2017年02月08日
2017年2月9日08:50発表ー日本実態指標(製造業)「機械受注」発表前後のUSDJPY反応分析(結果検証済)
「T.調査」「U.分析」は事前投稿です。「V.結果」「W.検証」の投稿日時はVのタイトル行付近に記載しています。
2017年2月9日08:50に日本実態指標(製造業)「機械受注」の発表が行われます。今回の発表は2016年12月のデータです。
本指標での反応は小さく、ポジションを持つ予定はありません。
ざっくりポイントを以下に整理しておきます。
- 本指標へのJPYの反応は小さく、むしろ株式市場において設備投資関連の銘柄(例えば半導体製造装置や機械等)への影響が大きいようです。
- 発表結果に対し最も素直に反応する直後1分足跳幅の過去平均値は僅か2pipsしかありません。調査期間において最も反応が大きかったときでも8pipsしかありません。
- 直後1分足と直後11分足の方向一致率は63%と、あまりアテにはなりません。がしかし、前者と後者の方向が一致した場合、反応がその方向に伸びたことは100%となっています。もしポジションを持つなら、この傾向を利用するのが良いでしょう。
T.調査
【1. 指標概要】
内閣府HPに依れば「機械受注統計調査は、機械製造業者の受注する設備用機械類の受注状況を調査し、設備投資動向を早期に把握して、経済動向分析するための基礎資料」です。
調査対象は、主要な機械等を製造する企業を大分類ごとにカバレッジが80%程度となるよう選定した280社(1987年4月)で、対象企業は基本的に固定されています。
本指標へのJPYの反応は小さく、むしろ株式市場において設備投資関連の銘柄(例えば半導体製造装置や機械等)への影響が大きいようです。いくつかの証券会社HPでは、本指標が企業の実際の設備投資よりも6カ月から9カ月程度の先行性を持っている、と解説されています。
【2. 既出情報】
本指標について既に公開されている情報を整理します。以下の調査・分析は2015年1月以降前回発表までの23回分のデータに基づきます。
発表結果に対し最も素直に反応する直後1分足跳幅の平均値は僅か2pipsしかありません。調査期間において最も反応が大きかったときでも8pipsしかありません。
(2-1. 過去情報)
本指標の過去の動きを下図に示します。
過去2年間で見る限り、前月比・前年比ともほぼ横ばいと言っていいでしょう。
(2-2. 過去反応)
過去の直前1分足の始値基準ローソク足を下図に示します。
陰線・陽線のいずれにも偏りは見出せません。また、事前差異と直前1分足の方向にも偏りは見出せません。
次に直後1分足の始値基準ローソク足を下図に示します。
陰線・陽線のいずれにも偏りは見出せません。また、事前差異・事後差異と直後1分足の方向にも大きな偏りは見出せません。そして、直後1分足の反応方向が直後11分足の反応方向を示唆しているとも言えません。
直後11分足の始値基準ローソク足を下図に示します。
直後1分足と直後11分足の方向一致率は63%ですから、前者が後者の反応方向を示唆しているとも言えません。がしかし、前者と後者の方向が一致した場合、反応がその方向に伸びたことは100%となっています。
(2-3. 関連指標)
割愛します。
U. 分析
解釈・コメントは「T. 調査」の該当箇所に記載済のため、以下は分析結果のみを示します。
【3. 反応性分析】
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。
【4. 反応一致性分析】
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。
【5. 指標一致性分析】
指標一致性分析では、事前差異と事後差異の方向に偏りがないかを調べています。
【6. シナリオ作成】
本指標での反応は小さく、ポジションを持つ予定はありません。
V. 結果
2017.2/9.08:50発表
2017年2月9日12:50追記
【7. 発表結果】
(7-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
(7-2. 取引結果)
ポジションを持つ予定はなく、実際にも取引を行いませんでした。
W. 検証
【8. 調査分析検証】
事前調査で、本指標へのJPYの反応は小さく、むしろ株式市場における設備投資関連の銘柄への影響が大きいようだと記しました。
がしかし、09:04におけるロイター配信情報では「東証株価は小安く始まる」となっており、この程度の改善発表では為替にも株価にもインパクトが足りないようです(株価は前日ダウがやや安だった影響の方が大きかったようでした)。
動きが小さく、やはり本指標での取引は難しいようです。
事前調査では、発表結果に対し最も素直に反応する直後1分足跳幅の過去平均値が僅か2pipsでした。
結果は、直後1分足跳幅が1pipsでした。
事前分析では、直後1分足と直後11分足の方向一致率は63%と、あまりアテにはならないという結果でした。がしかし、前者と後者の方向が一致した場合、反応がその方向に伸びたことは100%となっていました。
結果は、直後1分足と直後11分足の方向は一致し、反応は同方向に伸びました。まぁ、この指標は直後1分足の反応が小さすぎるので、そうなるのでしょう。
【9. シナリオ検証】
取引するつもりがなかったので、事前に準備したシナリオはありません。
がしかし、来月以降は改善の見通しが示されています(官庁発表ゆえ、来月また情報精査は必要)。来月発表日には、
・今回の1-3月期見通しが改善の公算が高いとされており、
・来月の発表日前日ダウがプラスで引けており、
且つ、日足で発表週が上昇トレンド中ならば、
直後11分足が10pips以上動く可能性が高いかも知れません。
制約が多いものの、こういう条件が整うときにはチャンスでしょう。来月はきちんと分析してシナリオを準備したいと思います。
以上
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以上
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