アニメ偉言

遅ればせながら、3月22日に放送された土曜プレミアム
映画「ドラゴンボールZ 神と神」特別版を視聴。
20分もの追加シーンがあるというので楽しみだ。

ナレーション「昔々、地球の片隅で
小さな出会いがあった。そして、
ドラゴンボールを巡る孫悟空と仲間たちの
長い長い冒険と戦いの日々が始まった」

セル「くたばれーっ!」

冒頭いきなり追加シーン。
ダイジェストで悟空とブルマの出会いから、
魔人ブウとの最終決戦までを振り返る。
セルがしゃべったのが驚きだ。（このためだけに?）

魔人ブウとの戦いから4年後。
エイジ778―

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ウイス「では、お風呂が
沸いております。入ってください」

ビルス「やだね。風呂は嫌いだ」

ウイス「破壊神ビルス様って凄いけど
クサ〜イなんて噂が立ちますよ。フッ」

ビルス「ウイス。お前のそのつまらない
冗談はもう飽きた。破壊しちゃうぞ」

細かい部分のやり取りが結構追加されている。
このビルスとウイスのやり取りもその一つ。
ビルスはモデルが猫だけに水が苦手らしい?
（猫舌というか刺激物に弱い。たこ焼きは平気だがワサビはダメ）



ビルス「地球。確か昔一度行ったことがあるなあ。
恐竜とかいう奴らが失礼な態度を取ったので
絶滅してやった星じゃないか?」

これも追加シーン。ほう。恐竜絶滅はビルスの仕業とな。
って、ドラゴンボール世界の地球にはまだ恐竜いるんですけど。
まあ、現実の地球と同じなら、ビルスは約6500万年前に
地球を訪れたことがあるということになるかな。

7500万年前から存在するという老界王神が
ビルスを知っているということは、ビルスの年齢は
少なくともそれ以上。最低でも1億歳は下らない?

1億年前というと、（北の）界王星がすでに存在している時代なんだよね。
ドラゴンボール公式年表の一番最初の項目によれば。



サタン「おい、そこの。
サボってないで酒を持ってきてくれ。
後でサインを書いてやるから」

ブリーフ「ほいほい。どんな酒がいいかね」

牛魔王「ミスター・サタン。このお方は
ブルマさんのお父上、ブリーフ博士ですぞ」

サタン「ひーっ!　あ…あの世界一の天才であられる」

チチ「それに世界一の大金持ちだべ」

ブルマのママ「あら、あなたって
世界一の大金持ちなの?」

ブリーフ「さあ?　わしもよく知らん」

サタン「こっこれは大変な失礼を」

ブリーフ「ところでどんな酒がいいのかね?」

サタン「いやいや!　と、とんでもございません。
私があなたのお飲み物をお持ちいたしますです。
何をお召し上がりになりますか?」

ブリーフ「えっ、わし?　今はいいよ」

サタン「そんなこと
おっしゃらずに何かお飲み物を」

ブリーフ「じゃあ…コーラ」

サタン「コーラ!　は…はい、承知しました。
今すぐケースごとお持ちいたします!」

ビーデル「もう、パパったら恥ずかしい」

脇役の台詞も結構増えている。
サタンと牛魔王の声を郷里大輔で脳内変換すると感慨深い。
ところでサタンはブリーフと面識なかったっけ。
まあ、デンデにも「お前神様だったのか」と何度も聞いてるからな。



界王「神の気配はお前たちには分からん」

このシーンは元からあったっけ?
界王星に接近するビルスの気配を察知した界王。
界王神の気を感じることのできる悟空にも
感じることができない格が違う「神の気配」。

ここで注意したいのは、神にも気はあるってことね。
人造人間の「エネルギー」と同じで、質の違いから「感じにくい」ってだけ。



ウイス「しかし、先日星を復元された際、
元の大きさに戻されなかったことを考えますと、
この大きさがお気に入りなのですね」

ウイスが界王星の復活について追加言及。
セルの自爆で消滅したのが何事もなかったように
復活してたけど、ちゃんと復元したと明言された。
痒いところに手が届く特別版かな?



ビルス「君がフリーザを倒したんだって?
―今の君には倒せそうもないけど、
変異してパワーアップするらしいね。
超サイヤ人ってのに」

これは元からあるシーンだけど重要なのでピックアップ。
魔人ブウ編を経た悟空でも、超サイヤ人にならないノーマル状態では
フリーザ（最終形態100％）に勝てないとも受け取れる台詞だけど…

原作を振り返ってみれば一目瞭然。
魔人ブウ編の悟空やベジータは、超サイヤ人にならなくても、
フリーザ以上の人造人間18号に勝つことのできるはずなんだけど。
（人造人間編での精神と時の部屋の修行での成果）

