2018年03月14日
プラナリアのしっぽ
ホーキング博士と言えば、筋萎縮性の難病で車椅子に乗った姿が有名です。その訃報に接し、哀悼の意を表します。もちろん、知り合いではないのですが。
80年代後半、セーガン博士のコスモスがベストセラーになり、宇宙モノが流行りました。続けて、ファインマン博士のエッセイやダイソン博士の自伝が出版され、それらもかなり売れていた記憶があります。
ホーキング博士は宇宙創生論や人類滅亡論で、セーガン博士はボイジャー搭載の人類メッセージで、ファインマン博士はスペースシャトル爆発事故の原因調査で、ダイソン博士は後ろで水爆を爆発させながら推進する恒星間宇宙船で、有名です。
私が高校生から大学生だった頃に、ハマった科学啓蒙本を書いた米英学者たちは、これでみんな死んでしまいました。あの頃、何であんなに宇宙モノにハマったのかは、今となっては不思議です。
それで高校生の頃に理系に進もうと決めたものの、就職すると、いまで言う無接触給電(配線を接続せずにコイルでエネルギーを相手方に給電すること)をずっと研究してました。90年代のことです。
結局、企業で管理職になると、そんなことよりもっと売りやすい技術を研究することになりました。当時まだ携帯電話も普及しておらず、微弱であっても電磁波が身体に悪いという話に疫学的な信頼のおけるデータがなかったのです。
宇宙なんて、これまでの職業人生で全く関係なかったです。まぁそういうもんかも知れません。
アフェリエイトサイトで無料ブログを書かせてもらっているのに、あまりアフェリエイトに熱心でないので申し訳ない気がします。それで広告を載せますが、広告リンクは興味を持った方の利便性にも繋がるのでご容赦を。
FXを始めた頃、1年ぐらいで10冊ぐらいの関連書籍を読みました。いまのトレードスタイルとは全く関係ないものの、とても勉強になった本もいくつかあります。それを紹介しておきます。
本書は、タイトルが示す内容通り、チャートの読み方と、そのとき注文や決済のタイミングや決済方法(成行か指値かといったこと)を中心に、とてもわかりやすく解説しています。それだけなら、大抵の人は別の本ででも1年目にどこかで同じような内容の本に接するでしょう。
でも、本書後半で筆者はこう書いています。「恐らく、素人(上手く勝てない人)の行動とプロの行動には、ほんの少しの差しかないと思いますが、この差を埋めることができるかどうかが勝負の分かれ道かもしれません」
まだFXを始めて間もなかった当時、当然その差を埋めることができず、今もその差は埋められていません。でも本書を暫く持ち歩いて3回ぐらい読み直すうちに、そんなに負けなくなっていきました。1回目よりも2回目、2回目よりも3回目、読み直すたびに大負けがなくなっていった記憶があります。
私にとって、基礎の基礎を教えてくれた一冊です。
やっぱり、チャートこそが最良最新の情報ですからね。
次に、このブログでは、過去の経済指標発表前後の短時間に限って過去の傾向を調べ、その傾向と同じことが今回の発表でも起きる可能性が高い、という取引方法を推奨しています。そうしたスタイルで取引を行うことになったきっかけを作ってくれた本です。
本書では、個別経済指標発表時に短期的にどうなるかなんて解説していません。経済指標や財政出動があるとき、どう解釈すべきかといった中長期的な解釈の基本が解説されています。オーソドックスなファンダメンタル解釈を行うために必要な基礎知識を整理した本と言って良いでしょう。
実際の経済情勢解説記事は、きちんと解説している記事ほど、予備知識が必要がなります。用語を調べながら読むにせよ、筋の通った基礎知識は必要です。その基本を整理・解説しているのが本書です。
どちらも、読めばすぐに勝てるようになる、といった類のノウハウ本ではありません。ただ、基本を丁寧に教えてくれる本です。
急がば回れ。
しっかり基本を固めずにニュースや解説記事を見ても仕方ありません。知らず知らずのうちに、自分の好みにあった記事を探してしまうのです。プロと違って実践経験に劣る我々が判断基準を早く身につけるためには、少し面倒でも教科書のように体系化された本がやっぱり良いのでしょう。
さて、FXとは全く関係ない本ですが、これは面白かった。
「第7章、プラナリアの学習実験」では、条件付け学習をしたプラナリアが共食いをしたら、喰われた方のプラナリアの記憶が喰った方のプラナリアに引き継がれた、という話が紹介されています。この話が本当か否かは本書をお読み頂くとして、本書はこうした一時的脚光を浴びた学説が本当だったかそうでなかったをおもしろく読ませてくれます。
でもそんなことなら、わざわざ研究しなくても、日本では昔から爪の垢に宿ったものを食べれば済むことが知られています。
ちなみに、プラナリアという生物は、妙な性質で有名な体長数pの生き物です。トカゲはしっぽを切っても、またしっぽが生えてきますが、プラナリアは本体がしっぽを再生するだけでなく、しっぽも本体を再生します。
プロから見れば、しっぽみたいな金額でFXに参加している我々ですが、プロたちの正しい見解を受け止めることができるようになれば、プロみたいに勝てるようになるかも知れません。問題は、プロの爪の垢をどこで拾うかです。
その日まで勉強しましょう。
