2018年03月18日
次週(3月19日〜23日)の経済指標その他
全体的には、現在どちらかと言えばUSD売・JPY買の材料が目につきます。FOMC結果次第でUSD売かUSD買の方向が定まるまで、経済指標の影響は短時間に留まると見込まれます。
指標以外の次週の流れは次のように捉えています。
JPYは、@ 年度末円転(海外資産売りによる決算調整、海外収益の国内還流)と、A 財務相辞任可能性(アベノミクス体制弱体化に繋がる)、の動きを継続注視です。
USDは、@ FOMC中心にならざるを得ません。金融政策発表前は現状でのポジション調整によってUSD買側に動く可能性が高く、発表後は年内利上げ回数増が示唆されるか否かに注目しましょう。利上げ回数増であっても、株価の動き次第でUSDJPYは複雑化する可能性があります。いつも上下動の目安を10pipsぐらいにしているなら、暫くは20pipsぐらいに大きく利確も損切も見込んだ取引をする方が有利と考えています。
A 保護貿易関連対外摩擦(大統領ツイートはUSD売)と、B 政権人事問題での政策停滞見通し(現地報道によって株価下落に同調するJPY買が起きるリスクは頭に置いておく)、に注意しましょう。
いつもの話ですが、チャートから目を離すときは取引しないのが原則です。
EURは、ECBの緩和縮小慎重姿勢が継続されているものの、米英の金融政策が相次いで発表されるため、次週は脇役通貨という気がします。
AUDは、中国の2月春節影響による輸出減少(春節前の反動)が予想されるため、指標の大きな改善があまり見込めない時期です。次週はNZ中銀の金融政策が発表されるものの、RBAもRBNZも今回FOMCの結論やそれによるAUDやNZDのトレンドが定まらないと、新たな方針を定められないでしょう。
今回のG20財務相・中銀総裁会合では、米国保護主義問題での対立と、仮想通貨問題が取り上げられる予定です。保護主義問題はとても統一見解を声明できるとは思えません。それはUSD売に繋がります。仮想通貨問題は、本質的に基軸通貨の相対的地位低下をもたらします。その容認はUSD売、否定はUSD買の方向に向かうと考えられます。
次週の指標発表の流れを追っておきます。
3月19日(月)
08:50 2月集計分貿易通関統計(中国2月春節で輸出減少し、数pipsのJPY売材料)
19:00 1月集計分欧州貿易収支(同月集計の独貿易収支はEUR高で僅かに前月より減少したものの、対米黒字は以前大きくEUR売・USD売でEURJPYは直後跳幅10pips前後のJPY買)
3月20日(火)
18:30 2月集計分英国物価指標(EUR高によるGBP安が物価上昇率を下げれば、BOE利上げ確率を下げて直後跳幅20pips前後のGBP売)
19:00 3月集計分独国ZEW景況感(わかりません)
3月21日(水)
18:30 2月集計分英国雇用統計(失業率が悪化しない限り、賃金上昇継続で当月も予想を上回れば過去平均値を超えるGBP買で反応)
23:00 2月集計分米国中古住宅販売件数(3月利上げ見通しが駆け込み需要を支援、但し4時間後にFOMC発表が行われるため反応は限定的)
3月22日(木)
03:00 米国金融政策(年内利上げ回数見込みが3回のままなら株価に悪影響なく一時的USD高、見込み4回に増えればUSD高は短時間に留まると見込む)
05:00 NZ金融政策(FOMC結果を受けてRBNZが政策変更を考慮するのは来月以降のため、NZDがどちらに動くにせよ大きく反応できない)
09:30 豪州2月集計分雇用統計(RBNZ金融政策発表後のAUDトレンド方向に反応する公算高いと見込む)
17:30 独国PMI速報値(わかりません)
18:30 英国2月集計分小売売上高指数(直後GBP高に結び付きやすいと予想されるものの、2時間半後のBOE金融政策まではGBP安に転じる可能性有)
21:00 英国金融政策(様子見姿勢と予想されるため発表前にGBP売で、発表後は前夜のFOMC結果を受けてのUSDトレンドに応じて加速)
3月23日(金)
08:50 日本2月集計分CPI発表(人件費・食品・運輸が価格上昇しているものの、日銀出口戦略に繋がる内容はJPY買)
21:30 2月集計分米国耐久財受注(1月・2月のUSD安で輸入製品価格と、先行き金利上昇見通しが綱引き)
23:00 2月集計分米国新築住宅販売件数(3月利上げ見通しが駆け込み需要を支援)
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