この場面はビルスが、気を抑えた悟空のフルパワーを
読みきれなかったということなんだろうか。
ビルスの予知夢はよく外れるらしいし。



悟空「まず、これが超サイヤ人。
そして、超サイヤ人2。ハーッ!
これが最強の超サイヤ人3だーっ!!」

悟空「何なら2に戻してやろうか?」

これも元からあるシーン。
魔人ブウ編よりはパワーアップしてるだろうけど、
ビルスには僅か2発で仕留められてしまう。



悟空「これより強えのって…
ベジータと合体するしかねえじゃんか。
いや。それだって勝てそうにねえぞ」

元にはない追加台詞。
悟空とベジータの合体というと、ゴジータかベジット。
フュージョンのゴジータでは敵わないことを後で
ゴテンクスが証明している。

となると、ここでいう合体はポタラ合体、すなわちベジットか。
ビルスは原作（Z）最強の戦士ベジットでも敵わないレベルということなのか…
（ノーマルベジット＞超3ゴジータ　くらい差があるというのが専らの評価）

意見の分かれるところだね。
ベジットの戦闘力をどの程度と見積もるか、
また、どの段階のベジットを想定しているかで
ビルスの評価が全然変わってくる。

大まかに解釈は二極化される模様。
超サイヤ人3ベジットでビルスに勝てるか勝てないか…

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悟空「仙豆…?　治ったーっ!」

追加シーン。
悟空の帯にしまわれていた仙豆をバブルス君が取り出し回復。
しかしサイヤ人特有の回復パワーアップはしてなさそう。
セルを除けば、回復パワーアップがあるのはフリーザ編までだし。



サタン「おい、そこの化け猫!
どうだ、私と勝負しないか?　私は強いぞ」

酔った勢いでビルスにケンカをふっかけるサタン。
映画上映前の予告にはあったけど、本編ではカットされてた台詞だ。



マイ「よんじゅういちだ」

ドラゴンボールで若返ったマイだが、実年齢は41歳?
というには計算がおかしくなるのがDBファンのよく知るところ。
この時点でのマイの実年齢は48歳とするのが年表的には正しい。
「よんじゅういち」、実は「よんじゅうはち」の言い間違え聞き間違え?



亀仙人「どれ、ワシが診てやろう。―人工呼吸じゃ」

スケベな追加シーン。
悟飯が跳ね返した銃弾で足に怪我を負ったビーデルに
イヤらしいことをしようと近づいてきた亀仙人。
初代亀仙人役の故・宮内幸平で脳内変換すると…うっうっ。



餃子「天さん」

ビルスに倒された天津飯を心配する餃子。
餃子がしゃべった!　映画じゃ一言もなかったのに。
冒頭のセル同様、快挙と言っていい一言かも。



ブルマ「私の38歳の
バースデイが滅茶苦茶じゃないのよ!」

クリリン「38歳だったのか（笑）」

ヤムチャ「（笑）」

自称ブルマ38歳。年表的には45歳なんですよね。
クリリンもヤムチャも何か苦笑してるし、やっぱサバ読みなんだろうか。



ベジータ「よ…よくも俺のブルマをーっ!!」

元からあり、物議を醸したシーン。
見た目は超サイヤ人1〜2のまま、
超3どころかアルティメットを上回る
超絶パワーを発揮したベジータ。

怒りによるパワーアップは超サイヤ人を除いて
悟飯だけの専売特許だったのに。



ビルス「えー、地球はそのう、
ちょっと楽しかったところもあったから、
最後のチャンスを与えてやろう。そこの君!」

ウーロン「えっ?」

ビルス「そこの君だよ君!」

ウーロン「お、俺!?」

ビルス「そう、美味しそうな君だ」

ウーロン「た、食べられる…
ま、不味いです。俺、凄く不味いですよ」

ビルス「僕とジャンケンして
君が勝ったら、このまま帰ってあげよう。
でも僕が勝ったら、地球は破壊するからね」

プーアル「地球の運命を
任されるなんて初めての大役じゃないか。
負けたら恨んじゃうからね」

ヤムチャ「そうかおい分かったぞ。
あいつがわざわざウーロンを指名した理由が。
あいつ、お前をただの豚だと思っているんだ。
豚だからチョキしか出せないという計算だ。
ところがお前は豚人間。パーもグーも出せるって
気付いてない。奴は絶対グーを出すから、
ウーロンはパーを出せば勝ちだぜ!」

ビルス「バカめ。作戦が丸聞こえだ」

追加シーン。
まさかのウーロン前線に立つ。（ジャンケンだけど）
しかし、ヤムチャの読みは外れ、ビルスチョキでウーロン負け。



ウイス「ビルス様のお気に触ると、あっという間に
太陽系ごと破壊されてしまわれますよ」

元からあるシーン。
予告ではピッコロが「銀河系がなくなる」とも言っていた。

太陽系破壊ならセル超完全体（パーフェクトセル）や超サイヤ人2レベルで
可能なことなのだから、ビルスが本気を出せば全宇宙壊滅も容易いだろうに。
宇宙のバランスを保つという名目の破壊神は、存外ストレスのある
小破壊しかできないのかもね。ビルス様も大変だ。