80年代後半、セーガン博士のコスモスがベストセラーになり、宇宙モノが流行りました。続けて、ファインマン博士のエッセイやダイソン博士の自伝が出版され、それらもかなり売れていた記憶があります。
ホーキング博士は宇宙創生論や人類滅亡論で、セーガン博士はボイジャー搭載の人類メッセージで、ファインマン博士はスペースシャトル爆発事故の原因調査で、ダイソン博士は後ろで水爆を爆発させながら推進する恒星間宇宙船で、有名です。
私が高校生から大学生だった頃に、ハマった科学啓蒙本を書いた米英学者たちは、これでみんな死んでしまいました。あの頃、何であんなに宇宙モノにハマったのかは、今となっては不思議です。
それで高校生の頃に理系に進もうと決めたものの、就職すると、いまで言う無接触給電(配線を接続せずにコイルでエネルギーを相手方に給電すること)をずっと研究してました。90年代のことです。
結局、企業で管理職になると、そんなことよりもっと売りやすい技術を研究することになりました。当時まだ携帯電話も普及しておらず、微弱であっても電磁波が身体に悪いという話に疫学的な信頼のおけるデータがなかったのです。
宇宙なんて、これまでの職業人生で全く関係なかったです。まぁそういうもんかも知れません。
ーーー$€¥ーーー
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FXを始めた頃、1年ぐらいで10冊ぐらいの関連書籍を読みました。いまのトレードスタイルとは全く関係ないものの、とても勉強になった本もいくつかあります。それを紹介しておきます。
本書は、タイトルが示す内容通り、チャートの読み方と、そのとき注文や決済のタイミングや決済方法(成行か指値かといったこと)を中心に、とてもわかりやすく解説しています。それだけなら、大抵の人は別の本ででも1年目にどこかで同じような内容の本に接するでしょう。
でも、本書後半で筆者はこう書いています。「恐らく、素人(上手く勝てない人)の行動とプロの行動には、ほんの少しの差しかないと思いますが、この差を埋めることができるかどうかが勝負の分かれ道かもしれません」
まだFXを始めて間もなかった当時、当然その差を埋めることができず、今もその差は埋められていません。でも本書を暫く持ち歩いて3回ぐらい読み直すうちに、そんなに負けなくなっていきました。1回目よりも2回目、2回目よりも3回目、読み直すたびに大負けがなくなっていった記憶があります。
私にとって、基礎の基礎を教えてくれた一冊です。
やっぱり、チャートこそが最良最新の情報ですからね。
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為替相場の分析手法 プロが教えるマーケットの読み方 [ シティバンク銀行株式会社 ] 価格:3,024円 |
本書では、個別経済指標発表時に短期的にどうなるかなんて解説していません。経済指標や財政出動があるとき、どう解釈すべきかといった中長期的な解釈の基本が解説されています。オーソドックスなファンダメンタル解釈を行うために必要な基礎知識を整理した本と言って良いでしょう。
実際の経済情勢解説記事は、きちんと解説している記事ほど、予備知識が必要がなります。用語を調べながら読むにせよ、筋の通った基礎知識は必要です。その基本を整理・解説しているのが本書です。
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どちらも、読めばすぐに勝てるようになる、といった類のノウハウ本ではありません。ただ、基本を丁寧に教えてくれる本です。
急がば回れ。
しっかり基本を固めずにニュースや解説記事を見ても仕方ありません。知らず知らずのうちに、自分の好みにあった記事を探してしまうのです。プロと違って実践経験に劣る我々が判断基準を早く身につけるためには、少し面倒でも教科書のように体系化された本がやっぱり良いのでしょう。
さて、FXとは全く関係ない本ですが、これは面白かった。
オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険 [ 鈴木光太郎 ] 価格:2,808円 |
「第7章、プラナリアの学習実験」では、条件付け学習をしたプラナリアが共食いをしたら、喰われた方のプラナリアの記憶が喰った方のプラナリアに引き継がれた、という話が紹介されています。この話が本当か否かは本書をお読み頂くとして、本書はこうした一時的脚光を浴びた学説が本当だったかそうでなかったをおもしろく読ませてくれます。
でもそんなことなら、わざわざ研究しなくても、日本では昔から爪の垢に宿ったものを食べれば済むことが知られています。
ちなみに、プラナリアという生物は、妙な性質で有名な体長数pの生き物です。トカゲはしっぽを切っても、またしっぽが生えてきますが、プラナリアは本体がしっぽを再生するだけでなく、しっぽも本体を再生します。
プロから見れば、しっぽみたいな金額でFXに参加している我々ですが、プロたちの正しい見解を受け止めることができるようになれば、プロみたいに勝てるようになるかも知れません。問題は、プロの爪の垢をどこで拾うかです。
その日まで勉強しましょう。
以上
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