2017年02月07日
2017年2月9日05:00発表ーNZ金融政策「RBNZ政策金利」発表前後のNZDJPY反応分析(結果検証済)
「T.調査」「U.分析」は事前投稿です。「V.結果」「W.検証」の投稿日時はVのタイトル行付近に記載しています。
2017年2月9日05:00にNZ金融政策「RBNZ政策金利」の発表が行われます。
時間が時間ですから、FX会社によっては取引が休止中かも知れません。ともあれ、取引できる方のために以下に過去の本発表前後のポイントを整理しておきます。
- RBNZの政策金利は、市場予想の的中率が高いという特徴があります。今回、市場予想は「現状維持」となっています。過去31回の発表で市場予想が「現状維持」だったことは20回あります。この20回の予想は全て的中しています。
- 反応方向について、市場予想・発表結果ともに「現状維持」だったときに陽線・陰線のどちらに反応するのかは、わかりません。一方に偏った傾向は見出せませんでした。
- 但し、直後1分足と直後11分足の反応方向が一致したことは94%にも達しています。但し、そのとき後者の値幅が前者のそれより伸びたことは59%ですから、過去平均に近いpipsで追いかけるのは避けた方が良いでしょう。
- 市場予想・発表結果ともに「現状維持」だったとき、直後1分足終値は39pips、直後11分足終値は47pipsとなっています。追いかけるなら、39pips未満のときが良いでしょう。
T.調査
【1. 指標概要】
ニュージーランドの政策金利は、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が年8回毎月第1火曜日に発表しています。
過去の実績から言えば、RBNZの政策金利はほぼ市場予想通りになります。特に市場予想が「現状維持」だった場合、過去に外れたことはありません。
【2. 既出情報】
本指標について既に公開されている情報を整理します。以下の調査・分析は2013年1月以降前回発表までの31回分のデータに基づいています。
発表結果に対し最も素直に反応する直後1分足跳幅の平均値は57pipsとなっています。
調査期間において最も反応が大きかったときは195pipsでした(2015年6月発表時、3.50%から3.25%への予想外の利下げ)。
(2-1. 過去情報)
本指標の過去の動きを下図に示します。
既に近年にない低金利となっています。事前の予想通り「現状維持」と発表される公算が非常に高いでしょう。
(2-2. 過去反応)
過去の直後1分足・直後11分足を下図に示します。
直後1分足は、過去平均で跳幅が57pips、値幅が51pipsです。直後1分足が陽線だった確率は52%です。
直後11分足は、過去平均で跳幅が73pips、値幅が57pipsです。直後11分足が陽線だった確率は58%です。
前述の通り、直後1分足と直後11分足の方向一致率は94%と非常に高くなっています。直後1分足が陽線だったのに、直後11分足では陰線だったというような「転換」の心配はほぼ不要です。
がしかし、直後1分足終値よりも直後11分足終値が
(2-3. 関連指標)
RBNZは、いわゆる市場との対話が良く出来ている中銀です。下表のように、市場予想の的中率からもそのことは言えるでしょう。
今回、市場予想は「現状維持」となっています。予想も結果も現状維持だった場合の反応を下表に示します。
直後1分足と直後11分足の反応方向が一致したことは94%にも達しています。但し、そのとき後者の値幅が前者のそれより伸びたことは59%ですから、過去平均に近いpipsで追いかけるのは避けた方が良いでしょう。
市場予想・発表結果ともに「現状維持」だったとき、直後1分足終値は39pips、直後11分足終値は47pipsとなっています。追いかけるなら、39pips未満のときにしたいですね。
U. 分析
解釈・コメントは「T. 調査」の該当箇所に記載済のため、以下は分析結果のみを示します。
【3. 反応性分析】
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。
【4. 反応一致性分析】
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。
【5. 指標一致性分析】
指標一致性分析では、事前差異と事後差異の方向に偏りがないかを調べています。
【6. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
2017.2/9.05:00発表
2017年2月9日12:30追記
V. 結果
【7. 発表結果】
(7-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
次回の備忘のため反応を記録しておきます。
まず、発表時間が05:00と早朝のためか、他の中銀の政策金利発表時と違って、1分足チャート上で値動きの回数が少ないような気がしました。
また、結局は陰線側に動きましたが、陰線側への動きがはっきりしたのは、発表後1分足3-4本目の形成が始まってからでした。
4-5本目でいったん底に到達して停滞後に11本目で戻りを試したものの、その後はまた陰線側にゆっくり下がりました。
1-2本目迷い、3-4本目陰線方向明確化、4-5本目戻り試し、6-10本目停滞、11本目以降陰線方向伸長、です。
(7-2. 取引結果)
取引結果は次の通りでした。
今回、シナリオに反して直前1分足の動きを見て、発表前に売ポジションを持ちました。発表直後、陽線側に振れたものの伸びる勢いはなく、直前1分足の始値あたりで反転、陰線側に戻ろうという動きがありました。そのため、更に売ポジションを積み増しました。
発表後2-3分経過後は、陰線側への振れがはっきりしました。先のポジションを利確するとともに、底を探って今後は買ポジションを取りました。
W. 検証
【8. 調査分析検証】
事前調査の結果、RBNZの政策金利は市場予想の的中率が高いという特徴があり、今回も予想通り「現状維持」だろうと考えていました。
結果は「現状維持」でした。
事前分析では、市場予想・発表結果ともに「現状維持」だったときの反応方向はわかりませんでした。また、直後1分足と直後11分足の反応方向が一致したことは94%にも達していました。
結果は、分析に反して、直後1分足が陽線、直後11分足が陰線、となりました。
事前分析において「直後1分足と直後11分足の方向一致率は94%と非常に高くなっており、直後1分足が陽線だったのに、直後11分足では陰線だったというような「転換」の心配はほぼ不要」という部分は、完全に誤りでした。申し訳ありません。
【9. シナリオ検証】
シナリオでは、直後1分足終値がつく頃に反応方向を確認してポジションを取り、直後11分跳幅を狙って解消するというものでした。
今回の取引ではシナリオと関係なく、値動きを見て行いました。申し訳ありません。
以上
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残念ながら、最終的なご判断はご自身の責任となり、本ブログ情報に基づいた取引で生じたいかなる損害についても、当会は責任を一切負いかねます。本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
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