2017年01月04日
'17.01/05.18:30予定ー英国景気指標「サービス業PMI」調査
'17.01/05.18:30に英国景気指標「サービス業PMI」の発表が予定されています。今回の発表は2016年12月分です。
今回の発表では次のようにポジションを持つ予定です。根拠を以下に示し、結果は事後に報告します。
※ 2017年1月6日0時14分追記
この指標の発表結果と取引結果を、'17.01/05.18:30予定ー英国景気指標「サービス業PMI」結果(2017/1/5 23:46投稿)に記載しました。
本指数は、(1) 各国のPMI同士を比較しやすいこと、(2) 景況感は景気転換の先行指標と考えられること、(3) サービス業景況指数は製造業のそれより精度が高く近い将来の状況を表すと考えられること、から重要度・注目度が高い、と思われます。
PMIは、企業購買担当者に直接調査して算出されるため、景気実態を正確に反映した先行指標と言われています。これは、サービス業の仕入れ・雇用が1か月程度先の取引先動向や製品需要から仕入れを行うため、それだけの先行性があると考えられるため、です。
指数の解釈は、50%を上回ると景気拡大・50%を下回ると景気後退、です。
指数の意義は、景気転換をGDPや他の指標よりも先行示唆することと、です。
それに英国重要指標全般に言えることですが、他の主要国と比較して反応(値動き)が素直で大きいという特徴があります。FX会社などの経済指標ランク分では、他国と同程度の重要度・注目度に位置づけられることが多いように見受けられます。がしかし、米国指標発表時のUSDJPYの反応と比べると、英国指標発表時のGBPJPYの反応は、1ランク上の大きさになるようです。そのためポジションを持つ場合には注意が必要です。
なお、PMIとはPurchasing Manager's Index(購買担当者景気指数)の省略形です。
調査主体であるMarkit社の日本語案内資料によれば、「各国の製造業とサービス業の PMI 調査は、400 を超える企業の上級担当責任者(もしくは同等職)を対象とするアンケート調査への回答に基づいています」。サービス業の「アンケートは事業活動・新規事業・受注残・サービス単価・購買価格・雇用・事業見通し」について行われ、その「集計結果をMarkit社のエコノミストが調査結果についてまとめています」。もし本説明内容に誤りがある場合には、引用者である当会のミスによるもので、Markit社案内資料の問題ではないことを付記しておきます。。出典はこちらになります。
最初に、本指標の過去及び今回発表情報のうち、既に公開されていることを整理します。以下の調査は2015年1月以降先月発表結果までの23回分のデータに基づき、当会独自に行っています(Markit社とは関係ありません)。
まず、今回発表では前回よりも0.5ポイント悪化が市場予想されています。本指標の過去の市場予想と発表結果を下図に示します。
図から、最近は2016年7月を底として改善が続いています。2016年7月の底は、6月のブリグジットショックのためと解釈でき、その後は回復しつつあるという状況でしょうか。
今回は、年明け以降にEUとの離脱交渉が始めることや、英国側の交渉方針に関する報道がはっきりしないこと(交渉前には当然のことです)を踏まえると、サービス業購買担当者がPMI調査項目の全てに消極的になることが想像できます。逆に、これから暫くは積極的になる理由は見当たりません。
次に、過去の本指標発表前後ローソク足を一覧整理しておきます。
このブログでは、ローソク足の大きさを比較しやすくするため、同じタイミングを始値とする始値規準ローソク足で表記します。比較は、指標発表の10分前からの9分足(10-1分足と縦軸に表記)・1分前からの1分足・発表直後の1分足・同10分足、の四種類について行います。
縦軸の目盛数値を見ると、指標発表の10分前からの9分足(縦軸には10-1分足と表記)で、10pips以上の跳幅となったことが17回あります。そして、指標発表直前1分足でも、10pips以上の跳幅となったことが7回あります。また、発表直前1分足は陽線が目立っています。
指標発表直後の反応は、20pips以上となったことが、1分足で12回、10分足で19回あります。ちなみに、調査対象期間中に最も大きく反応したときは110pipsにも達しています。
参考とすべき関連指標として、サービス業PMIよりも先行性があるとされる製造業PMIを下図に示します。
図から、製造業PMIは、今回(2016年12月分が1/3発表)こそ前回結果・市場予想より大きく改善しましたが、2016年10・11月が前月より悪化しています。この影響が今回の発表で現れる可能性があり、注意が必要です。
以上の既出情報を整理した結果を纏めておきます。
既に公開されている既出情報の調査は以上です。
この続きは、(1) 過去の反応の大きさ、(2) 過去のローソク足の向き、(3) 過去の反応(指標値によってどちらに値動きしたか)を分析し、本指標でどのようにポジションを持てば良いかの検討を行っています。こちらの'17.01/05.18:30予定ー英国景気指数「サービス業PMI」分析(2017-01-04 16:50投稿)へどうぞ。
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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者、FX手法研究会、及び、本ブログ運営会社のそれぞれに対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
今回の発表では次のようにポジションを持つ予定です。根拠を以下に示し、結果は事後に報告します。
※ 2017年1月6日0時14分追記
この指標の発表結果と取引結果を、'17.01/05.18:30予定ー英国景気指標「サービス業PMI」結果(2017/1/5 23:46投稿)に記載しました。
