2017年06月20日
NZ金融政策発表前後のNZDJPY反応分析(2017年6月22日06:00公表結果検証済)
以下、「T.調査・分析」を事前投稿し、「U.結果・検証」を事後投稿しています。ブログの日付は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「U.結果・検証」のタイトル行付近に記載しています。
2017年6月22日06:00にNZ金融政策「RBNZ政策金利」が発表されます。
本指標の要点は下表に整理しておきました。今回の市場予想は現状維持です。
本指標は全体的に大きく反応し、「市場予想通り現状維持」でも大きく反応します。
直後1分足と直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
注目すべき点は、反応性分析の結果です。
直後11分足は、直後1分足との方向一致率が91%です。方向一致時に直後1分足と直後11分足を比較して、跳値同士で反応が伸びたことは95%です。終値同士で反応が伸びたことは57%です。
つまり、確率的には反応方向が確認でき次第、追撃ポジションを取得して直後11分足跳値を狙うのに適した数値となっています。
だから無理をして発表前にポジションを取る必要なんてありません。終値同士を比べた反応が伸びていない以上、短期利確が基本だという点にはご注意ください。
直近3回の「市場予想通り現状維持」だったときの4本足チャートをご覧ください。
NZやRBNZを取り巻く経済環境や市場環境が変化しているため、発表後の反応もまちまちです。
2017年2月はまず陽線で反応し、高値で反転して直後11分足は陰線で終わりました。高値と直後11分足安値の落差は58pipsに達しています。もし初期反応を見て追撃ポジションを取っていたら、損切となっていたでしょう。
2017年3月は(おそらく)発表直後に陰線側にヒゲを形成すると、その後は陽線で反応しています。直後1分足と直後11分足を見比べると、跳値同士・終値同士で反応が伸びています。
2017年5月も(おそらく)発表直後に陰線側にヒゲを形成すると、その後は陽線で反応しています。直後1分足と直後11分足を見比べると、跳値同士の反応を伸ばしたものの、終値同士での反応は値幅を削っています。
このときに、声明で示された現状及び見通し要点は次の通りです。
最後の「予見可能な将来に亘って政策金利を変更する必要はない」で反応が大きくなったと考えられます。
以上の調査・分析結果に基づき、シナリオは発表後に一呼吸(1-2秒)おいて追撃とします。動きが激しくてなかなかポジションが取れなくても、発表から1分が経過する頃にはポジションが取れるでしょう。
反応性分析では、直後1分足と後11分足の方向一致率が91%で、方向一致時に直後1分足と直後11分足を比較して、跳値同士で反応が伸びたことは95%もあるのです。一方、終値同士で反応を伸ばしたことは2回に1回を僅かに超える程度です。
だから、短期利確で深追いせずに初期反応に順張り追撃です。短期取引をしなければならないので、利確・損切は、過去の反応平均値より小さく10pips〜15pips程度にしておけばよいでしょう。
以下は2017年6月22日12時頃に追記しています。
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
結果は「市場予想通り現状維持」で、反応は陽線でした。
さて、NZのインフレ率は既に中銀目標の1-3%の中間値に戻っています。がしかし、RBNZ総裁は「2019年の遅い時期まで利上げを開始しない見込み」と表明しています。ただ、同総裁は9月退任予定(2017年2月7日発表)で、その後は2018年3月まで副総裁が代行を務めると発表されています。どの時期からか、政策変更の可能性が報道解説され始めるでしょう。
取引できませんでした。惜しいことをしました。
初期反応方向への追撃で、発表後4分以内のポジション解消で利確となったでしょう。
シナリオに問題ありません。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
2017年6月22日06:00にNZ金融政策「RBNZ政策金利」が発表されます。
本指標の要点は下表に整理しておきました。今回の市場予想は現状維持です。
本指標は全体的に大きく反応し、「市場予想通り現状維持」でも大きく反応します。
直後1分足と直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
注目すべき点は、反応性分析の結果です。
直後11分足は、直後1分足との方向一致率が91%です。方向一致時に直後1分足と直後11分足を比較して、跳値同士で反応が伸びたことは95%です。終値同士で反応が伸びたことは57%です。
つまり、確率的には反応方向が確認でき次第、追撃ポジションを取得して直後11分足跳値を狙うのに適した数値となっています。
だから無理をして発表前にポジションを取る必要なんてありません。終値同士を比べた反応が伸びていない以上、短期利確が基本だという点にはご注意ください。
直近3回の「市場予想通り現状維持」だったときの4本足チャートをご覧ください。
NZやRBNZを取り巻く経済環境や市場環境が変化しているため、発表後の反応もまちまちです。
2017年2月はまず陽線で反応し、高値で反転して直後11分足は陰線で終わりました。高値と直後11分足安値の落差は58pipsに達しています。もし初期反応を見て追撃ポジションを取っていたら、損切となっていたでしょう。
2017年3月は(おそらく)発表直後に陰線側にヒゲを形成すると、その後は陽線で反応しています。直後1分足と直後11分足を見比べると、跳値同士・終値同士で反応が伸びています。
2017年5月も(おそらく)発表直後に陰線側にヒゲを形成すると、その後は陽線で反応しています。直後1分足と直後11分足を見比べると、跳値同士の反応を伸ばしたものの、終値同士での反応は値幅を削っています。
このときに、声明で示された現状及び見通し要点は次の通りです。
- 為替について、最近のNZD下落は好ましく、その基調維持が成長見通し改善に繋がる。
- 物価について、1-3月期CPIは前年比+2.2%で、中銀見通しの+1.5%を上回っているものの、変動の激しいガソリンや食品の値上がりといった一時的要因と見なしている。中期的には1-3%の中間値になる。
- 住宅価格の上昇ペースは鈍化、賃金上昇加速も見られない。
- よって、経済が想定通りに推移すれば、予見可能な将来に亘って政策金利を変更する必要はない。
最後の「予見可能な将来に亘って政策金利を変更する必要はない」で反応が大きくなったと考えられます。
以上の調査・分析結果に基づき、シナリオは発表後に一呼吸(1-2秒)おいて追撃とします。動きが激しくてなかなかポジションが取れなくても、発表から1分が経過する頃にはポジションが取れるでしょう。
反応性分析では、直後1分足と後11分足の方向一致率が91%で、方向一致時に直後1分足と直後11分足を比較して、跳値同士で反応が伸びたことは95%もあるのです。一方、終値同士で反応を伸ばしたことは2回に1回を僅かに超える程度です。
だから、短期利確で深追いせずに初期反応に順張り追撃です。短期取引をしなければならないので、利確・損切は、過去の反応平均値より小さく10pips〜15pips程度にしておけばよいでしょう。
2017年6月22日06:00発表
以下は2017年6月22日12時頃に追記しています。
U. 結果・検証
【5. 発表結果】
(5-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
結果は「市場予想通り現状維持」で、反応は陽線でした。
さて、NZのインフレ率は既に中銀目標の1-3%の中間値に戻っています。がしかし、RBNZ総裁は「2019年の遅い時期まで利上げを開始しない見込み」と表明しています。ただ、同総裁は9月退任予定(2017年2月7日発表)で、その後は2018年3月まで副総裁が代行を務めると発表されています。どの時期からか、政策変更の可能性が報道解説され始めるでしょう。
(5-2. 取引結果)
取引できませんでした。惜しいことをしました。
【6. 分析検証】
(6-1. 分析検証)
初期反応方向への追撃で、発表後4分以内のポジション解消で利確となったでしょう。
(6-2. シナリオ検証)
シナリオに問題ありません。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は「1. FXは上達するのか」をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
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