指標以外の次週の流れは次のように捉えています。
JPYは、@ 年度末円転(海外資産売りによる決算調整、海外収益の国内還流)と、A 財務相辞任可能性(アベノミクス体制弱体化に繋がる)、の動きを継続注視です。
USDは、@ FOMC中心にならざるを得ません。金融政策発表前は現状でのポジション調整によってUSD買側に動く可能性が高く、発表後は年内利上げ回数増が示唆されるか否かに注目しましょう。利上げ回数増であっても、株価の動き次第でUSDJPYは複雑化する可能性があります。いつも上下動の目安を10pipsぐらいにしているなら、暫くは20pipsぐらいに大きく利確も損切も見込んだ取引をする方が有利と考えています。
A 保護貿易関連対外摩擦(大統領ツイートはUSD売)と、B 政権人事問題での政策停滞見通し(現地報道によって株価下落に同調するJPY買が起きるリスクは頭に置いておく)、に注意しましょう。
いつもの話ですが、チャートから目を離すときは取引しないのが原則です。
EURは、ECBの緩和縮小慎重姿勢が継続されているものの、米英の金融政策が相次いで発表されるため、次週は脇役通貨という気がします。
AUDは、中国の2月春節影響による輸出減少(春節前の反動)が予想されるため、指標の大きな改善があまり見込めない時期です。次週はNZ中銀の金融政策が発表されるものの、RBAもRBNZも今回FOMCの結論やそれによるAUDやNZDのトレンドが定まらないと、新たな方針を定められないでしょう。
今回のG20財務相・中銀総裁会合では、米国保護主義問題での対立と、仮想通貨問題が取り上げられる予定です。保護主義問題はとても統一見解を声明できるとは思えません。それはUSD売に繋がります。仮想通貨問題は、本質的に基軸通貨の相対的地位低下をもたらします。その容認はUSD売、否定はUSD買の方向に向かうと考えられます。
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次週の指標発表の流れを追っておきます。
3月19日(月)
08:50 2月集計分貿易通関統計(中国2月春節で輸出減少し、数pipsのJPY売材料)
19:00 1月集計分欧州貿易収支(同月集計の独貿易収支はEUR高で僅かに前月より減少したものの、対米黒字は以前大きくEUR売・USD売でEURJPYは直後跳幅10pips前後のJPY買)
3月20日(火)
18:30 2月集計分英国物価指標(EUR高によるGBP安が物価上昇率を下げれば、BOE利上げ確率を下げて直後跳幅20pips前後のGBP売)
19:00 3月集計分独国ZEW景況感(わかりません)
3月21日(水)
18:30 2月集計分英国雇用統計(失業率が悪化しない限り、賃金上昇継続で当月も予想を上回れば過去平均値を超えるGBP買で反応)
23:00 2月集計分米国中古住宅販売件数(3月利上げ見通しが駆け込み需要を支援、但し4時間後にFOMC発表が行われるため反応は限定的)
3月22日(木)
03:00 米国金融政策(年内利上げ回数見込みが3回のままなら株価に悪影響なく一時的USD高、見込み4回に増えればUSD高は短時間に留まると見込む)
05:00 NZ金融政策(FOMC結果を受けてRBNZが政策変更を考慮するのは来月以降のため、NZDがどちらに動くにせよ大きく反応できない)
09:30 豪州2月集計分雇用統計(RBNZ金融政策発表後のAUDトレンド方向に反応する公算高いと見込む)
17:30 独国PMI速報値(わかりません)
18:30 英国2月集計分小売売上高指数(直後GBP高に結び付きやすいと予想されるものの、2時間半後のBOE金融政策まではGBP安に転じる可能性有)
21:00 英国金融政策(様子見姿勢と予想されるため発表前にGBP売で、発表後は前夜のFOMC結果を受けてのUSDトレンドに応じて加速)
3月23日(金)
08:50 日本2月集計分CPI発表(人件費・食品・運輸が価格上昇しているものの、日銀出口戦略に繋がる内容はJPY買)
21:30 2月集計分米国耐久財受注(1月・2月のUSD安で輸入製品価格と、先行き金利上昇見通しが綱引き)
23:00 2月集計分米国新築住宅販売件数(3月利上げ見通しが駆け込み需要を支援)
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
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