【1. 指標概要】
本指数は、(1) 各国のPMI同士を比較しやすいこと、(2) 景況感は景気転換の先行指標と考えられること、(3) サービス業景況指数は製造業のそれより精度が高く近い将来の状況を表すと考えられること、から重要度・注目度が高い、と思われます。
PMIは、企業購買担当者に直接調査して算出されるため、景気実態を正確に反映した先行指標と言われています。これは、サービス業の仕入れ・雇用が1か月程度先の取引先動向や製品需要から仕入れを行うため、それだけの先行性があると考えられるため、です。
指数の解釈は、50%を上回ると景気拡大・50%を下回ると景気後退、です。
指数の意義は、景気転換をGDPや他の指標よりも先行示唆することと、です。
それに英国重要指標全般に言えることですが、他の主要国と比較して反応(値動き)が素直で大きいという特徴があります。FX会社などの経済指標ランク分では、他国と同程度の重要度・注目度に位置づけられることが多いように見受けられます。がしかし、米国指標発表時のUSDJPYの反応と比べると、英国指標発表時のGBPJPYの反応は、1ランク上の大きさになるようです。そのためポジションを持つ場合には注意が必要です。
なお、PMIとはPurchasing Manager's Index(購買担当者景気指数)の省略形です。
調査主体であるMarkit社の日本語案内資料によれば、「各国の製造業とサービス業の PMI 調査は、400 を超える企業の上級担当責任者(もしくは同等職)を対象とするアンケート調査への回答に基づいています」。サービス業の「アンケートは事業活動・新規事業・受注残・サービス単価・購買価格・雇用・事業見通し」について行われ、その「集計結果をMarkit社のエコノミストが調査結果についてまとめています」。もし本説明内容に誤りがある場合には、引用者である当会のミスによるもので、Markit社案内資料の問題ではないことを付記しておきます。。出典はこちらになります。
【2. 既出情報】
最初に、本指標の過去及び今回発表情報のうち、既に公開されていることを整理します。以下の調査は2015年1月以降先月発表結果までの23回分のデータに基づき、当会独自に行っています(Markit社とは関係ありません)。
まず、今回発表では前回よりも0.5ポイント悪化が市場予想されています。本指標の過去の市場予想と発表結果を下図に示します。
図から、最近は2016年7月を底として改善が続いています。2016年7月の底は、6月のブリグジットショックのためと解釈でき、その後は回復しつつあるという状況でしょうか。
今回は、年明け以降にEUとの離脱交渉が始めることや、英国側の交渉方針に関する報道がはっきりしないこと(交渉前には当然のことです)を踏まえると、サービス業購買担当者がPMI調査項目の全てに消極的になることが想像できます。逆に、これから暫くは積極的になる理由は見当たりません。
次に、過去の本指標発表前後ローソク足を一覧整理しておきます。
このブログでは、ローソク足の大きさを比較しやすくするため、同じタイミングを始値とする始値規準ローソク足で表記します。比較は、指標発表の10分前からの9分足(10-1分足と縦軸に表記)・1分前からの1分足・発表直後の1分足・同10分足、の四種類について行います。
縦軸の目盛数値を見ると、指標発表の10分前からの9分足(縦軸には10-1分足と表記)で、10pips以上の跳幅となったことが17回あります。そして、指標発表直前1分足でも、10pips以上の跳幅となったことが7回あります。また、発表直前1分足は陽線が目立っています。
指標発表直後の反応は、20pips以上となったことが、1分足で12回、10分足で19回あります。ちなみに、調査対象期間中に最も大きく反応したときは110pipsにも達しています。
参考とすべき関連指標として、サービス業PMIよりも先行性があるとされる製造業PMIを下図に示します。
図から、製造業PMIは、今回(2016年12月分が1/3発表)こそ前回結果・市場予想より大きく改善しましたが、2016年10・11月が前月より悪化しています。この影響が今回の発表で現れる可能性があり、注意が必要です。
以上の既出情報を整理した結果を纏めておきます。
- 本指標の過去反応は、発表前後ともに比較的大きくなることがあるので、ポジションを持つときには注意が必要です。本指標の今回市場予想は、前回よりも0.5ポイント悪化となっています。諸般の状況を踏まえると、今回は市場予想以上に悪化する可能性があるため、重ねて注意を喚起しておきます。
- 過去の反応は次の通りです。指標発表直前10-1分足で、10pips以上の跳幅となったことが17回あります。そして、指標発表直前1分足でも、10pips以上の跳幅となったことが7回あります。また、発表直前1分足は陽線が目立っています。指標発表直後の反応は、20pips以上となったことが、1分足で12回、10分足で19回あります。ちなみに、調査対象期間中に最も大きく反応したときは110pipsにも達しています。
参考とすべき関連指標には製造業PMIと見比べました。結果、製造業PMIは、今回(2016年12月分が1/3発表)こそ前回結果・市場予想より大きく改善しましたが、2016年10・11月が前月より悪化しています。この影響が今回の発表で現れる可能性があり、注意が必要です。
既に公開されている既出情報の調査は以上です。
この続きは、(1) 過去の反応の大きさ、(2) 過去のローソク足の向き、(3) 過去の反応(指標値によってどちらに値動きしたか)を分析し、本指標でどのようにポジションを持てば良いかの検討を行っています。こちらの'17.01/05.18:30予定ー英国景気指数「サービス業PMI」分析(2017-01-04 16:50投稿)へどうぞ。
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