2017年02月24日
損珍利汎
その気になれば、有料の授業もあるし書籍やインターネットでも、大抵のことが調べられる時代になりました。それなのに勝てない場合、どこが悪いのでしょう。
ほとんどの場合、その原因は
という3つで説明できます。
これらのことは補足しなくてもわかりますよね。いずれもFX取引上の問題と言うよりも、そもそも投資を行うことにまだ慣れていない、という問題です。
そういうことは、知識を学ぶだけでなく、暫く投資をやってから振り返ってみたら、自分で直せることです。だから大した問題じゃありません。
でもひとつ、初心者がなかなか脱皮しにくい課題があるのです。悪癖といっても良く、「癖」で理性を損なうのです。何より、それを正当化する迷信に騙されて、改める自覚が起きないために悪癖を引きずるのです。
それは、
ということです。
この「適用範囲」の捉え方は大別してふたつあります。
ひとつは、チャートが示す適用可能範囲です。今のレートから、移動平均線•サポート•レジスタンスといった線までの範囲が、それにあたります。
もうひとつは、期間的な適用可能範囲です。このブログでの取引のような経済指標発表前後です。期間的な適用可能範囲には、例えば雇用統計当日の夕方から発表前まで、といった期間の区切り方もあります。
ふつう、チャートが示す適用可能範囲を見切ることが難しい一方、期間的な適用可能範囲ならば素人にもわかりやすいものです。だから、「読み」を習得するために、先に期間的な方を薦めています。
適用範囲を外れたら、読み(分析)は役に立ちません。ポジションを持っているなら、利確か損切をすべきだと考えています。そして、新たな読み(分析)に取り掛かるのです。
一般論として、直感的であっても高度な相場観(勝率がかなり高い)を持てるのなら、分析にこれほど力を注ぐ必要もないでしょう。何しろ、そういう人ならば相場の動きが読めるから勝てるのです。
けれども、アマチュアの我々は直感的にでなく合理的に取引しないと、高い勝率を維持できません。だから、事前分析の適用期間が過ぎたら、急いでポジションを解消すべきなのです。
損切は傷口を広げないために、分析が外れていたことが判明次第、行うべきでしょう。一方、利確する前に、利確を延期して利益を伸ばそうとしてもいけません。利益が伸びるとは限らないのです。
利確できるときにしておかないと、1/2の確率で利益を伸ばせるものの、1/2の確率で利益が減るか失くしてしまうじゃないですか。この癖が治らないと、アマチュアの期間収益率は上がらないのです。
直すべきは、損切ができないということだけじゃないのです。損切も利確も先延ばししない、ということが大切です。アマチュアの利益は利確の回数で稼がないと、堪や度胸に頼った悪癖をいつまでも治せません。
全て「損小利大」というプロ用語を、初心者向けの解説に載せていることが良くないのです。適用範囲を限ってすら高い勝率が維持できない初心者が、そんな高度なことができるはずありません。
そんなことを助言する人は、一度、サラリーマンになって新人の面倒を見たら良いのです。あと1メートル大きな口でそう言いたい。
アマチュアがスキル向上を図るために必要なことは「損小利大」じゃありません。「損珍利汎」です。
勝率に拘ることを通じてこそ、読み(分析)には適用範囲があることを知って、そして次に自分が強い予想の適用範囲が何かを見つけることができるようになるのです。
勝率が低いのに収益で勝という「損小利大」は、複雑で難易度が高いやり方なのです。
ほとんどの場合、その原因は
- 手持ち資金に見合わないほどポジションを持ちすぎる
- ポジション保有時間が長すぎる
- 根拠のない取引ばかり繰り返して上達をしない
という3つで説明できます。
これらのことは補足しなくてもわかりますよね。いずれもFX取引上の問題と言うよりも、そもそも投資を行うことにまだ慣れていない、という問題です。
そういうことは、知識を学ぶだけでなく、暫く投資をやってから振り返ってみたら、自分で直せることです。だから大した問題じゃありません。
でもひとつ、初心者がなかなか脱皮しにくい課題があるのです。悪癖といっても良く、「癖」で理性を損なうのです。何より、それを正当化する迷信に騙されて、改める自覚が起きないために悪癖を引きずるのです。
それは、
- 「読み(分析)」には「適用範囲」があることを知らない
ということです。
この「適用範囲」の捉え方は大別してふたつあります。
ひとつは、チャートが示す適用可能範囲です。今のレートから、移動平均線•サポート•レジスタンスといった線までの範囲が、それにあたります。
もうひとつは、期間的な適用可能範囲です。このブログでの取引のような経済指標発表前後です。期間的な適用可能範囲には、例えば雇用統計当日の夕方から発表前まで、といった期間の区切り方もあります。
ふつう、チャートが示す適用可能範囲を見切ることが難しい一方、期間的な適用可能範囲ならば素人にもわかりやすいものです。だから、「読み」を習得するために、先に期間的な方を薦めています。
適用範囲を外れたら、読み(分析)は役に立ちません。ポジションを持っているなら、利確か損切をすべきだと考えています。そして、新たな読み(分析)に取り掛かるのです。
一般論として、直感的であっても高度な相場観(勝率がかなり高い)を持てるのなら、分析にこれほど力を注ぐ必要もないでしょう。何しろ、そういう人ならば相場の動きが読めるから勝てるのです。
けれども、アマチュアの我々は直感的にでなく合理的に取引しないと、高い勝率を維持できません。だから、事前分析の適用期間が過ぎたら、急いでポジションを解消すべきなのです。
損切は傷口を広げないために、分析が外れていたことが判明次第、行うべきでしょう。一方、利確する前に、利確を延期して利益を伸ばそうとしてもいけません。利益が伸びるとは限らないのです。
利確できるときにしておかないと、1/2の確率で利益を伸ばせるものの、1/2の確率で利益が減るか失くしてしまうじゃないですか。この癖が治らないと、アマチュアの期間収益率は上がらないのです。
直すべきは、損切ができないということだけじゃないのです。損切も利確も先延ばししない、ということが大切です。アマチュアの利益は利確の回数で稼がないと、堪や度胸に頼った悪癖をいつまでも治せません。
全て「損小利大」というプロ用語を、初心者向けの解説に載せていることが良くないのです。適用範囲を限ってすら高い勝率が維持できない初心者が、そんな高度なことができるはずありません。
そんなことを助言する人は、一度、サラリーマンになって新人の面倒を見たら良いのです。あと1メートル大きな口でそう言いたい。
アマチュアがスキル向上を図るために必要なことは「損小利大」じゃありません。「損珍利汎」です。
勝率に拘ることを通じてこそ、読み(分析)には適用範囲があることを知って、そして次に自分が強い予想の適用範囲が何かを見つけることができるようになるのです。
勝率が低いのに収益で勝という「損小利大」は、複雑で難易度が高いやり方なのです。
以上
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5985278
この記事へのトラックバック