すべき指標、と記していました。
がしかし、本日の指標発表後のチャートは、発表から1分経過後は陰線側に振れ、東証寄り付きを控えた09:00直前頃に一気に陽線側へと再戻しがありました。
もともと数pips狙いの追撃ゆえ、直後1分足が陽線となったことを見て追撃したのでは、陰線側に数pips振れた時点で損切が健全です。
よって、分析は当たっているものの、これでは負けても仕方ありません。
こんなこともあります。
こんなときは妙に頑張って陽線に転じるのを待つより、さっさと損切りする方が長い目でみたら悪い癖がつかないから良いのです。言い訳みたいですけど。
問題ありません。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
2017年6月12日08:50に日本実態指標「機械受注」が発表されます。
同時に物価指標「企業物価指数」が発表されます。がしかし、こちらへの反応への影響は過去の経験から無視しても差し支えありません。
機械受注は2017年4月分、企業物価指数は5月分のデータです。
本指標の要点は下表に整理しておきました。
次に、本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。
本指標で取引する上での注意点です。
- 基本的には反応しません。特に、発表直後1分足跳幅は5pips以上の反応を示したことが過去4%しかありません。だから、以下1点の注目すべき特徴以外には、取引上のおもしろさが全くありません。
指標については次の通りです。
- 本指標には特徴があります。
すなわち、直後1分足と直後11分足との方向一致率は61%とあまり高くありません。がしかし、方向一致時には、直後1分足と直後11分足の跳値同士・終値同士を比べると、反応伸長率が各100%・93%です。
そして、過去平均の反応程度を見ると、直後1分足の跳値・終値平均は各2pipsしかありません(反応してるんだか、していないのだか)。がしかし、直後11分足の跳値・終値平均は各8pips・6pipsです。だから、初期反応が小さく、その後との差4〜6pipsが追撃で取りやすいのです。
あーセコって思ってはいけません。
但し、方向一致率が61%だということにはご注意ください。逆に言えば、負けても大したことありません。
シナリオは次の通りです。
- 指標発表後に追撃ポジションを取ります。
但し、当日07:00頃からのトレンドが上昇・下降のいずれかに強く、その方向に反する反応のときにはポジション取得を諦めます。
とてもとてもトレンドに打ち勝つような影響力がある指標ではありません。
T.調査・分析
公開情報や既出情報に基づく調査を行い、過去の指標と反応の関係を比較分析しています。方向に関する的中率に比べ、程度に関する的中率は残念ながら低いというのが実情です。利確・損切の目安は、過去平均値を最近の反応の大小と見比べて感覚的に微修正している、というのが実情です。
【1. 指標概要】
こんな影響力の小さな指標に興味を持っても仕方ありません。
【2. 既出情報】
以下の調査分析範囲は、2015年1月分以降前回までの27回分のデータに基づいています。
(2-1. 過去情報)
下図に過去の市場予想と発表結果を示します。
今回の市場予想はまだ出ていないようですが、そんなことはどうでも良い指標です。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
【3. 定型分析】
(3-1. 反応性分析)
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。詳細は「反応性分析」をご参照願います。
直後11分足は、直後1分足との方向一致率が61%です。方向一致時に直後1分足と直後11分足を比較して、跳値同士で反応が伸びたことは100%、終値同士で反応が伸びたことは93%となっています。
つまり、確率的には反応方向が確認でき次第、追撃ポジションを取得して直後11分足跳値を狙える指標です。
但し、方向一致率が61%だということにはご注意ください。
(3-2. 反応一致性分析)
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。詳細は「反応一致性分析」をご参照願います。
(3-3. 指標一致性分析)
指標一致性分析は、指標の前回結果と市場予想の差(事前差異)と、発表結果と市場予想の差(事後差異)と、発表結果と前回結果の差(実態差異)を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。詳細は「指標一致性分析」をご参照願います。
【4. シナリオ作成】
巻頭箇条書きのシナリオの項をご覧ください。
以上
2017年6月12日08:50発表
以下は2017年6月12日21:20頃に追記しています。
U. 結果・検証
【5. 発表結果】
(5-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
結果は、機械受注が市場予想・前回結果を下回ったものの、反応は陽線となりました。
(5-2. 取引結果)
取引結果は次の通りでした。
後述するように、分析は結果的に当たったものの、長い下ヒゲを伴っており、直後1分足の方向を見て追撃してたのでは損切となってしまう動きをしました。
【6. 分析検証】
(6-1. 分析検証)
事前分析では、直後1分足と直後11分足の方向一致率が100%なので、微益で良ければ追撃すべき指標、と記していました。
がしかし、本日の指標発表後のチャートは、発表から1分経過後は陰線側に振れ、東証寄り付きを控えた09:00直前頃に一気に陽線側へと再戻しがありました。
もともと数pips狙いの追撃ゆえ、直後1分足が陽線となったことを見て追撃したのでは、陰線側に数pips振れた時点で損切が健全です。
よって、分析は当たっているものの、これでは負けても仕方ありません。
こんなこともあります。
こんなときは妙に頑張って陽線に転じるのを待つより、さっさと損切りする方が長い目でみたら悪い癖がつかないから良いのです。言い訳みたいですけど。
(6-2. シナリオ検証)
問題ありません。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
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