神龍「再び惑星ベジータは悪のサイヤ人の星となり、
その救世主は伝説からも消された」

元からあるシーン。
超サイヤ人ゴッドに言及する神龍。
神龍の声は故・内海賢二。うっうっ。

年表的に、「惑星ベジータ」と明言されているからには
超サイヤ人ゴッドが誕生したのは比較的最近ってことなのよね。
原始サイヤ人がツフル星を占領して惑星ベジータに改名したわけだから。
しかも、状況から察するに、伝説の超サイヤ人ゴッドは未完成。



ブルマ「そうだ。ベジータ、
あんた真面目な弟がいたじゃない」

元からあるシーンだけど、知らない人はなんのこっちゃだろうね。
2008年に公開された「オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!」に
登場するベジータの弟、ターブルというのがいたのだよこれが。

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しかし、ターブルに連絡がつかず、
ビーデルのお腹の中のパンが代わりにゴッド誕生の鍵となる。



ウイス「アイスクリーム。斬新ですねえ。
食べ物をこんなに冷たくするなんて。
一体どうやって作ってるんですか?」

18号「し、知らないよ」

ウイス「おやまあ、アイスクリームだけに
冷たいお言葉。ハム。ホホホ。どう?
今のちょっと上手だったんじゃありませんか」


ベジータ「あ、あの野郎、いつも美味しいところを
全部もって行きやがる。だが…」

クリリン「な、何だよ」

ベジータ「俺でなくてよかった」

それぞれ追加シーン。
ウイスとベジータの心境を深めるもの。
ビルス以上といわれるウイスの余裕。
そして、すでに悟空をナンバーワンと認めたベジータの…



ビルス「どうやらお前は、
ゴッドになって戦っているうちに、
その世界を体に吸収させてしまったようだ。
だから元に戻ってしまっても、大して
パワーダウンしなかった。大したもんだよ。
稀に見る天才と言ってもいい」

元からあるシーンだけど超重要。
悟空は超サイヤ人ゴッドを解除されながらも、
超サイヤ人1の姿でビルスと渡り合った。

ビルスはこの時点で、ウイスいわく7割（鳥山明いわく6割）の
力を出してしまっている。ゴッドの世界を吸収した悟空が
超サイヤ人2以上になりさえすれば、ビルスを上回るはずなのに…?



ビルス「これまでの長い長い戦いの
歴史の中でも、2番目に強かった」

ビルス「あそこに僕の付き人のウイスって奴がいるだろ。
彼は僕の付き人でもあるけど、師匠でもあるんだ」

ビルス「この世界は第7宇宙だ。
僕は第7宇宙の破壊神。
宇宙はね、全部で12個あるんだ。
もっと凄い奴だっていると思わないか」

元からあるシーン。
ビルスのいう12個の宇宙は、かつて未来トランクスが
言った無数のパラレルワールドとは別物だろう。
悟空はそのスケールに度肝抜かれた。



ビルス「あいつ、なんて言ったっけ」

ウイス「孫悟空です」

ビルス「そいつとベジータは、そのうち
本当に僕の強敵になるかも知れないね」

ウイス「嬉しそうですね」

ビルス「ウイスだってだろ」

ウイス「お互い長生きだと退屈ですからね。
おまけに私は睡眠も取りませんし」

ビルス「さて、僕はちょっと
疲れたから3年ほど眠ろうかな」

ウイス「3年。それはまた
うたた寝程度の短い睡眠ですね」

ちなみに、映画だけでは不明瞭だが、鳥山いわく
ビルスの強さを10とすればウイスは15らしい。

3年後。映画公開から数えれば2016年。
その頃にまた、「神と神」の続編に出会えるのか。
まずは明日からのドラゴンボール改 魔人ブウ編が1年か。
何か動きがあるとしたら、さらに1年後…?



ビルス「では、寿司というものが
口に合わなかったら破壊、ということにしよう」

追加シーン。
映画ではワサビ入りの寿司に大仰天し、
ウイスのチョップでそのまま3年の眠りに就いたビルス。

しかし特別編では、サビ抜きを食べなおすシーンが。
寿司の味に満足して眠りに就くビルス様。



ベジータ「おいカカロット。
今度ゴッドになるのは俺だからな。
ちゃんと協力しろよ」

悟空「ああ、もちろんだ。でも無理して
強くなってっから後でくたびれっぞ。
あっそういやベジータ。おめえブルマが
叩かれた時に、俺のブルマーッって怒って
すげえ超サイヤ人になってたな」

ブルマ「愛を感じたわ」

元からあるシーン。
超サイヤ人ゴッドとベジータの怒りパワーについての重要な情報だ。
怒りパワーは悟飯の専売特許で据え置き、
ベジータの場合は「愛」の力だということで落ち着いた…?



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